【レビュー】シマノ ルーメントールソックス ~サイクリング用靴下のすすめ~

同じのをいっぱい買うと、洗濯物をたたむときに神経衰弱しなくてよい。

SHIMANO ルーメン トールソックス

シューズのフィット感に影響しにくい薄手のサイクリング用ソックス。足首には反射素材が織り込まれ、夜間走行時の安全性を高める。

評価 ★★★★☆ サイクリング用ソックスは高いので、安売りを見つけて飛びついた。

購入価格 480円

長所 -Pros-

  • 薄手でシューズのフィット感に影響しにくい
  • 夜間の安全性を高める足首の反射素材
  • シューズの圧迫を避けるクッション

短所 -Cons-

  • 耐久性が未知数

自転車乗るならサイクリング用ソックス

どんなスポーツにも言えることだけど、自転車においても靴下というのは重要。特にレース競技者にとっては、ビンディングシューズとのフィット感を高めつつも薄手であることや、通気性や速乾性、そして耐久性が求められる

サイクリング用ソックスは高価なので、3足いくらの安い靴下を使ってる人も多いのではないかと思う。僕もそうだったし。

安物の靴下の何が駄目かというと、以下の3点。

  • 強度が低い
  • フィット感が悪い
  • 速乾性に乏しい

自転車のビンディングシューズは、ペダリング中に靴と足がズレるのを防ぐため、ピッタリと締め付ける。
その状態で繰り返しペダリングするので、生地が弱いとつま先や足裏やかかとがすぐに擦り切れてしまう。

また、安物の靴下はフィット感に乏しく、ゴロついたりシワが寄ったりして、足の痛みの原因になる。

さらに、コットンなど速乾性の低い素材は靴ずれを起こしやすくなる。

体の痛みは集中力を削いで危険だし、何より楽しくない。近所に買い物行く程度ならまだしも、長時間のサイクリング時には専用品に勝るものはない。

ちなみに僕は、学生時代はU○IQLOの靴下を履いていたが、レースの賞品で貰ったサイクリング用ソックスを履いてみたら「今までのは何だったんだ!」となったタイプ。
その後、コットン製靴下はチェーンの拭き取り用ウエスや、輪行時のスプロケカバーに配置転換されたという…

丈は20cmほど

さて、自転車用とされている靴下にもいろいろあるが、専用品であれば強度・フィット感・速乾性についてはある程度考慮されていると思って良い。

今回購入したシマノのソックスは、夏場用の薄手の製品だが、正直、自転車用なら何でも良かった。1足500円以下でサイクリング用ソックスが買えるタイミングを逃すまいと、とりあえず3足購入した。
僕のシューズのサイズは43前後だが、Mサイズ(41-44)でサイズ感はぴったり。丈はかかとから測って20cm程度だった。

夜間の安全性を高める再帰反射素材

足首は反射素材になっていて、夜間走行時の安全に配慮されている。

車を運転する人はわかると思うが、ママチャリのペダルについている反射板、あれは下手なテールライトより目立つ。
何故かと言うと、人間は光るものが動いていると注意をひかれるからで、この反射素材も同じような効果が期待できそう。

なお、足首部分は生地そのものに反射する糸が織り込まれているので、ゴワつきは感じない。

部位に応じて最適な生地を使用

春夏用の靴下なので、素材は薄手だが、部位によって複数の生地を使い分けていて、通気性を重視する場所はメッシュ状、耐摩耗性が重要な足裏は詰まった生地、そして、しかし足の甲の一部はクッション性のある生地になっている。
これは、シューズに圧迫されて痛みが出るのを避けるため。最近のシューズは均一に締め付けられるような造りになっているとはいえ、骨が出っ張っている足の甲は痛みが出やすい場所。

サイクリング専用品ならではの、こういった工夫が快適性を高めるのに寄与している。

部位によって通気性を重視していたり、クッションを重視していたり。

同じくシマノ製のSPDシューズ、XC7(SH-XC701)を履いてロード練に行ってみたが、このシューズはもともとフィット感が良いので、足の甲のクッション効果はいまいちわからず。

シューズのアッパーに開けられた小さな穴から入ってきた走行風が、靴下のメッシュ生地を通って足に当たっているのは感じられたので、暑い時期はシューズ内の蒸れを防ぐ効果がありそう。

同じくシマノ製のXC7シューズと組み合わせ。

まとめ:専用品に勝るもの無し

靴下は消耗品だし、他のウエアに比べると目立たないので適当なものを使いがちだが、サイクリング専用品には速く快適に走るための工夫が凝らされている。

季節や好みによって最適な厚みや素材や丈の長さがあるけど、とりあえず、適当な専用品を使ってみると「今までのは何だったんだ!」となるかもしれない。