【レビュー】日東 UI-25 ステム

高剛性・高精度でハンドルを確実に固定できるアルミ削り出しのステム。珍しい5度ライズ(85度)。

評価 ★★★★☆

価格 7000円

長所 -Pros-

  • 高精度で、確実に固定できる
  • 60~120mmのバリエーション
  • なかなか見つからない5度ライズ(85度)

短所 -Cons-

  • トルク管理を怠るとフェースプレートを割る
  • エッジが立っていてハンドルやコラムを痛めやすい
  • ハンドルを下げたい人には不適

ステムの重要性

スポーツサイクルで最も重要なのが体格や乗り方に合わせたポジションが出ていること、つまり、ハンドル・ペダル・サドルの3点の位置関係が適正になっているということ。

サドルの位置はシートポストで無段階に調整できるが、ハンドルの遠さはステム長で決定されるので、ポジションの調整を突き詰めていくと必ずステム交換する時が訪れる。そして、それなりの期間、それなりの台数の自転車に乗っていると、それなりの予備ステムが溜まってくる…?

これでも一部…

さて、ポジション調整用なので安物でいいや~となりがちなステムだが、安いものは無駄に重たかったり、軽いと思ったら剛性が低くて体感できるほどたわんだり、あるいは固定力に問題がある製品も存在する。

安物ステムでも使えないことはないので別に構わないのだけれど、高品質なステムを一度使うと、こんなに違うのか、と驚く。今回はそんなステムのレビュー。

削り出しの高精度ステム

UI-25は、昔ながらのハンドル・ステムをラインナップしている日東ではやや異色の製品。切削加工によって、アルミの塊から削り出して作られている。同種の製法のステムではトムソンのX2,X4が有名だが、日東のほうが細身で、仕上げもよく、しかも安価。

切削加工で作られている所為でハンドルクランプ部とコラムクランプ部は綺麗に円が出ていて、ネジを軽く締めるだけでピタッと固定される。

取り付け時の注意点として、鍛造のステムに比べるとエッジが立っているので、仮締めでハンドルの角度をグリグリ調整するとハンドル表面の塗装がボロボロになる。面倒でも、完全に緩めてから角度を調整するほうがいい。特にカーボンハンドルでは。

また、フェースプレートには肉厚の薄い場所があり、オーバートルクで締めるとクラックが入る(このステムの中古品では割れているものがよくある)ので、本締め時にはトルク管理を徹底すること。

120mmの実測。軽量ではない。110mmは実測152g

剛性については十分で、柔らかさは一切感じない。シクロクロスではもちろん、740mm幅のハンドルを取り付けたMTBでもまったく不満は無いので、ロードで剛性不足を感じることは無いと思う。ただし、重量は軽くはない。

ラインナップ

色はブラックとシルバーの2色で、ブラックの方が若干価格が高い。

コラム側のスタックハイトは一般的な40mm。長さは60mmから120mmまで10mm刻みでラインナップされている。

角度は珍しい5度ライズ(85度)。ハンドルを上げたいけどコラムスペーサーを積みたくない場合には重宝する。逆に言うと、ハンドルを下げたいときにはこのステムは使えない。29erのクロスカントリーMTBではハンドルを下げるため73度ステムを使うことも多いが、そういう用途には不適ということ。

僕はというと、トレイル用のMTBとシクロクロスで使用している。特に、チタンのMTBには「NITTO」とだけ刻印された渋いシルバーのステムが似合っている。

カラーはシルバーとブラックの2色。角度は5度(85度)のみ、長さは60mmから120mmまでラインナップ