日本製紙クレシア ワイプオールX70
整備・メンテナンス時の拭き取り作業に重宝する使い捨ての紙ウエス。厚手かつ丈夫で、チェーンやスプロケットを拭いても破れにくい。
評価 ★★★★☆
購入価格 800円(50枚入)
長所 -Pros-
- 厚手で吸水性に富む
- 破れに強く毛羽立ちにくい
短所 -Cons-
- 1枚あたりのコストがやや高い
- 大判は半分に裂いてちょうどよいサイズ
整備に便利な使い捨てウエス
自転車の整備・メンテナンス時には、汚れた洗浄時や注油後など、パーツを拭き取る作業が頻繁に発生する。
グリスや砂・泥で汚れたパーツを洗浄して組み付け直す時など、拭き取り作業に使うのがウエス(ボロ布)。
機械整備等ではその名の通り古いシャツ等が使われてきたが、糸くずが出ず、汚れたらどんどん新しいものを出していける使い捨てのペーパーウエス(紙ウエス)が便利。
工場でも良く使われているペーパーウエスの定番は、ホームセンターや工具屋さんによく売っているショップタオル。
柔らかい質感で、拭き取りがしやすい。
ただ、自転車整備で最も頻繁に行うと言えるチェーンの清掃と注油では、ショップタオルは少し強度不足。
クランクを回しながらチェーンを拭き取る時、ウエスが破れ、オイルで汚れたウエスの破片がボロボロと落ちる。
僕は、これを知らないうちに踏んづけて家中を歩き回った結果、大変なことになったことがある。
チェーン拭き取りに最適なワイプオールX70
通常の整備ではショップタオルを使っているが、チェーンやスプロケット周りを掃除したり注油する時にはワイプオールX70というペーパーウエスを使用している。
日本製紙クレシアが販売するワイプオールX70は、破れたり毛羽立ちにくいペーパーウエス。
公式ウェブサイトによると以下のような特徴があるという。
- ドライでもウェットでも幅広く使用可能
- 水・薬液に濡らした時の風合いは布の感触
- 優れた吸収性能で、すばやく液体や油を吸収
- 毛羽立ちにくい万能タイプの不織布ワイパー
実物はやや厚手でしっかりとした質感。
チェーンクリーナーや水で濡れても強度を失いにくいため、チェーンを拭き取っても確かに毛羽立ちにくいし、ボロボロ崩れてこない。
普通のペーパーウエスと比べるとやや割高なので、1枚のX70を半分に裂いて使うようにしている。
このサイズであっても、
パーツクリーナーを染み込ませて軽くチェーンを拭く→チェーンに注油→余分なチェーンオイルを拭き取り
という作業を1枚でこなせる。
ただし、柔らかさ・拭き取りやすさはショップタオルにやや劣るので、強度が必要な作業でなければショップタオルのほうが使いやすい。
なおパッケージは袋入、箱入りなど何種類かある。箱入りのほうが取り出しやすく使いやすいが、ここは整備環境や使用頻度によってお好みで。
まとめ: チェーンメンテナンスの必需品と言ってもいい
僕は自宅でフレームからバイクを組んだり、何ならホイールも組んだりするが、
ワイプオールX70はバイク整備をショップに投げる人にこそおすすめしたい製品。
僕は整備内容にあわせてショップタオルとワイプオールX70を使い分けているが、どちらか片方を選ぶのであればチェーンの掃除をしやすいワイプオールX70を推す。
ショップタオルの良さは、コンポの組付けやベアリングのオーバーホールなど、込み入った重整備で活きてくる印象。
スポーツサイクルに乗るなら、整備をショップ頼みにするといっても、タイヤの空気入れとパンク修理、あとチェーン注油と洗車くらいは自分でやることになるはずだが、こういった作業はなるべく手間を掛けず短時間で済ませたいはず。
なら、手や周囲を汚しやすいチェーンの清掃・注油作業は、ワイプオールX70を使ってサクっと済ませてしまおう。
油で汚れた台所の換気扇を掃除したりするのにも使えるので、家庭用品として家計から支出してしまえば良い。
置いているホームセンターが少ないので、他の日用品と一緒に買いにくいのが難点だが…