Park Tool Super Patch GP-2
ゴムのりが不要な粘着剤つきパンク修理パッチ。出先でも短時間で応急修理ができる。
コンパクトなケース入りで携帯しやすく、予備チューブが尽きたときのバックアップとして有効。
評価 ★★★★☆
購入価格 500円
長所 -Pros-
- ゴムのり不要で貼り付け可能
- コンパクトなケース入りで携帯しやすい
短所 -Cons-
- 応急処置用のため長期使用はできない
パンク修理の基本はチューブ交換
通常のパッチとゴムのりを使うパンク修理では、チューブのパンク箇所周辺をヤスリで荒らし、ゴムのりを薄く塗ってしばらく放置する。
そして、ゴムのりが半乾燥状態になったらパッチを貼って強く圧着することでパンク穴を塞ぐ。
ゴムのりで貼ったパッチは、きちんと作業できていれば長期間の使用に耐えるが、手順が多く、落ち着いて作業する必要がある。経験上、屋外だと失敗の確率が3倍になる。
おまけに、ロード用の細いチューブは専用の極薄パッチを使用する必要があるうえに修理が難しい。さらに、リム打ちパンク(スネークバイト)の場合は近い位置に穴が2個あるので、パッチによる修理は諦めたほうが良い。
そういうわけで、ロードバイクがパンクした際はチューブ交換をするのが一般的。
まぁ、パンクしたチューブは持ち帰って、自宅でパッチ貼って、予備チューブにするんだけど…
チューブの穴に貼るだけの応急修理用グルーレスパッチ
パークツール GP-2は裏面に予め粘着剤が塗布されてるグルーレスパッチで、貼るだけでパンク修理ができる。
従来のパッチのようにゴムのりを塗る必要がなく、ライド中のパンク修理でも失敗しにくい。
30mm四方のコンパクトなケースに、グルーレスパッチが6枚と、チューブの下地処理をするためのサンドペーパーが入っている。
サドルバッグの隙間に押し込めるくらいのサイズなので、予備チューブのバックアップとして、または、チューブの重量すら惜しいときに保険で持っておける。
ただし、本品はあくまで応急処置用。簡単な手順で修理を行えるが長期にわたる耐久性はないため、改めてチューブを交換する必要がある。
簡単な作業手順で応急修理
通勤中、金属片を踏んでパンクしたが、パンク箇所をすぐに特定できたためスーパーパッチで修理してみた。
バックパックからツールキットを取り出して、修理開始。
まずは、チューブのパンク穴周辺をサンドペーパーでこすって、チューブ表面の離型剤や汚れを除去するとともに、表面を荒らして接着性を高める。
次に、パッチを台紙から剥がしてパンク穴の上に貼り、指でしっかり圧着する。粘着面はゼリー状でベタベタしており、チューブにぴったり密着する。
あとはタイヤをはめ直して空気を入れるだけ。携帯ポンプも持っているけど、面倒なのでCO2インフレーターに頼る。
撮影時間を除くと5分ほどで作業完了。
あくまで応急修理用
スーパーパッチはチューブに合わせて伸びるが、一度伸びたら縮まない。
そのため、修理後のチューブの空気を抜くとシワが寄って浮いてくるし、端も剥がれてくる。
試しに数ヶ月継続使用したことがあったが、空気が抜けるスピードが速くなったように感じるし、長期間使い続けていると再び傷が開くこともありうるため、あくまでも応急修理用と割り切り、なるべく早くチューブを交換すべき。
パナレーサーのイージーパッチと同等品
実は、本品はパナレーサーのイージーパッチ RK-EASYと同等品。
内容物はGP-2と同じくパッチ6枚とサンドペーパー。実売価格はこちらのほうが安いうえ入手性も良いので、敢えてパークツールを選ぶ理由は、ケースがコンパクトなことくらい。
まとめ:予備チューブが尽きた時のバックアップに
あくまで応急処置用で、長期間の耐久性は備えていないが、簡単な手順でチューブのパンク修理を行える。
スネークバイトやバーストなど、パッチでは対応できないパンクもあるので、予備チューブの代替にはならないが、
コンパクトなため、2度目のパンクに備えたバックアップとして携帯している。