2/4 関西CX第10戦 桂川

関西シクロクロス最終戦、桂川。
苦手なコースだが、今日は守りの走りではなく、全力で攻めていこうと決めていた。
序盤は先頭パックで展開し、トップ2名に離されてもペースを保ち続け、
結果的に、4位の猛追からギリギリ逃げ切る形で3位表彰台を獲得。
そして、今シーズンの関西CXシリーズランキング総合優勝という大きな目標を達成できた。


2/4 関西CX第10戦 桂川
3位/74名(10周回 +1:03 順位4% フルラップ完走37名)
リザルト
PAX PROJECT CX-DISC SUKUMIZU MACHINE WORKS 「プラ号」
前輪: PAX CT38W / CHALLENGE CHICANE / 1.9bar
後輪: PAX CT38W / TUFO PRIMUS 32 / 1.7bar


シリーズ優勝がほぼ確定した状況で、最終戦は思いっきり走ろうと決める。
ここ数年の桂川はひどい泥だったが、前日試走に行くと路面はほぼドライ。
苦手意識のあるセクション、差がつきそうなセクションを反復練習する。
当日は、霜が溶けて午前中はウエット路面が予想されること、朝はメチャクチャ寒そう、朝試走は渋滞でまともに走れなさそう、夜更かしした、等々の理由で遅めに会場入り。
昼試走では路面のチェック。緩んでいた路面も締まってきた。
グラウンド区間のスピードと、キャンバー区間のグリップを天秤にかけて、ドライ用タイヤで行けると判断。勝負をかける。


今日はヨシくんやテッキに加え、小野寺健や龍太郎の名前がエントリーリストに並ぶ。この選手層でどこまで走れるか。
スタート地点は路面がぬかるんでいたが、1番ゼッケンの圧倒的アドバンテージを噛み締めつつ、一番路面が良いグリッドに並ぶ。
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Photo ふじみと
スタート後の長い直線で、2列目から追い上げたあたるちゃんが先頭に飛び出す。すかさず反応した鉄輝に次いで3番手で1コーナーへ。
序盤は鉄輝とパックで走る。しかし調子が悪いのか、いつもの勢いが無い。絶妙な場所でラインを開けてもらい、2番手へ。
鉄輝の後ろからはヨシくんと大渕さんが追い上げてきて、あたるちゃんをパスしたあと、先頭はヨシくん、大渕さん、僕の3人に。
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Photo ちはぅ
ふたりのスピードについていけずパックから脱落し、中盤は3位単独に。
差は毎周回開くが、後ろのテッキとの差も開く。
いつものライバルたちとも大差が開いているが、ここからは自分との戦い。気が緩んで落ちるラップタイムをなんとか維持するよう努める。
グラウンドの直線、一人だと気が緩んでスピードが落ちるが、周回遅れで抜こうとした中津さんが猛然とダッシュ。こちらも緩みかけた脚を踏み込む。
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Photo ふじみと
ラスト2周はゴールに向けてペースアップ。
レース後半にかけて、後方スタートの小野寺健が猛烈に追い上げてきており、30秒以上あった差は今や20秒程度。
グラウンド区間ではこちらがやや速いものの、テクニカルなキャンバー区間では大きく詰められる。
最終周回では差は10秒ほどになって、ヘアピンコーナー出口ですれ違う。
ミスなく無駄なく、それでいてキッチリ踏むように意識しつつラスト半周を攻め、10秒差で3位を守りきった。
中津さんの走りがなければ、逃げ切れなかったかもしれない。
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Photo 水野さん


苦手意識のある桂川だったが、関西クロス最終戦で自分なりに満足できる走りができた。
前日試走や当日のタイヤ選択に始まり、レースでも落ち着いて集中できていたし、
ヨシくんや大渕さんにはついていけなかったが、実力を出し切れた実感がある。
この最終戦をもって、今季の関西シクロクロスで合計1127ポイントを獲得し、シリーズチャンピオンに。
僕がC1に上がったばかりの2010年頃は毎週強豪選手が集まりハイレベルだったが、レースが各地で開かれ選手が分散した結果、今の関西CXは成績を出しやすい状況になってきているとは思う。
なので、歴代チャンピオンと同じレベルの走りができているとはとても言えないが、それでも歴史ある関西シクロクロスのシリーズチャンピオンという実績を残せたことを嬉しく思う。
これで満足すること無く、より高い目標を持ってレース活動を楽しんでいければと思う。
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Photo ふじみと
今季も色んな人にお世話になりました。
メンバーひとりのチームをサポートしていただいた、ものくろーばーの梶さん。
数年前よりウルフトゥースチェーンリング等の機材サポートを頂いている、オルタナティブバイシクルズの北澤さん。
僕なんかをサポートしても大した宣伝にはならないのではないかと恐縮してますが、走りを通じて何かお返しができたでしょうか。
雨の日も寒い日も、毎週のようにピットを引き受けていただいた松井さんとまゆゆ、遠征に付き合ってくれたヤブさん、
ピットで備えてくれている人がいると、安心してレースに集中できましたし、レース前後もリラックスして過ごせました。
レースの様子を撮影していただいた田辺さん、Kikuzo、BOSS、樋口さんほかカメラマンの皆様、
走った記念という意味でも、自分の走りを振り返るという意味でも、写真はとても有り難いですし、
ブログを通じてレースの臨場感を伝えるのにも不可欠です。
絶妙な場所でカメラを構えてくれる皆様は、大きなモチベーションのひとつでした。
機材やルールについてしばしば相談に乗ってくれたパックスサイクルのキクちゃん。
あと、何かと世話を焼いてくれたFD氏や、会場でつるんだり、コース脇で応援してくれたみんな。
自転車趣味のひとつとして、くだらない話題含め、好き者同士の情報交換はやっぱり楽しかったです。
今年も素晴らしいレースを開催、運営していただいた京都車連の皆様。
そして何より、レースで全力でぶつかり合ってくれた村田さん、広大はじめ、ライバルのみんな。
ついつい当たり前の環境と思って忘れてしまいがちなのだけど、競技会を主催してくれる方々無しにレースは成立しませんし、
実力が拮抗した遊び相手は何にも代えがたい財産だと思っています。また来年も変わらず相手をしていただけばと思います。
シーズンはまだ少し続くけれど、一つの区切りということでお礼申し上げます。ありがとうございました。
次戦は柏原シクロクロス、そして月末に東海CX WNPを走り、メモリアルクロスが今シーズン最終レースになる予定です。

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