コンプレッサーの高圧エアが使える状況ならフロアポンプで空気を入れる必要はない。チューブレスタイヤのビードも一発で上がる、自転車用エアチャックについて紹介。
クルマではコンプレッサーでの空気入れが一般的(というか、フロアポンプでクルマのタイヤ4本に空気を入れるのは苦行すぎる←経験談)だが、自転車用の製品というのは販売されていない。
なので、クルマのタイヤに空気を入れるための「エアチャック」と、仏式バルブに対応したポンプヘッドを組み合わせて自作する必要がある。
エアチャックは、趣味の自転車整備なら2000円くらいで手に入るもので十分だが、ホースの太さがフロアポンプに近そうなのを選ぶ。
ポンプヘッドは、フロアポンプをヒラメ化したときに余ったものを流用しても良いけど、僕はTaggio Proを取り付けた。バルブの突き出しがある程度必要だけど、ワンタッチで脱着できる。
ポンプヘッドとホースの差し込み部分はそのままだと抜けてくるので、ホースバンド等で緩まないよう固定しておく。僕はタイラップをキツめに縛っている。
さて、空気の入れ方は、コンプレッサーの高圧ホースにエアチャックをつないで、ポンプヘッドをバルブに取り付けて、引き金を引くだけ。
たいていのエアチャックにはゲージがついているので、大雑把にだが空気圧を合わせることができる。
最大空気圧はコンプレッサーの能力によるけどだいたい7気圧程度。23cのロードタイヤだと少し足りないかもしれない。チューブラータイヤに10気圧とか入れる人は、高圧対応のフロアポンプで頑張って…
フロアポンプに対して明確に楽なのは、ロードよりむしろMTBタイヤの空気入れ。何十回もポンピングしなくていいし、チューブレスタイヤのビード上げも一発(※コンプレッサー容量にもよる)。
MTBのタイヤはめてビード上げて、一旦空気抜いてからシーラント入れて、また空気入れて…というのを前後輪やる時など、フロアポンプだと気が遠くなるほどポンピングしなければいけないが、コンプレッサーがあると引き金を引くだけでスーッと入る。
空気入れの他にも、コンプレッサーがあればエアブロワーで洗車後の水気を飛ばしたり、差し込むタイプのグリップ交換もできて、整備の効率が一気に上がる。問題は、でかいコンプレッサーを置く余裕のある家庭が少ないこと…