SARIS スウェットガード
ローラートレーニング中、体から滴る汗がフレームやパーツに落ちるのを防ぐ布製ガード。フチまで柔らかい生地で作られており、ペダリングが乱れて膝が擦れても痛くない
評価 ★★★★☆
購入価格 サポート(定価3500円)
長所 -Pros-
- ローラー中の汗でバイクが痛むのを防ぐ
- 全面が柔らかい生地で、膝が擦れても痛くない
短所 -Cons-
- ハンドルポジションがやや制限される
- スマートフォンポケットの使い勝手が悪い
SARIS JAPAN サポートライダー活動について
2020年12月より、SARIS JAPANサポートライダーとして活動させていただいており、SARIS H3(レビュー)を使用してZWIFTのワークアウトを行っています。
本稿でレビューする製品は、サポートとして提供いただいたものです。
ローラー中の汗を受け止めバイクを保護
走行風が無いため、真冬でも汗だくになるローラートレーニング。塩分を含む汗が滴るので、バイクにとってはある意味実走よりも過酷な環境。
バイクがカーボンフレームであっても、コンポーネントはアルミや鉄が使われている。長期間ローラーで酷使されたバイクは、汗が染み込んで錆びたり、パーツ同士が固着していることも多い。
特に、汗が滴りやすいステアリングコラムからヘッドセットベアリングのあたりは要注意ポイント。
スウェットガードは、インドアトレーニング時にハンドルの上ハン部分からシートポスト付近までを覆い、バイクに滴る汗を受け止める製品。
スマートトレーナー H3をはじめ数種類のローラー台をラインナップするSARISの純正アクセサリーとして販売されている。
取り付け方法
細長い三角形の布地の先端にループ状のゴムバンドが、残る2頂点にベルクロが縫い付けられており、ゴムバンドをシートポストに通し、ベルクロをハンドルに巻きつけて固定する。
本体のサイズは長さ50cm×幅30cm。くびれている部分の幅は6cmほど。通常のペダリングで膝が擦れることはないが、フォームが乱れた状態でもがくと軽く擦ることがある。
ベルクロはの長さにはかなり余裕があり(45cm)、フラット部、ドロップ部など、好きな場所に巻きつけられる。フラットハンドルのMTBやクロスバイクにも取り付けできそう。フレームサイズの差は、シートポスト側のゴムバンドが吸収してくれる。
ベルクロをハンドルに巻きつける以上仕方ないのだが、ポジションが制限されてしまうのが難点。例えば下の写真の状態だと、フラット部中央付近が握りにくくなる。
毛足の長い生地
生地はバスマットのような毛足の長い布地で、手触りは良い。
端にバイアステープや縫い目が無いので、ペダリングが乱れて膝を擦っても痛くない。
なお、縫い付けられたロゴは以前のCycleopsブランドのものだが、国内外のSARISウェブサイトで製品情報を見てもCycleopsのままだった。次に生産するタイミングでSARISに切り替わるんだろうか…
スマートフォン用ポケット
ステム上に来る部分には透明のポケットがついており、スマートフォンを収納できるようになっている。
試しに6.4インチの大型スマホを入れてみたが、ケースつきでも余裕を持って収納できた。
収納部分はフラップを折り返してベルクロで留めるようになっているので不意に落ちる心配は無いが、バイクに取り付けた状態だとハンドルバーやステムに密着するため出し入れしにくい。
ビニール越しの操作は可能だが、文字入力はちょっと厳しいかな。
せっかくのポケットだが、ZWIFTする際には自作のテーブルにスマホを置いているので、使う機会はあまりない。
何か有効な活用法はないか模索中。例えば、紙にFTPやパワーゾーンを書いて入れておくとか…
まとめ: ローラー用バイクの汗対策に
以前から、ハンドルやヘッドの汗対策のためローラー中はタオルを掛けていたが、SARIS スウェットガードはハンドルからシートポスト近くまでカバーしてくれるので、アウターワイヤー受けやBB周りに垂れる汗も防いでくれる。
バスタオルをトップチューブに掛ける手もあるが、専用品はずり落ちたり、駆動系に巻き込まれる心配は無用。
また、全面が柔らかい生地で、端にバイアステープや縫い目が無いので、ペダリングが乱れて膝を擦っても痛くないという点は、同種のスウェットガードに対する長所。
少し値が張るように感じたが、使ってみると、値段なりによく出来ていると思う。
折角のスマートフォンポケットの使い勝手が微妙だが、バイクを汗から保護する役目はしっかり果たしてくれている。
とはいえ、完全に汗を防げるわけではないし、チェーンも汚れるし、たまには洗車したほうが良いと思うが…