ショーワグローブ 組立グリップ
自転車の整備時に使用しているグローブ。薄手で細かな部品も扱いやすいうえ、耐油性にも優れる。
評価 ★★★★★ 自分で整備するなら買って損はない
価格 800円/3双 @アマゾン
長所 -Pros-
- 薄手で指先感覚に優れ、細かな作業がしやすい
- 油で劣化しにくく耐久性が高い
短所 -Cons-
- ニトリルゴムでコーティングされている部分は若干蒸れる
整備時にグローブを使うメリット
自転車の整備はほぼ全て自分で行っているが、クランクやチェーン周りの整備ではグローブを使うようにしている。グローブを使うメリットは、まず第一に手を汚れや怪我から守ること。そして、力を入れやすいこと。
指紋や爪の隙間に入り込んだ油汚れはなかなか落ちないが、グローブを着けていれば脱ぐだけできれいな手になる。これは、スマホやタブレットでマニュアルを見ながら作業する時に非常に便利。油圧ブレーキの組付けやサスペンションのオーバーホールなど、工程が複雑で説明書の手順通りに進めなければならない作業では特に役立つ。
他に、タイヤ交換やチューブラーリム清掃などの、手の皮にダメージを与える作業でもグローブは威力を発揮する。
作業しやすいグローブ
とはいえ、分厚い軍手では細かな作業ができないし、使い捨てのニトリル手袋は蒸れるし、容易に破れてしまう。
しばらく使っていたのは、ホームセンターでたいてい売っているショーワのNo313。柔らかさをアピールしているが、ゴワゴワして小ネジを扱うような作業はやりにくいし、コーティングされた天然ゴムは油でボロボロになって長持ちしなかった。商品説明には「物流・園芸・土木・アウトドア向け」とあるので、製品が悪いのではなく僕の選択ミス。実際、引っ越しではとても役立った。
さて、大量のラインナップの中から、薄手で作業しやすくオイルやグリスで滑らないグローブを探して色々試した結果、行き着いたのが同じくショーワの組立グリップ。
パッケージのPRでは
- 指先感覚が活かせる
- 抜群の通気性
- 優れた耐摩耗性
- シームレス編手袋
と謳われている。概ねこの通りの感想だが、通気性について、ゴムでコーティングされている指先・手のひら部分は若干蒸れる。あえて言うならその点だけが不満
編み手袋をニトリルゴムでコーティングした造りで、指先で生地が余らず、薄手で細かな作業もやりやすい。なんならグローブしたままスマホのタッチパネルも反応する。
ストレッチ性があるので、ぴったりフィットするサイズを選ぶと良い。僕は自転車用のグローブはXLだが、組立グリップはMサイズを使用している。
また、色が白い(黒もあるけど)ので汚れていたらひと目で分かるのも利点。サドルやバーテープをうっかり触って汚さない。
グローブが油で汚れても、パーツクリーナーを染み込ませた紙ウエスで拭けば繰り返し使える。耐久性も十分で、週末メカニックなら数ヶ月は余裕で持つし、新しいのを下ろして退役した旧グローブは輪行袋に再雇用される。
なお、上位モデルの組立グリップクラスターはニトリルゴム部分にS字のパターンが多数彫り込まれている。試してみたが、確かに柔軟性がアップしているものの価格差ほどのメリットを感じなかったので、安い方を使っている。