関西クロス第10戦は、夜景スポットでもある工業地帯が会場。
広場に作られたコースは砂セクションも含めてパワーコースだが、パワーだけでは走れない。
3位に指が掛かりながらミスで後退し結果は5位。
しかし、前日試走から当日のセッティング、レース中の立ち回りまで、大きな収穫を得たレースだった。
1/17 関西CX第10戦 堺
5位/62名(11周回 +1:28 順位8% フルラップ完走41名)
リザルト
PAX PROJECT CX-DISC SUKUMIZU MACHINE WORKS
前輪: SHIMANO XT WH-M785 / IRC SERAC CX / 2.0bar
後輪: PAX AR30W-D / IRC SERAC CX SAND / 2.0bar
STRAVA
比較的近い会場なので、土曜日に試走に行く。
試走してる人が予想以上に多くて驚いたが、それでも当日朝よりもずっと走りやすい。
時間にも余裕があるので、コースのリズムを掴んだ後は砂セクションの反復練習。
例年より長く厳しく難しくなった砂セクションは、骨折から復活した巨匠はじめ、設営スタッフが耕してくれたもの。たいそう骨が折れたことでしょう。
短い草地を挟んで、左コーナー、砂が深い左コーナー、直線からの左コーナーという3つの砂セクションが連続する。左コーナーばっかりやんけ。
2つ目の左コーナーが難しくて、前輪が刺さる人多数。みんな練習してた。
でも、ここは降りるのが正解。ライバルと差がつくのは最後の直線と予想。
砂は速度が上がるほどバイクが沈みにくいので、前転の恐怖を押し殺して進入速度を上げ、勢いをつけて突っ切る練習を繰り返す。
前日試走を入念に行ったので、当日試走は路面コンディションのチェックと機材のセッティングに費す。
バイクはプラ号。腰への優しさとBBの高さが決め手。
タイヤはシラクCXと、シラクCXサンドを用意。
後輪はサンドで決まり。前輪は転がりの軽さを重視するとサンドだけど、サイドノブが無いためタイトコーナーで踏ん張れない。
堺は高速コースに見えて速度の落ちるヘアピンコーナーが多いので、ここはコントロール性を重視してスタンダードなシラクCXに。
空気圧はいつも通り前後2.0bar。これ以上下げるとコーナーでヨレたりビードが浮いてエア漏れする。
結果から言うとこの機材選択は正解で、レース中バイクを意識することは無かった。ちょっとシフトワイヤーが張り気味だったくらい。
bikin!tvダイジェスト
7番シード、1列目に並び、11周回のレーススタート。
最前列スタートにもようやく慣れてきた。クリート突っ込むことだけに集中すればいいので、2列目よりもずっと楽。さらに、巻き込まれる心配もなく非常にセーフティー。
第1コーナーは高速左コーナー。周りの動きを見ながら手頃な居場所を求め、7番手あたりにつく。
半周くらい走って、気持ちがレースの流れに乗ってきたら状況確認。コータが差をつけて先行し、トッキーが追っている。
3位はよっぴが単独。4番手以降は、義光さんの後ろに優大選手、村田選手、僕でゼンコーパックを形成。
義光さんの走りはスムーズで、無駄な力を使わずにスイスイいける。堺のコースは踏み続けるようなレイアウトで、インターバルに弱いがFTPが高めの僕向き。
義光さんのペースがちょっと物足りない気もするので、後続は離れているものの隙ができれば抜く準備をしておく。
ゼンコーパックで走っていると、黒メガネが単騎で追いついてくる。今シーズンは一味違う強さを見せる黒メガネ。タフなコースでは負けることもあるし油断できない。特に今日は何か黒いオーラを感じる。
5名となったパック。黒メガネがパックの先頭に立つが、砂場で刺さって派手に前転。この混乱に乗じてタナボタ的に前に出る。
ペースを上げて黒メガネと義光さんを振り切るが、村田さん、優大選手がついてくる。
3位のよっぴにドッキングしてしばらく様子を伺った後、前に出る。
優大選手、続いて村田さんも振り落とし、よっぴと2人で3位パック。後方とは数秒の差がつき、このままいけるか?と考える。
しかし残り3周回、レース後半の疲労と集中力低下に、背後のプレッシャーが加わり、松林出口で転倒。柔らかい砂の路面で前輪のグリップが抜けた。よっぴごめん。
バイクも体も全く無傷ですぐに再スタートするも、リズムが崩れたところを村田さんに追い抜かれる。
続いて、単独で粘りの走りを続けていた優大選手にも追いぬかれ、6位まで落ちる。
ふたりとも気持ちが切れていない。村田さんとは7~8秒、優大選手とも3秒ほどの差がつく。
ファイナルラップ、プッシュして優大選手との差を僅かずつ詰めていく。
砂セクションの手前で前を見ると、村田さんがよっぴに追いついている。そのままパスして、村田さんが3位表彰台に。
僕はというと、砂場で優大選手をパス。シケインと最終コーナーを先行することに成功。
そして苦手なゴールスプリント。一気に追い上げられるも、ほぼ横並びながらなんとか逃げ切って僅差の5位フィニッシュ。
表彰台に指は掛かったけど、やっぱりあと一歩足りない。非常に濃い内容のレースができたが、結果は希望が丘と同じ5位。
ゴール直後は前方で展開できた充実感があったけど、落ち着いてみるとやっぱり悔しい。
今シーズンは好調で、年が明けてからは表彰台も見えているが、同じC1でもシングル圏内、特にトップ5は全く異質のレース。
最前列からスタートして一桁順位%でゴールする選手は、パワーとテクニックはあって当たり前、その上でアタマを使って、パックをうまく利用しなければライバルに勝てない。
自分の課題はわかっていて、レース終盤まで集中力を維持すること。
集中力が切れるとミスでパックから切れ、パックから切れると気持ちも切れる。
レース中の5秒差は小さなミスやペースの上下で簡単に埋まるが、ゴール手前の2秒差は果てしなく遠い。1秒のリードを大切にして走ろう。
今回もサポート・応援・撮影ありがとうございました。3位を走っている時、声援と一緒にテンションが伝わってきました。
写真はMOVEMENTさん、松岡さん、田辺さんから頂きました。ありがとうございます。
さて、今週末はスクールクロスに参加予定。廃校舎でのレースを楽しんでこようと思います。
そして1/31の関西CX最終戦、桂川では表彰台を目指します!
また、関西CXランキングも現在6位。5位の村田さんとは39ポイント差で逆転もありうる。
レースは何があるかわからない。最後まで諦めずに出し切ろう。