6/7 第22回 Mt.富士ヒルクライム 67分

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今年もやってきた富士ヒル。参戦3年目となる今年こそはゴールドを取りたい…と考えていたが、思うように練習できず、ほぼ無対策でレースを迎えることに。
実力は出し切れたものの、実力自体が不足していることを痛感した。

6/7 第22回 Mt.富士ヒルクライム 第3ウェーブ

天候:曇り+霧 17度→9度

コースコンディション:ドライ

リザルト:1時間7分19秒

機材

Cannondale SuperSix EVO LAB71

  • 前輪: AEOLUS RSL / Panaracer AGILEST FAST TLR 28c / 4.3bar
  • 後輪: AEOLUS RSL / Panaracer AGILEST FAST TLR 28c / 4.3bar

※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準

目次

日本最大のヒルクライムイベント「富士ヒル」

Mt.富士ヒルクライムは、富士スバルラインを登る距離24km 獲得標高1255mのレース。ロケーションの良さやコースの走りやすさから人気の大会で、海外からわざわざ参戦する人も多い。
2026年大会の出走数は8810人だったらしい。

そんな富士ヒルの特徴は、過去のレースレポートに書いてあるとおり。

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かいつまんで言うと富士ヒルには、以下のような特有の要素がある。

➀呪いのリング

富士ヒルでは完走タイムによって色付きのフィニッシャーリング(コラムスペーサー)が貰える。

  • 60分以下:プラチナ
  • 65分以下:ゴールド
  • 75分以下:シルバー
  • 90分以下:ブロンズ
  • その他完走者:ブルー

さらに今年は、前人未到 55分切りのためのチタンリングが用意された。

この一種の格付けシステムによって、多くのサイクリストが富士ヒルに囚われるという…

②高地効果

また、富士ヒルは高い標高で競技が行われ、スタート地点が標高1050m、ゴール地点は2305mに達する。

空気が薄い状況では有酸素運動能力は低下する
スタート時で有酸素運動能力≒FTPは平時の6%減、レースが進行すると徐々にパフォーマンスは下がり、ゴール地点では15%減となってしまうという。
この下がり幅には±5%程度の個人差があるらしいが、「普段のパワーはオーバーペース」「一定ペースはオーバーペース」を意識しないと一巻の終わりだ。

計測開始地点の標高は1051m。すでにこの時点で有酸素運動能力は低地に比べて6%低下しています。そこから一合目(1405m)では8%、二合目(1596m)で9%…と順調にパフォーマンスは低下し、ゴール地点(2305m)ではなんと15%低下します。

なぜベストを尽くせないのか ヒルクライムと高地効果の不都合な関係

③緩いコースプロファイル

富士ヒルの距離は計測区間で24km、獲得標高は1255m。普段なかなか経験することのない1000アップ以上のビッグクライムだが、勾配は比較的緩い。
そのため、ゴールド~シルバー上位の選手は平均時速が20km/hを超える。
この速度域では空気抵抗の影響も無視できないため、ペースが合う選手数名でトレインを組み、協調して先頭交代しつつ走ることで、単独よりずっと速いタイムを記録できる
(順位を争う選抜カテゴリとは異なり)一般カテゴリの本質は「タイムアタック」。複数名で力を合わせることには何のデメリットもない

レースの準備

ニューバイク投入

機材は、この春に発売されたばかりの第5世代 SuperSix EVO LAB71に更新。

購入したRAWカラーフレームは54サイズで実測712g。これをR9270デュラエースDi2で組んだ。
軽量パーツはElilee X310カーボンクランクくらいだが、ペダルとガーミン、ボトルケージを含めて車重は6.74kg。

重量も空力も、フィーリングも抜群。言い訳できない機材だ。

史上最強のペース配分表

富士ヒルに限らず、ヒルクライムで重要なのはペーシング。
今年も「富士ヒル特化型YouTuber」ことなすぴー氏が作成した史上最強のペース配分表に頼ることにした。

目標タイムを入力すると、一定パワーで走るためのペースを算出してくれるこの配分表。
勾配変化時の加減速や、高地効果、さらに高地での空気抵抗変化までシミュレートされている。

トレーニング

自転車のエンジンは人間。一番大事なのが体作りだ。

私は毎年シクロクロスにフル参戦しているので、2月下旬まで毎週レースがある。
心身ともに疲労が溜まりきっているので3月はレスト、4月頭から乗り込もうと思っていた…のだが。

  • サイクルモード大阪(3月)と東京(4月)
  • CJ MTBクロスカントリーレースに参戦(2レース)
  • GW明けに8日間の中国出張
  • 積み上がる製品レビュー

…と、シーズン中よりも忙しいくらいで、全然練習できず。
4月に1000km、5月に900kmくらい。最低限の距離は乗ったという程度。

普段練習しているヒルクライムコースのタイムは昨年と変わらないものの、
体重2kg増で富士ヒルを迎えることになった。

レーススタートまで

昨年と同じく、やまーだ、なすぴーと3名で遠征。
6時前に自宅を出発し、人とバイクを拾いながら東へ向かう。

高速道路の流れが悪く、多少ストレスが溜まったが、ルーフに3台積んでリッター12kmの低燃費ドライブ(※ただしハイオク)で、13時に会場着。

受付を済ませ、下山用の着替えを入れた荷物を預けた後は、富士ヒルエキスポのブースエリアを見て回る。
陸上競技場に展示・物販ブースが並んでいるが、10歩進めば知り合いに合うので、400mの陸上トラックを1周するのに3時間近くかかった。

撤収後は夕飯を食べてから宿へ。
今年はいつもの「やべー宿」が開いてなかったので、古い民宿へ。

早朝5時半にスタート地点に並ぶ予定なので、9時就寝で3時起床。
薄い空気と薄い壁に苦しむやまーだは眠れなかったようだが、私は熟睡できて、何なら普段よりボディバッテリーが回復していた。
朝食をとり、着替えて出発。駐車場に車を停めたらバイクを準備してウォーミングアップして、ほぼ予定通りに会場入り。
待機場所にバイクを並べ、知り合いと談笑したりトイレに行ったり。リラックスして過ごせた。

レースレポート

6時40分頃、第3ウェーブの2組目でスタート。
待機場所からゆっくり走り出して、昨年はスタートゲート前で一度止まった気がするが、今年はそのままコースイン。

慌ててコース脇に止まり、ウインドブレーカーを脱いで、応援に来てくれたまゆゆに預かってもらう。

グループ最後尾でゲートをくぐって道路に出る。
リアルスタートまで1km少々の距離があるので焦る必要はないが、前方に位置取りしないと速い集団に乗れないので、側溝の上を走って前に上がっていく。
速度差がついていたせいで、先頭を追い越し気味に計測ラインを通過。目立ちたがりやみたいで恥ずかしい…

かといって減速するのも無駄だし危険なので、そのまま惰性で踏んで、料金所の辺りで下がる。

序盤は先頭集団に埋もれて登る。
比較的勾配がきつい1合目下パーキングまではマイペースで登ろうと思っていたが、選手が多いので常に誰かが風よけになってくれる。
抜いたり抜かされたりしつつ、ゴールド達成ペースで1合目下Pを通過。

ここを過ぎると勾配が緩んでスピードが上がり、自然と集団も縦に伸びる。
正直、ちょっとキツめのスピードだったのでこれを見送り、同じような人たちで集まる。
流動的に吸収と離脱を繰り返しつつ距離を稼いでいく。

2合目、すでにゴールド達成ペースから遅れる。
さらに高地効果により、3合目に差し掛かるところから露骨にパワーが出なくなってくる。
しっかり踏んでいるつもりでも300Wに届かないし、少し気を抜くと250Wくらいまで落ちてしまう。

大沢駐車場を通過して4合目、ここから少し持ち直す。
ログを見ると対してパワーは出てないけど、気持ち的には結構踏めてた。

奥庭パーキングを過ぎると一気に勾配が緩む。ここで飛び出してきた選手の後ろにうまくつけた。時速40kmまで引っ張ってもらい、1つ目のトンネル出口で先頭交代。

体が重い分パワーの絶対値はあるので、誰かのゴールドのために霧の平地区間を引き続ける。

2つ目のトンネルを抜けた辺りでお役御免。最後の登りに向けてペースを上げる選手に道を譲る。
深い霧で視界が悪いと、長い登りが見えなくて気持ちが楽だなぁ…などと思いながらフィニッシュ。

レースを振り返って

公式記録は1時間7分19秒。
去年より1分以上速いが一昨年より10秒遅い、そんな半端なタイムだった。

ゴールドリングを逃して3年目。だんだん雲行きが怪しくなってきた…
トレーニング出来ていないのを棚に上げて、朝早くて空気が薄い富士ヒルへの苦手意識が芽生え始めているが、もう1年くらいはチャレンジしても良いかもしれない。

レース後は山頂でゆっくり休んでから下山し、雨が降り出す前に撤収。
風呂と昼食後、ふじさんミュージアムでプチ観光を楽しんでから帰路についた。

ところで、山頂で尻周りの筋肉が、肉離れかと思うほどの痛みだったんだが、あれは低酸素環境ゆえだったんだろうか。
下山したら普通にしゃがめるくらいに回復し、翌朝からは特に違和感も無いんだが…

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