【レビュー】ミレー ドライナミック メッシュ インナーウェア

鎖帷子のような外観が特徴のインナーウェア。濡れたウエアで身体が冷えるのを防ぎ、冬場の雨レースで体温を保つのに役立つ。

評価 ★★★★☆ 冬の雨レースでは手放せない

購入価格 3800円(Amazon

長所 -Pros-

  • ウエアと皮膚の間に隙間をつくり、濡れたウエアによる身体の冷えを防ぐ

短所 -Cons-

  • 粗い網目の肌触りが気になり、着心地はいまいち
  • 着用した姿はまさに変質者

雨のシクロクロスレースでは低体温症に注意

僕はシクロクロスを中心にレース活動を行っている。シクロクロス競技のシーズンは冬場なので気温は低いものの、ロード競技に比べると速度が遅く、運動強度も高いため、競技時間中に寒さを感じることはあまりない。
11月中旬までは素肌に直接半袖ジャージ、最も冷え込む1月~2月でも、薄手の長袖インナーを着るくらい。

ところが、雨が降ると状況は一変する。

濡れたウエアに走行風が当たると、体表面の温度をどんどん吸い取っていく。気温が一桁の日に雨が降ると、低体温症で動けなくなってリタイアする選手も見かける。
かといって、レインウェアを着て走るのは動きにくいうえ、暑すぎる。

雨の日のシクロクロスでは、ウエアに

  • 冷えや熱のこもりを防ぎ、体温を一定に保つこと
  • 動きやすいこと

が求められる。
これは標高が高い場所でのヒルクライムレース等にも当てはまるんじゃないだろうか。

皮膚とウエアの間に隙間をつくる

登山では肌着・中間着・上着を重ね着(レイヤリング)して天候や気温、運動量変化に対応するのがセオリーだが、
自転車のレースでは、レース中の気温に合わせて最小限のウエアで保温する。体温調整はジャージのジッパーを上げ下げしたり、せいぜいウインドブレーカーを羽織るくらい。

冬場のシクロクロスで天候が雨という状況だと、裏起毛のジャージだとかインナーウェアの重ね着が現実的な解決策だが、
僕が気に入っているのがミレーのドライナミックメッシュインナー。

粗いメッシュが皮膚とウエアに隙間を作る

厚みのあるメッシュ生地が皮膚とウエアの間に隙間を作るため、濡れたウエアが直接皮膚に触れなず、体表面を冷やさない。
スカスカのメッシュなので濡れても重たくならないし、肌に張り付くような不快感も少ない。
メッシュ自体も保水しにくいポリプロピレン製で、できるだけ濡れにくくするよう工夫されている。

着心地は悪い

このインナー、変質者っぽい見た目に加えて、着心地もあまり良くない。
粗い網目なのでどうしてもゴワゴワして肌触りが良くない。しかも、網のサイズが絶妙で乳首が挟まり、ピンポイントで冷たい。

さらあに、タイトなウエアの下に着ると肌に網目の跡が残るので、レース後すぐ温泉に入ったりすると、ちょっと特殊な性癖の人だと勘違いされるかもしれない。

繰り返しの洗濯で生地が痛むのも心配なので、基本的にこのインナーは、厳冬期の雨レース専用として使っている。

どう見ても変質者

実際のレイヤリング例

気温5度前後 晴れ

  • 長袖化繊インナー
  • 半袖ジャージ

天候が晴れならば、気温が5度前後でも長袖インナーウェアの上に夏用の半袖ジャージを重ね着するだけ。

気温10度前後 雨

  • ドライナミックメッシュインナー
  • 長袖化繊インナー
  • 半袖ジャージ

雨が降った場合は、気温が10度前後であれば上記の晴れ装備の下にメッシュインナーを着用する。

気温5度前後 雨

  • ドライナミックメッシュインナー
  • 長袖メリノウールインナー
  • 裏起毛アームカバー
  • 半袖ジャージ

これくらいの気温で雨が降ると、いよいよ低体温でリタイアする選手が出始める。もう少し気温が下がって雪になったら逆に寒さがマシになるんだけど。

ここまでの過酷な条件では、メッシュインナーの上に、濡れても汗冷えしにくいメリノウールインナーを重ね、腕は裏起毛のアームカバーで保温する。
レース中の運動強度でギリギリ汗をかかないくらいの防寒性能なので、レースが終わったらすぐ乾いた服に着替えたい。

まとめ:雨のレースでは冷え対策を

見た目はともかく効果は確かで、濡れて冷えたウエアが体に触れないので、体温を保ち、普段のパフォーマンスを発揮できる。

今回紹介したのは、夏用ジャージの下にメッシュインナーを重ねることで冷えを防ぐという方法だったが、
撥水性の高いジャージを着るという手段もある。あくまでウエア選択の一例と思ってほしい。

何にせよ、雨の日は特にウエアに気をつけたい。低体温で動けなくなると辛いし、レースの救護も大変だし…

跳ね上げる水しぶきも冷たい。