Lizard Skins MicroCache サドルバッグ S
ベルクロ固定の小型サドルバッグ。容量は0.5Lで、予備チューブと携帯工具を収納できるサイズ。サドルの下にすっぽり隠れてフォルムを崩さない。
評価 ★★★☆☆
購入価格 1800円
長所 -Pros-
- サドルの裏に隠れるサイズ
- サドル側にブラケットが残らないベルクロ取り付け
- 斜めに縫い付けられたベルクロがサドルレールに沿う
短所 -Cons-
- チューブ+CO2インフレーターを入れるには少し余裕が無い
- 無駄な内部ポケット
ロード練用のサドルバッグ
自転車の乗り方によって、サドルバッグに求める容量は大きく変わる。
昨今はツーリングやブルベ人気もあってApiduraなどの大型サドルバッグが普及し、バイクパッキングスタイルで走るサイクリストも見かけるが、サドルバッグは大は小を兼ねない。
日帰りサイクリングやトレーニングでは、最低限の容量を確保しつつ、なるべく軽量かつコンパクトなものが良い。
オルトリーブやApiduraも持っているが、普段のトレーニング時はリザードスキンズのMicro Cacheサドルバッグを使用している。
予備チューブや工具を収納できる最低限の容量で、コンパクトでフォルムを崩さず、軽量で、ベルクロ固定のためバイク側にブラケットが残らない。
リザードスキンズのサドルバッグ
ハイグリップなバーテープでお馴染みのリザードスキンズが販売するサドルバッグ「Cache」シリーズは、3種類のサイズがラインナップされている。
- Sサイズ Micro Cache…0.5L
- Mサイズ Cache…0.8L
- Lサイズ Super Cache…1.5L
どれも共通して、1000Dナイロン生地が採用され、タイヤの跳ね上げた水がかかる部位は防水加工されている。
ジッパーは止水ジッパーのため、多少の雨は防ぐことができるが、大雨だと生地から染みてきそう。
完全防水のサドルバッグは重くなりがちなため、この程度の雨対策が行われていれば十分と考えている。濡れて困るものはチャック袋などで防水しておこう。
後部には反射素材ロゴ入りのベルトループが縫い付けられ、クリップ式のテールライトを取り付けることも可能。
ベルクロでサドルに取り付け
サドルバッグは、ベルクロ(マジックテープ)を用いて左右のサドルレールとシートポストの3点で固定する。
樹脂製ブラケットを使う方式と比べるとワンタッチで脱着しにくいが、サドルの裏にピッタリと密着するため揺れにくく、フォルムも崩れない。
また、レース等でサドルバッグを外した際、車体側にブラケットが残らない点も良い。
サドルレールに巻くベルクロは左右独立している。
バッグをぐるっと巻くように1周する方式と比べて固定力に不安があったが、バッグのサイズが小さいこともあって十分確実に固定できている。
ベルクロが斜めに縫い付けられ、サドルレールにフィットしやすいよう工夫されている点は良いと思った。
シートポスト側のベルクロはφ31.6までの対応で、太いエアロシートポストには対応しない。
ベルクロが長すぎると余った部分がレーサーパンツに引っかかるため致し方ないか…
裁縫が得意なら、ベルクロを延長すればエアロピラーにも巻き付けられる。
なお、こちらは滑り止めのためスエード状の表面になっている。
容量はやや不足
表記上の容量は0.5Lだが、数値から想像するより小さい印象を受けた。
さいわい開口部は広いので、ぎゅうぎゅうと押し込みやすい。
無駄なポケット
サドルバッグの上面と底面にあたる位置にはポケットが縫い付けられている。
上面(サドル側)は伸縮素材、底面(ホイール側)はメッシュ生地だが、このサイズのバッグにポケットは不要。限られた容量の無駄遣い。
サイズも小さく、家やクルマのカギくらいしか入らない。
バッグの内容物
ロードバイクでサイクリングする際の携行品については以前別記事で書いたが、このサイズのサドルバッグだとさらに絞り込まなければいけない。
必要なアイテムの厳選を行い、最終的にサドルバッグに押し込んだ物は以下の通り。
- 予備チューブ
- タイヤブート
- ミニツール(CO2インフレーター付き)
- CO2ボンベ
- CR2032電池×2個
- イージーパッチ
- 予備ディライラーハンガー
- バルブエクステンダー
- 仏→米バルブアダプタ
チェーン切りを入れる余裕はなかった。チェーンに関しては普段からメンテナンスを怠らないようにして、もし切れたら諦めて助けを呼ぼう。
まとめ:チューブ+携帯工具ならなんとか入る
0.5Lという表記から想像するより実容量は小さく、余裕を持った運用を行うなら、
- 予備チューブ(ロード用)
- 携帯工具
- 小物(予備電池など)
を入れてちょうどだろうか。
ポンプやCO2インフレーターはバックポケットに入れたり、ボトル台座に取り付けて携行することになる。
また、チューブもグラベルロード用だとか、MTB用になるとギリギリかもしれない。
Micro Cache(Sサイズ)かCache(Mサイズ)で迷っている人がいるなら、見た目のサイズも大きく変わらない0.8L容量のCache(Mサイズ)をおすすめする。