【レビュー】グランジ クイックチェーンリムーバー ~ミッシングリンク脱着に使用するマスターリンクプライヤー~

GRUNGE クイックチェーンリムーバー

KMCのミッシングリンクやシマノのクイックリンクを脱着するための専用工具。
握るだけで簡単にリンクを外すことができ、レバーを広げることでリンクを嵌めることもできる。

評価 ★★★★☆

購入価格 1000円

長所 -Pros-

  • ワンタッチでリンクの脱着が可能
  • 安価に購入可能

短所 -Cons-

  • ヘビーユースには向かない

チェーンのリンク脱着用工具

長らくプライヤーでリンク脱着を行っていたが、専用工具を購入した。

本品は、チェーンピン不要でチェーンを繋ぐリンクを脱着するための工具。
シマノからはクイックリンクツールとして、自転車用工具をラインナップするパークツールではマスターリンクプライヤーという製品名で販売されている。
ほか、ミッシングリンクプライヤー、チェーンリンク工具など、様々な呼ばれ方をしている。

購入したグランジの製品は、クイックチェーンリムーバーという製品名。
機能的にはどれも同じで、チェーンリンクを挟んでリンクの噛み合いを外す。また、持ち手を広げることでリンクを嵌めることもできるようになっている。

外観

工具は全長170mmほど。本体は鉄製で。グリップはゴムのカバーがされている。

実売1000円の工具で、お世辞にも高級感は無く、ハードに使うと塗装が剥げて錆びてきそうだが、我々素人はたまにしか使わない工具。これくらいの品質で十分。

機能面はしっかりしていて、軸の付近にストッパーが付いているので、勢い余って閉まりすぎ・開きすぎないようになっている
また、保管時はグリップを閉じておけるので、工具箱の中でかさばらない。

使用感

使い方は改めて説明するほどのこともなく、リンクを掴んで握るだけ。
カキッと音がしてリンクが外れる。

作業時は後輪を外すか、ギヤをインナートップに入れてチェーンテンションを緩めておくと、不意に外れたチェーンが跳ねにくい

チェーンを取り付けるときは、リンクの取り付け方向に注意。
KMCのミッシングリンクは特に指定されていないが、シマノのクイックリンクは方向指定がある。

向きを確認し、リンク同士を軽く噛み合せた状態で工具を差し込み、グリップを広げるとリンクがしっかり噛み合う。

リンク装着時は工具を使わず、後輪ブレーキを掛けながらペダルを踏み込む方法もあるが、ホイールを外して作業している時には便利な機能。

シマノのクイックリンクは方向指定がある

なお写真のグローブはショーワの組立グリップ。手を汚れや怪我から守れるし、薄手で細かい作業もしやすいため、駆動系周りの整備の必需品になっている。

まとめ:チェーンを外して整備効率UP

ミッシングリンクやクイックリンクは、チェーンピンでチェーンを繋ぐのに比べると短時間で作業できるし、ミスも少ない。また、チェーンメンテナンス時に簡単に着脱できるというメリットもある。
今はシマノのチェーンにも純正採用されているので、チェーンピンを使っている人のほうが少数派じゃないだろうか。定価も同じだし…

チェーンを洗うときは外すと周りに汚れが飛び散らないし、クランク周りの整備時もチェーンを外すと作業性が良い。
自分で整備をする人なら、リンク着脱工具をひとつ持っておくと役立つと思う。

長年プライヤーで脱着してきた私は、なんで今まで持っていなかったんだろうと後悔した。

ただし、KMC ミッシングリンクは3~5回で交換、シマノ クイックリンク再利用不可と記載されている。
取扱説明書を逸脱してシマノのクイックリンクを何度か脱着しているが、今の所リンクが緩くなってはいない。とはいえ、頻繁に脱着を繰り返すのは避けたほうが良いと思う。
また、リンクも摩耗するため、チェーン交換時はリンクも新たしいものに交換すべき。

なお、本品は台湾のOEMで、同等品が何社かから販売されている。

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