2020年も残す所あとわずか。今年はコロナ禍で夏場のレースやイベントはほぼ全て中止となり、一人で過ごすことが多い年だった。
自転車関係の買い物の傾向を見ても、レース用のパーツはほぼ買っておらず、トレーニング用の機材や用品が殆ど。
また、すくみずログの立ち上げやYouTubeチャンネルの開設に伴って、車載動画の撮影機材もいくつか購入した。これも自転車関連ということにしておこう。
1~12月に買った自転車関連用品の中で、特に満足しているものを3点、ピックアップして紹介。
①Saris H3 ダイレクトドライブ スマートトレーナー
今年買ってよかったものをひとつだけ取り上げるとしたら、迷わずスマートローラーを選ぶ。コロナ自粛期間となった今年の夏場はレースに出場せず、半年間にわたってパワートレーニングに取り組んだ。
ZWIFTでワークアウトを繰り返した結果、FTPにして20W近いパフォーマンスアップを果たした。
Tacx NeoシリーズとWahoo Kickrが2強のスマートローラー業界で、Saris H3はやや存在感が薄いところがあるが、パワータップで培った計測技術(CycleOps)や、しっかりと車体を保持する必要があるサイクルキャリアのノウハウが活かされている。
自動負荷調整(ERGモード)は素早くスムーズに動作するし、アルミや繊維入り樹脂が使用された本体はハードなインターバルを行ってもどっしりと安定している。
②Garmin Fenix 6S
ガーミンの腕時計型デバイス。
これまでもForeAthlete 935を使用していたが、Suicaに対応するという情報を知って、本機に買い替えた。
腕時計型ながら、Garmin Edgeシリーズと同等の機能を有しており、GPSサイクルコンピュータとして使える。
また、ライフロガーとして歩数や心拍数、睡眠時間を記録できるうえ、スマートウォッチとしての機能も備えている。電話やSNSのプッシュ通知を受信・表示したり、簡単な返信をワンタッチで行える程度だが、サイクリング中はスマホを出すのも面倒なので、Yes/Noや定型文で済む返事がすぐできるのはとても便利。
なお、fenix 6シリーズは返信する文章をGarmin Connect上から予め設定しておける。
Suica内蔵で非接触決済に対応しているので、輪行時も手首をかざすだけで改札を通れるし、サイクリング中の買い物もスムーズ。
買い物のたびにバックポケットに手を突っ込んで、ジップロックに入れた財布を取り出して…とモタつくことがなくなった。なおSuica残高チャージはGarmin Connect上で行い、Google Payで決済する。
スマートウォッチとして、GPSサイクルコンピュータとしてもバッテリーの持ちは非常に良いし、本体も堅牢。数日に1度の充電時以外はずっと手首に巻いている。
③Insta360 One X2
車載動画撮影のために購入した360度カメラ。アクションカメラとして熟成したGoProに比べると、新しい可能性を感じる。
360度の全天球撮影を行い、後からアプリで切り出して好きなカメラアングルや画角にする。
動画編集の工程がひとつ増えて大変ではあるが、アプリの出来はかなり良いし、伸びる自撮り棒と組み合わせることで空撮したような三人称視点の映像を撮影できる。
片側のレンズのみを使ってアクションカメラ的に撮影するステディカムモードでは、視野角150度の超広角撮影が可能。
GoProに匹敵する高性能な手ブレ補正のほか、カメラが傾いても映像は常に水平を維持する機能もある。
ただ、飛び出したレンズは傷つきやすそうだし、本体の固定は三脚ネジなので振動が激しい状況で緩みや破損が心配。
また、暗所撮影時の画質やマイクの性能はGoProに比べてかなり劣る。