東海シクロクロスに遠征。新会場の愛知牧場はアップダウンがあるうえ繊細なテクニックも要求される難コース。
今年に入って初めての暖かい天候の中、レースは3列目スタート。
スタート直後の登り区間で一気に踏んで先頭パックまで上がり、トップに立ったあとは大きなミスなく一定ラップを刻み続け、2位に約1分差をつけて独走優勝。
Photo ふじみと
1/29 東海CX第6戦 愛知牧場
1位/28名(10周回 57:05 順位3% フルラップ完走22名)
リザルト
Shin 服部製作所 スチールCX SUKUMIZU MACHINE WORKS 「鉄号」
前輪: FORMOSA 38mm / GRIFO TEAM / 1.8bar
後輪: FORMOSA 38mm / TUFO CUBUS 33 / 1.7bar
愛知牧場は東海CXの新会場。牛さんや馬さんと触れ合えるレジャー施設内に特設コースが設営されていた。
路面は硬く締まった砂で、好天候もあって土煙が上がるようなコンディション。
アップダウンもあるためパワーありきのスピードコースに思えたが、試走すると路面の滑りやすさに驚く。
コース図ではなんてことないコーナーも逆バンクになっていたりして、少し攻め込むと簡単にスリップする。
また、路面の凹凸が激しいセクションでは振動で上半身にも大ダメージ。
体力と集中力をキープしないと安定して走れない難コース。
タイヤは、セオリーならヤスリ目のシケインを使うところだが、硬い路面ではサイドノブが刺さらず、倒し込んだときの感覚が不自然だったので前グリフォ、後キュブスで行く。
砂の路面で滑ったときの粘りに期待して空気圧は少し下げ目。
今年に入ってから雨だの雪だの大寒波だの過酷なレースばかりだったが、愛知牧場は暖かい天候に恵まれた。
駐車場から会場まで遠かったが出展ブースも充実していたし、東海CX特有のアットホームな雰囲気の中、コース脇のスペースにレジャーシートを敷いて快適に過ごせた。
Photo Kikuzo
今期、東海CXは参戦3戦目。シード対象外でスタートは3列目から。
ポイントランキングにピリピリすることも無いし、談笑しつつグリッドに並ぶ。
号砲とともにギヤを掛けてダッシュ。外側から一気にポジションを上げる。
砂利の上り区間で3番手について、道幅が狭く隊列が伸びる下り区間を3番手で下る。
先頭を走るハッチさんをかわし、半周でトップに立つ。まだ先は長いので、引き離したい気持ちを抑えて確実に。
序盤トラブルで遅れた岩田さんが上がってくるのを警戒していたが、今日は不調な様子でレースを降りてしまった。直接対決は東海CX最終戦のWNPまでおあずけ。
2位パックと徐々に差が開きはじめると独走態勢に。
100%まで追い込んでしまうと終盤必ずミスをする。集中力を維持できる限界の、95%のペースを意識。
コーナーは攻めすぎず、踏むべき場所はキッチリ踏む。2周目以降、5分40秒~5分45秒でラップを刻み続ける。
メインエリアまでの上りが一番キツイけど、MCの由紀夫さんが「まだ表情には余裕がある」なんて言うものだから平静を装いダンシングで元気アピール。大歓声とカウベルのなかホームストレートを駆け抜ける。ここが一番楽しいセクション。
C1独走はさぞ開放感に溢れているのだろうと思っていたが、ひとりで走っていると逆に、転倒やパンク、オーバーペースや無意識のペースダウンなど、いろんな心配事が浮かんできて気が散りそうになる。
ピットの松井さんや、コントロールラインのラップタイムを聞きながら、一定ペースで走れていることを確認。
小さなミスは何度かあったが、大きくリズムを崩すこと無く走り続けられた。
後続と30秒以上の差がついて、ようやく気持ちが楽になったが、脚を緩めずに走り続け、ファイナルラップへ。
最終的に2位と1分近くの差をつけ、完全勝利。
ぶっちぎりで勝てる時が来たらやってみたかった、ゴール後自転車を掲げるアピール。
AJOCCレースになってからの東海CXで初優勝。
友達も大勢応援に来てくれた中、結果も内容も満足できる最高の走りができた。
レースバイクを作ってくれたビルダーのShinさんにも、いいところを見せられたかな。
あと、賞品で貰った愛知牧場のチーズケーキ、すんごいおいしかった。レース後に食べたジェラートにも大満足。
応援、撮影、サポートして頂いた皆様、ありがとうございました。
特にホームストレートは最高の気持ちで走れました。
今週末はいよいよ関西CX第10戦 桂川。この勢いに乗って、万全の調子で走りたいと思います。