10/15 中国CX第1戦 広島中央森林公園 JCX

今期シクロクロス初戦は広島JCX。冷たい雨の中スタートしたレースは、序盤から山中さんが独走体制に。
凹凸が激しいうえ重たい路面に苦しみ、差はどんどん広がったものの、なんとか2位を守ってフィニッシュ。
まだ本調子ではないがシクロクロスの強度を体で思い出せたし、JCXポイント大量ゲットで弾みがついたシーズンインとなった。


10/15 中国CX第1戦 広島中央森林公園 JCX
2位/35名(9周回 +2:40 順位5% フルラップ完走18名)
リザルト
Shin 服部製作所 スチールCX SUKUMIZU MACHINE WORKS 「鉄号」
前輪: PAX CT38W / CHALLENGE CHICANE / 1.9bar
後輪: PAX CT38W / CHALLENGE CHICANE / 1.9bar


レース当日は朝から雨。
荒れ地の草を刈った区間と、丘になった地形を利用した区間が半々くらいのコースレイアウトは、大半が刈ったばかりの草地でペダリングが重い。
さらに、イノシシが荒らした路面の凹凸で腰を跳ね上げられてまともにペダリングできない。
サドルを少し下げてみたり、腰を浮かせ気味にペダリングしたり、重めのギヤでケイデンスを抑えたり、いろいろ試行錯誤してみたが、結局は跳ねない程度にペースを落とすほかない。
踏みどころで踏めないのはもどかしい。
水を含むとシャバシャバになる土質なので、タイヤはチャレンジ・シケイン。
ある程度路面が掘れた昼試走でもこのタイヤでキャンバー区間を乗っていけたし、上りでトラクション不足も感じなかった。
Untitled
Photo Yuki Onari
それはそうと、ロクに雨装備を持ってこなかったので、気温12度で雨には濡れるて待機時間は非常に寒い思いをした。
車に引きこもったり、かなり早い時間にアップオイルを塗ったり、珍しく三本ローラーを回したりして寒さをしのぐ。気温は15度を切っていた。


しとしと、といった降り具合の雨だったが、C1スタートが近づくと本降りになってくる。
1列目からスタートだったが、ペダルをキャッチミスし、出遅れる。
単騎で飛び出していった山中さんを見送ることしか出来ず、2位以下のパックで走る。
1周目で心拍が上がりきっていないのと、体がまだCXの高強度に対応できていなくて辛い。
半周ほど走ってようやく抜け出すが、このとき既に20秒近くの差。
2周目もオーバーペース気味に頑張ってみたが、先頭との差は埋まるどころか開いていったのですっぱり諦める。
Untitled
マイペースで走っていると、後ろから迫る影が。シバケンとこと柴田選手。
レース中盤は、10秒前後のギャップを保ちながら追ってくる。
安全圏の20秒差くらいまで引き離したいが、重たい路面に脚を削られて、ペースを上げられない。
さらに、路面コンディションが悪化してキャンバーや上り区間でのグリップがギリギリに。
ズルっと滑らせると大幅なロスになるので、進入スピードを落としたり、バイクをわずかに傾けてサイドノブを引っ掛けたり、あるいは諦めて降車して対応。必然的にペースは落ち、シバケンがどんどん迫ってくる。
Untitled
そして、土手を駆け上がった後の上り区間をランで登っていた最中、ついに追い抜かれる。
しばらく後ろを追いながら機を伺っていると、どうやらパワーではこちらに分がある様子なので、泥区間の後の、つい足を休めたくなる場面で勝負をかけることにする。
シケインと砂山を越え、ピット前の泥区間でシバケンの左横に並ぶ。
ピットに入っていたヤブさんから「抜き返せ!」と声が聞こえたが、もちろん、そのつもり。
この区間は、左脇だけ路面に草が残っていて走りやすい。
路面の差を利用して前に出て、速度を乗せたまま泥区間を脱出。狙い通り一気に引き離せた。
ラスト2周。だいぶ脚にきて瞬間火力が出なくなっていたので、迷ったらラン、と言い聞かせて確実にこなしていく。
後ろに気配を感じていて最終周回まで気を抜けなかったが、最終的に3位に14秒差をつけ、トップから2分40秒遅れの2位フィニッシュ。


まだ高強度のCXを走る体になっておらず、雨と低い気温、走りにくい路面ということを考慮してもあまり調子が良いとはいえなかったが、現時点で出来ることはやれた。
これから関西CXシーズンインに向けて徐々に体を順応させていきたい。
一方機材について、リスキーな印象を受けるかもしれないが、このコンディションでシケインを履くというタイヤ選択は悪くなかった。
レース後半、ぬかるんだキャンバーや上り区間ではグリップの不足を感じたものの、致命的という程ではなく、草地や舗装路で転がりの良さを活かせたと思う。
ただし、ラスト3周くらいはノブのあるタイヤのほうが多分速かったと思う。
Untitled
山中さんには完敗したものの、それでも2位で160ポイント獲得。
CJ富士見と大分ロードが同日に重なったため、選手層の薄いレースでリザルトが繰り上がった形だが、
全日本選手権のスタート位置はポイント順なので、これでかなり有利になった。
来週は東海CX平田に出場します。
雨の中、撮影・応援・サポートしていただいた皆様、ありがとうございました。