シマノ 12速チェーン・カセット 各グレードの違いを比較 [デュラエース・アルテグラ・105]

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シマノのロードバイク用12sコンポは長らくDi2しかラインナップされていなかったが、2023年には機械式105(R7100シリーズ)も発売され、ようやく身近になってきた。
2024年1月現在、シマノの12sコンポは以下の4グレードで展開されている。

  • デュラエース Di2
  • アルテグラ Di2
  • 105 Di2
  • 105

チェーンやカセットスプロケットについてはグレード間で混ぜて使えるため、交換時や買い足し時にどれにするか悩むこともあるかもしれない。
そこで、各グレードの違いを調査した。

目次

チェーン

12sチェーンはロードバイク・MTBで共通。以下の4グレードがある。

  • CN-M9100…デュラエース・XTRグレード
  • CN-M8100…アルテグラ・XTグレード
  • CN-M7100…105・SLXグレード
  • CN-M6100…Deoreグレード

各仕様を比較すると、下表のようになる。

型番アウターリンクインナーリンクローラーピン重量(114L)価格(税込)
CN-M9100SIL-TECクロマイジングSIL-TEC中空242g8292円
CN-M8100クロマイジング252g5441円
CN-M7100SIL-TEC252g4005円
CN-M6100252g3608円

中空ピンを採用するCN-M9100が若干軽量な他は、全てのチェーンが同形状である。

ハイパーグライド+専用チェーンでチェーンリテンションとシフト効率を改善し、荒れた地形でもスムーズに変速することができます。

  1. チェーンリテンションを改善することで、あらゆる地形でより積極的に乗り、チェーンの問題の不安を軽減することができます。
  2. スムーズなドライブトレインの変速とシフト性能の向上により、集中度を高め、加速を改善することができます。
  3. 優れたチェーンのかみ合わせで摩耗が抑えられ、メンテナンスが減り、チェーンの寿命を延ばすことができます。
ハイパーグライド+のHGチェーンデザイン

グレードの違いは表面処理の違いと言って良い。上位モデルほど摩擦が少なく、かつ長寿命となっている。

SIL-TECはフッ素加工処理の一種で、駆動抵抗を減らす効果がある。

SIL-TEC Shimano

クロマイジングはクロムを拡散浸透させる表面処理法だ。耐食性と耐摩耗性を向上させる効果がある。

コストだけを考えると、CN-M6100やCN-M7100をこまめに交換するのが一番安上がりだ。伸びたチェーンはカセットやチェーンリングにもダメージを与えるので、私はたまにチェーンの伸びをチェックし、伸びが0.75%以上になったら交換するようにしている。

下位グレードは錆びやすいが、錆びが浮く前に使い切ってしまえば問題ない。

オイルで汚れてるのでそうそう錆びないし…

カセットスプロケット

12sチェーンはロードバイク・MTBで共通となっている。

  • CS-R9200…デュラエースグレード
  • CS-R8101…アルテグラグレード
  • CS-R7101/CS-HG710-12…105グレード

アルテと105については、2023年秋頃にサイレントアップデートが行われたようだ。

型番チタンギアアルミスパイダーテクノロジー重量(114L)価格(税込)
CS-R920019T以上2組HYPERGLIDE+223g(11-30T), 253g(11-34T)41580円
CS-R81012組HYPERGLIDE+291g(11-30T), 345g(11-34T)13420円
CS-R71011組HG361g(11-34T)7700円
CS-HG710-121組HG-g(11-36T)10230円

デュラエースはロー側の5~6枚がチタン製で、軽量化が図られている。しかし定価は4万円オーバーと、財布の軽量化もなかなか凄まじい。
チタンは摩耗もしやすいため、少なくとも練習用ホイールにアルテグラカセットを使うほうが良いだろう。

デュラエース・アルテグラグレードのカセットはハイパーグライド+という技術が採用されている。

再設計されたHYPERGLIDE+ドライブトレインのカセットとチェーンは、あらゆる地形でシフティングのスピード、効率やスムーズさが向上、次世代のライディングへと進化。

  1. チェーンのかみ合わせの改善、リテンションの強化、ペダリングの円滑化で、地形の急変時にも力を発揮し、安心して対応することができます。
  2. 確実な上下双方向のシフト操作で、サイクリストの集中力と加速が改善されます。
  3. スムーズな動力伝達を備えた効率性の高いドライブトレインで快適性が向上し、サイクリストのストレスが軽減されます。
  4. 幅広いギアリング、カセットオプション、シングルまたはダブルのフロントチェーンリングから選択でき、さまざまなライダーのライディングスタイル、能力、そして好みに応えます。
ハイパーグライド+

従来より定評がある変速性能がさらに向上し、変速時間の短縮と、変速ショックの軽減が図られている。
確かに、12sのバイクはシフトアップした時にショックが感じられず「本当に変速したのか?」と思うことがある。

ハイパーグライド+

ただし105グレードは従来のHGカセットスプロケットであり、差別化が図られている。
また、105グレードはロー付近のギヤしかスパイダーで一体化していないため、アルミフリーに噛み込みやすい

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3グレードの中では、ハイパーグライド+を採用し、フリーボディを痛めにくいアルテグラがおすすめか。

カセットの歯数

各グレードの歯数ラインナップと価格、重量をまとめると以下のようになる。
ついでに12s GRXに適合するカセットも付け加えておいた。

カセット11-30T11-34T11-36T10-45T10-51T
歯数構成11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30T11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34T11-12-13-14-15-17-19-21-24-28-32-36T10-12-14-16-18-21-24-28-32-36-40-45T10-12-14-16-18-21-24-28-33-39-45-51T
デュラエースCS-R9200
41580円
223g
CS-R9200
41580円
253g
アルテグラCS-R8101
13420円
291g
CS-R8101
13420円
345g
105CS-R7101
7700円
361g
CS-HG710-12
10230円
-g
GRX(12s)CS-M8100-12
20962円
461g
CS-M8100-12
20962円
470g
GRX(12s)CS-M7100-12
13783円
513g
CS-M7100-12
13783円
534g

CS-R~系のカセットは8~11s、および12s専用のHGスプラインフリーボディに適合する。

CS-M~系のトップ10TカセットはMTB系のマイクロスプラインフリー専用となる。

歯数構成に関して、デュラエースとアルテグラは11-30Tと11-34Tの2種類。
グランツールの機材を見る限りでは、フロントチェーンリングにデュラエースの54-40Tを使い、カセットは11-34Tという組み合わせがオーソドックスなようだ。

カセットが小さいほうがカッコよくて正しいという時代は終わった。

駆動抵抗の点でも、同じギヤ比なら大ギヤ×大ギヤの組み合わせがより効率的だ。

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105に関しては、ユーザー層にシリアスレーサーを想定していないため、歯数構成は11-34Tと、よりワイドな11-36Tの2種類となる。

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