【レビュー】AZ シリコングリス ~電池ボックスのOリング防水・潤滑に最適~

AZ シリコングリス

ゴムやプラスチックを侵さないグリス。心拍計やパワーメーターの電池蓋に使われているOリングやパッキンに使用。

評価 ★★★☆☆

購入価格 470円(20gチューブ)

長所 -Pros-

  • 手軽に浸水対策ができる
  • 細かい場所に塗布しやすいノズル

短所 -Cons-

  • プラ製の蓋が弱い

Oリング・パッキンの防水にシリコングリス

サイクルコンピューターや心拍センサー、パワーメーターなどの電池蓋はOリングやパッキンで防水されているが、ゴムがよじれたまま蓋を閉めると微小な隙間ができ、そこから浸水してしまうことがある。こういうゴム類にシリコングリスを薄く塗ることで、正しく組み付けることができる。

また、少し傷んだパッキンに対しても、(本来は交換すべきなんだけど)気休め程度に防水性を高めることができる。

腕時計の電池交換では裏蓋のパッキンにシリコングリスを塗ることを知り(時計メーカーからも防水用シリコングリスが発売されている)、心拍計やパワーメーターにも使ってみた。特にシクロクロスの機材は泥や洗車の水が浸水しやすく、少しでも防水性を高めておきたかったので。

ゴム・プラスチックを侵さない

シリコングリスの特長は、ゴム・プラスチックを侵さないこと。ベアリング等に使う通常の潤滑油やグリスは樹脂への攻撃性があり、膨らんだり、亀裂が入って割れてしまうことがあるが、シリコングリスは樹脂への攻撃性が低い。

ゴム製のOリング・パッキンの組付け性向上のほか、樹脂同士の摺動部を潤滑する用途にも使える。

AZ シリコングリス 20g

電池蓋のOリングに塗る程度であれば殆ど使わないので、少量のパッケージがあるAZのシリコングリスを購入した。

オプションで小型のグリースガンもあるが不要。付属のノズルを細く切ることで十分使いやすい。

電池蓋の防水に使う時、注意点はふたつ。

  • 本体と電池蓋に異物を挟み込まないよう、綺麗に掃除すること
  • シリコングリスは薄く塗ること

砂を噛み込んでしまうとそこから浸水するし、Oリングも傷つけてしまう。屋外で電池交換は可能な限り避けたい。

隙間は結構汚れているのできれいに拭いておく

綺麗なティッシュ、できれば繊維が付着しにくい紙ウエスで本体・電池蓋・Oリングを綺麗に拭き取る。パーツクリーナーは、ゴムを侵さないと明記されているものなら使ってもいいと思うけど、念の為、短時間でさっと拭きとったほうがいい。

グリスは細いノズルから1mmも出せば十分。指先でOリングに薄く伸ばしてなじませる。

あとは普通に電池蓋を取り付ければOK。シリコングリスで滑りが良くなるのでOリングがよじれず、本来の防水効果を発揮できる。

ボケてるけど、写真くらいの量で十分

パワーメーターと心拍計の電池交換のたびにシリコングリスを塗り直しているし、自転車以外でもプラスチックが軋む部分や、滑りの悪い摺動部なんかにちょくちょく使っているが、使い切るのは年単位で先になりそう。