【レビュー】ROTOR REX INPOWER MTB用パワーメーター

切削加工がイカしたMTB用の片側測定パワーメーター。軽量なうえクランク軸内にメーターが収まっていて壊しにくい。楕円リング対応。

評価 ★★★★☆

購入価格 50000円

長所 -Pros-

  • パワーメーターとしては軽量
  • センサーがクランク軸に収まっていて丈夫
  • 楕円リング対応

短所 -Cons-

  • 送信アンテナ部は露出している
  • チェーンリングの選択肢が少ない

MTBにもパワーメーター

夏場はMTBのクロスカントリーレースに参戦していて、レース中のパワーを測定したいと思って購入。

ロードではパワーメーターがだいぶ浸透したが、MTBでは選択肢が少ない。

  • パワートレーニングに使うわけではないので片足測定でも可
  • 激しい振動・衝撃・クラッシュ前提で、丈夫なこと
  • 万一壊してもあきらめが付く価格
  • せっかくなので、使ったことのないメーカー

という条件で探して、ROTOR REX INPOWERに決定。

ROTORの切削アルミクランクのMTB向け製品がREXで、それにクランク軸内蔵の「INPOWER」パワーメーターが搭載された製品。

重量は658g(175mm 32T)

実測重量は658g(175mm 32T楕円リング(62g)含む)。ちなみにM9100 XTRのクランクがチェーンリング込で600g程度。超軽量とはいえないけど、少なくとも重たくはないと思う。

クランク軸で測定するINPOWERパワーメーター

INPOWERとは、30mm径のクランク軸内部に内蔵されたパワーメーター。

  • 直接衝突しにくい
  • 防水性を高めやすい
  • 低重心化できる

ことがメリットに挙げられている。

パワーメーターの測定部位は単純な形状ほど精度が高めやすいが、INPOWERでは円筒形のクランク軸のねじれを測るので測定精度も期待できそう。

デメリットとしては、まずはやはり、片側測定ゆえの精度の低さか。今回はレース中のパワー測定が目的で、この点については納得のうえ購入している。

一点気になったのは、送信部がクランクから飛び出していること。レース中岩場に当たってちょっと削れた。マトモにぶつけたら壊れるかも…

富士見のロックセクションでガリッと…

単3電池で300時間のバッテリーライフ

電池蓋がやたら硬い。滑りと防水性のためにシリコングリスを塗布している。

電池は単3電池を使用し、バッテリーライフは300時間。電池切れより液漏れのほうが心配だ。

電池は左クランクの蓋を開けて挿入するが、この蓋がやたら硬い。Oリングも華奢で心配。Oリングはやや特殊なサイズなので、組み付け時には防水と潤滑のためにシリコングリスを塗ったほうが良い。

楕円リング対応

パワーメーターによっては楕円リングで正確なパワーを測定できないものもあるが、REX INPOWERはROTOR製品だけあって、楕円リングに公式対応している。

スパイダー交換が可能だけど、このロックリング回す工具がけっこう高い

チェーンリングはROTOR専用の不等ピッチ4ピンで、選択肢が少ない。現在はROTOR純正の楕円リングを使っているが、今後交換するときには悩みどころになりそうだ。

楕円リング自体は好感触で、低ケイデンスでグイグイ踏むMTBのXCレースには合っていると思った。

まとめ

ROTORの3Dクランクの重量と剛性をスポイルせずにパワーメーターを内蔵した製品。

軽量化とコストダウンのため片側測定だが、レース時のログ取り用途であればこれで十分。

ただし、フロントシングルのMTBチェーンリングはすぐにすり減るので、今後のチェーンリング供給体制だけが不安。