シマノ ディスクロード向け(フラットマウント)ブレーキパッドの種類と選び方

MTBのディスクブレーキはポストマウントというマウント形式が主流だが、ディスクロード向けディスクブレーキキャリパーではフラットマウントという新規格が採用され、キャリパーが小型軽量化された。
キャリパー小型化に伴い、ブレーキパッドも新形状の専用品となったが、パッド材質や放熱フィンの有無で何種類かあるので情報を整理した。

なお、クロスカントリー向けのMTBブレーキでも新型パッドやフラットマウント規格が採用されている。

フラットマウント規格のディスクブレーキキャリパー(BR-RS805)

フラットマウントキャリパー用ブレーキパッド一覧

下表に示すフラットマウント規格のロード系ブレーキキャリパーと、一部のMTBブレーキキャリパーでは共通のブレーキパッド(K~, L~)を使う。

種類ブレーキキャリパー
MTBコンポBR-M9100※, BR-M9110, BR-M8110
ロードコンポBR-R9170, BR-R8070, BR-R7070, BR-4770
シリーズ外BR-RS805, BR-RS505, BR-RS405, BR-RS305
GRXBR-RX810, BR-RX400
METREABR-U5000
フラットマウント用パッドを使用するブレーキキャリパー

※BR-M9100はポストマウント規格

2021年3月現在、パッドのラインナップ(シマノ)は6種類。スペックをまとめると以下のようになる。

型番品番パッド素材バックプレートフィン実測重量(ペア・バネ込)価格 (2021/3現在)
K04TiY8PU98020メタルチタン定価2567円(Amazon
K04SY8N398020メタル20g定価1968円(Amazon
K03TiY1XC98010レジンチタン定価1562円(Amazon
K03SY8Y898010レジン16g ※K02S定価957円(Amazon
L04CY8N398040メタルアルミフィン定価3074円(Amazon
L03AY8PU98040レジンアルミアルミフィン17g ※L02A定価2104円(Amazon
ディスクブレーキパッド一覧(フラットマウント規格キャリパー用)

パッドの選択

パッドは

  • 摩擦材の種類(メタルorレジン)
  • フィン付き or 鉄バックプレート or チタンバックプレート

の組み合わせで6種類ある。

手持ちのパッドは3種類

メタルパッド or レジンパッド

ディスクローターを挟む摩擦材はメタルとレジンの2種類があり、最近のラインナップでは

  • メタルパッド…04
  • レジンパッド…03(旧型は02)

という型番になっている。

メタルパッド(左)とレジンパッド(右)

メタルパッドは耐摩耗性が高く制動力や耐熱性にも優れるため、ブレーキをハードに使う状況に対応できる。

一方で、レジンパッドは摩耗しやすいがディスクローターへの攻撃性が低く、音鳴りもしにくい。また、制動力のコントロールもしやすい
なお現行のレジンパッドK03Sは、旧型のK02Sより耐久性が40%向上したと謳っている。

それぞれメリットとデメリットがあるので、用途や好みに応じてどちらかを選択する。
制動力が欲しいフロントはメタル、コントロール重視のリヤはレジンなど、前後でパッド種類を変えたり1つのキャリパーに2種類のパッドを使う(1組2枚のパッドをそれぞれメタルとレジンにする)ことで中間的な特性にする人もいて、こだわりが現れるところでもある。

メタルパッドは摩擦材自体が重たい。バックプレートは肉抜きされている。

メタルパッドレジンパッド
制動力高い低い
耐フェード性高い低い
コントロール性低い高い
ディスクローターへの攻撃性高い低い
音鳴り鳴きやすい鳴きにくい
パッド寿命長い短い
重量重い(20g)軽い(16g)
価格高い安い
メタルパッド・レジンパッドの比較

放熱フィンの有無

スタンダードなパッドはK-型番、放熱フィン付きパッドはL-型番となっている

  • フィンなし…K-
  • フィンあり…L-

ブレーキ中、パッドとローターの摩擦面は数100度に達する。フィン付きパッドはブレーキの熱を逃がし、長時間のブレーキ時にフェードしにくいメリットがある。あと見た目もかっこいい。

アルミ製の放熱フィンはバックプレートと一体化されている。同型メタルパッド(L04C)は鉄のバックプレートが追加される。

なおフィン付きレジンパッド(L03A)はバックプレートとフィンが一体のアルミ製で重量17g
フィンなしレジンパッド(K04S)16gなので、重量はほとんど変わらない。

フィンなしレジンパッド(K03S 写真はK02S)

バックプレート素材

フィンなしのパッドは、バックプレート素材が2種類あり、

  • 鉄… -S
  • チタン… -Ti

のものから選択できる。

チタンは若干軽くなる(MTB用のパッドでおよそ5g差)けどとにかく高い。チタンのメタルパッド(K04Ti)を使うくらいなら安いレジンパッド(K03S)のほうが軽いので、正直、あえて選ぶ必要があるのか悩むところ…

シクロクロスではレジンパッドを使用

以上のように、ディスクブレーキパッドにはいろいろな選択肢があるが、シクロクロスの交換用パッドには、フィンなしレジンパッドを使っている。
ブレーキを酷使しないのでフィンは不要だし、滑りやすい路面では絶対的な制動力よりコントロール性が重要。

レジンパッドは交換サイクルが早くなるが価格が安い。オイルを吸って交換が必要になる場面もあるので、安価なパッドをこまめに交換するスタイルで運用している。

ブレーキパッド型マグネット

それにしても、フラットマウントになってパッドが小さくなったのに、価格は安くなってなくてなんだか損した気分になる。