全10戦が行われる関西CXシリーズも終盤戦。第8戦の会場は、来年度全日本選手権の開催地でもある大阪府貝塚市の二色の浜。
大阪湾に面した砂浜は柔らかく、僅かなコントロールの乱れでタイムを失う難しいコースだった。
1/12 関西シクロクロス第8戦 二色の浜 E1
天候:晴れ 10度
コースコンディション:ドライ 砂
リザルト:6位/79名(7周回 +2:54 順位7% フルラップ完走43名)
機材
TREK Boone 1号車
- 前輪: Nepest MAUI 45 / Panaracer CGCX + Insert / 1.4bar
- 後輪: Nepest MAUI 45 / Panaracer CGCX + Insert / 1.4bar
※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準
コースとセッティング
昨シーズンが初開催(JCXと関西CXシリーズ戦の2日間)の二色の浜は、大阪府南部、貝塚市に位置する海水浴場。
来年度の全日本選手権開催が決まった会場でもある。
コースは、舗装された道路を境に2つのエリアに区切られている。
舗装路をスタートした後に入っていくコース図で下側のエリアには松林が広がっており、木々を縫うようなコーナーが連続するコーナーセクションとなっている。
路面は比較的締まっていてスピードに乗るが、一部はタイヤで掘り返され、タイヤを取られやすくなっている。
また、ところどころ木の根が張り出しているため、不用意に踏むとパンクのリスクもある。
コース後半は砂浜側に降りていく。こちらの路面は松林側に比べると緩く、掘り返されやすい。
砂の乗車テクニックがあれば基本的に乗っていけるものの、海に面した直線区間については轍が1本しかなく、これを外すとタイヤが埋もれて大きな抵抗を受けてしまう。ここに関しては殆どの選手がランを強いられていた。
砂浜の直後には階段が2連続あり、消耗した脚にトドメを刺す。
全体的に、松林側のエリアで脚を休め、砂浜側で脚を使うようなコースとなっていた。
砂浜のランはタフだが、昨年開催時に比べるとラン区間が半分~3分の1となり、単純な辛さは緩和された印象だった。
轍が出来て走りやすくなるのか、それとも掘り返されて乗車不能になるか。
砂コースの場合、コンディションはレース直前になるまでわからない。
したがって、前日試走ではコーナーのライン取りやパンクしそうな箇所のチェックが主になる。
あと、砂場を走る感覚を取り戻しておくのも大事だ。
当日昼試走で最終的な路面の確認を行い、空気圧は前後1.4barにセット。
今シーズン最低値だが、パンク注意箇所は一通り把握したし、タイヤがヨレるほどの高速コーナーも無いし、これでイケるだろう。
天候は良く、大阪南部ということもあって気温は10度ほどまで上がった。
薄手のインナーは着たものの、久々に夏用グローブを着けて招集へ。
レースレポート
最前列スタート。6番手でコース前半の松林区間へ入る。
今回の選手層は厚い。来年度のシクロクロス全日本選手権を見据えてか、12月の全日本でME2位となった副島達海、4位の横山航太、5位の竹之内悠…と国内トップクラスの選手が集まった。
さらに、年末に帰国したゴセ・ファンデルメールが再来日。これでトップ4は決まったようなものだ。
そこに続くのが関西ローカルの私や村田さん、堀川滉太といった顔ぶれ。
関西CXシーズン終盤の現在、総合ランキングは同ポイントで村田さんと私がトップを争っており、3位に横山航太がついている。
欠席レースが何戦かあったため航太は現在3位だが、実力的には航太が抜けているので、逆転も時間の問題。
したがって今回の目標は、航太との獲得ポイント差を最小限に抑えつつも、村田さんに先着することだ。
さて、1周目は比較的スローペースだったが、砂浜エリアで差がつきはじめ、たつーみ、ゴセ、航太が先行。
2周目に入ると、先の3名が先行し、竹之内悠、堀川滉太、私、さらにオープン参加の松山海司という第2パックが形成される。数秒後方には転倒で遅れたあたるちゃん、さらに後ろに村田さんが単騎で追ってくる展開。
松林エリアでは悠さんのペースについていけていたので、このパックで残りのレースを走れるか?と一瞬よぎったが、コース後半の砂浜エリアに入ると、セクションをひとつ抜けるたびに確実に差がついていく。
やはりライディングテクニックのレベルが根本的に違う。少し砂の深い場所で失速したら、もう届かない場所に行ってしまっていた。
7周回となったレース中盤、3周目は堀川滉太との5~6位パック。シーズン前半はリザルトが振るわなかった滉太だが、調子を戻したようだ。
このままパックで展開し、終盤の勝負に備えたいところだったが、4周目の松林エリアの出口付近で砂にタイヤを取られる軽微なミス。だが、ここで距離が開いた。その後、ジワジワとタイム差を広げられる展開となった。
単独6位ということで後続が気になるが、見通しの良い場所で振り返すと、7位にはあたるちゃん、8位に村田さんが見える。
単独だと追い込みきれずタイムが落ちる傾向があるが、4~7周目は、6周目を除いて8分30秒台をキープ。
前を走る滉太とは30秒ほど遅れたものの、単独6位でフィニッシュした。
レースを振り返って
レース内容としてはまずまず。会心の走りというわけでは無かったが、大きなミスはしなかったし、ラップタイムも安定していたと思う。
周回数 | タイム |
0周目 | 0分11秒 |
1周目 | 8分26秒 |
2周目 | 8分32秒 |
3周目 | 8分23秒 |
4周目 | 8分37秒 |
5周目 | 8分32秒 |
6周目 | 8分44秒 |
7周目 | 8分39秒 |
横山航太が2位入賞したことで総合ポイントランキングは逆転されたものの、村田さんに対してはリードを築けた。
ただ、最終周回であたるちゃんがメカトラをやらかしたせいで村田さんが7位先着。ポイント差は10点にとどまった。
2戦を残し、現在トップ3は拮抗している。
残念ながら総合優勝の可能性は遠ざかったが、「怪我しない。体調を崩さない。バイクを壊さない。」の鉄則を守って、残るシーズンに備えたい。
総合順位 | 選手 | チーム | 集計点 | 自乗点 |
1 | 横山 航太 | ペダル | 980 | 162000 |
2 | 川村 誠 | チーム36隊 | 980 | 123600 |
3 | 村田 憲治 | 岩井商会レーシング | 970 | 128500 |
4 | 副島 達海 | 大阪産業大学 | 760 | 145600 |
応援・撮影・サポートありがとうございました。