自転車は小さく目立たないので、特に夕方や夜間はクルマに引っ掛けられるリスクが高い。
たとえクルマに過失があろうとも、怪我をしたりバイクを壊されたりするのはこちら側。そこで、被視認性を高めるためにバーエンドキャップに反射素材を貼り付けた。
余ったバーエンドキャップを再帰反射仕様に
バーテープを購入するとバーエンドキャップが付属するが、太さが合わなかったり、重かったり、デザインがイケてなかったりしてパーツ箱の肥やしになっているものが結構ある。
今回は、そういう余り物を使って再帰反射バーエンドキャップを作ろうと思う。
差し込むだけのもの、ネジで固定するものなど、様々なタイプがあるが、使用するのは下の写真下段にある、端面がフラットでロゴマークが貼り付けられているタイプ。
デザインナイフ等を滑り込ませ、シールを剥がしてやる。
これでキャップ側の準備は完了。
プリズム反射テープ
再帰反射素材は、光源の方向に光を反射する性質があり、クルマのヘッドライト等に照らされると、ドライバーからは強く光っているように見える。
再帰反射素材には、ガラスビーズとプリズム、2種類の方式がある。
ガラスビーズが埋め込まれた再帰反射テープは安価だが、今回は反射性能と耐久性に優れ、道路標識にも使われるプリズムレンズ型反射テープを選んだ。
ホームセンターの切り売りで購入し、価格は25mm幅×20cmで100円ほどだった。同等の製品は日東、3M等から発売されている。
購入したプリズム反射テープはテープというより薄いプラ板のような質感で、厚みは実測0.4mmほどで表面は硬く、コシもある。
裏面の粘着剤も強力で、雨風や紫外線にさらされる環境でも長持ちしてくれそう。
反射テープを丸く切り抜く
材料にするバーエンドキャップのくぼんだ部分の直径を測り、反射テープを僅かに小さいサイズに切り抜く。
きれいに丸く切り抜くのにはテクニックが必要だが、こういうのはウデより道具。
ということでサークルカッターを使う。今回は直径22mmほど。小径の切り抜きはやや難しいが、ハサミで切るよりはずっと簡単に、丸く切り抜ける。
真ん中に針の跡が残るが、気にしないことにした。
気になる人は、ハサミやカッターで頑張って丸く切るか、(ちょっと高いけど)針穴が残らないタイプのサークルカッターを使えばよい。
あとは、バーエンドキャップに貼り付けて完成。仕上がりの良し悪しは、どれだけ正確な直径に切り抜けるかに掛かっている。
少しでも被視認性を上げるために
バイクに取り付けてみたが、ちょっと浮いた印象。でもまぁ、クルマに轢かれるよりはだいぶマシ。
再帰反射テープは、赤以外にも白や黄色、黒なんてのもある。
↑の製品はちょうど直径22mmだ…
道路交通法で定められた後部反射板は「赤もしくはオレンジ色」と決まっているのだが、後部反射板あるいはテールライトを取り付けた上で、他の場所に取り付ける反射板は他の色でも構わないのだろうか。
市販のヘルメットやバッグについている反射素材は赤に限らないけど。
ところで、ここまで書いておいて何だが、反射テープはともかく、サークルカッターを買うくらいなら市販品を買った方が安いし早い。
しかし、生産終了なのか、ずっと欠品している。
また、こういうバーエンドライトもある。自ら発光するため目立つのだが、重たいうえ、電池の管理が必要になるのが難点。
あと、転倒時にはしばしば差込部から折れるらしい…
重量やコストを考慮すると、再帰反射素材を貼り付けるのが手軽で効果も高いと思う。