ロードバイクで落車 ~自然石樹脂舗装の2段コンボに散る~

ロードバイクで落車して痛い目にあった(様々な意味で)ので、自戒しつつ注意喚起する。

…先に言っておくと、体の方は擦過傷くらいで、特に大きな怪我はしていない。

イライラしてるとロクなことがない

雨で乗れなかった翌日。気温も涼しく、今日乗らなければいつ乗るんだとロード練へ。
レスト翌日ということもあって脚は好調。郊外のアップダウンのあるコースでLT~VO2MAX走、いつも最後に上る坂では頂上まで無酸素ダッシュ。

気持ちよく追い込んだ後、夕飯の買い出しをして、あとは家まで帰るというとき。

すっかり暗くなったあと片側1車線の道路を走っていると、いかにもな黒塗りのミニバンに幅寄せされる。抜いた後にブレーキを踏むあたりは悪質だが、うちの近所は大阪で2番目くらいに治安が悪いので、こういうことはよくある※。

※京都で嫌味を言われるくらいの頻度

それでも流石にイライラしつつ走ってたら、自宅まであと2kmほどというところ、交差点の手前で自歩道に入ったら、曲がり角でフロントタイヤがスッポ抜けてスリップダウン
時速20kmちょっとで、受け身を取る間もなく路面に叩きつけられた。

幅寄せのオッサンは、何やら罵声を上げて走り去っていった…全部お前のせいにしたい。

怪我の状況

うめき声を上げつつ起き上がって怪我のチェック。現場は薄暗く状況がよくわからないが、左に曲がる時に滑ったので、左肘と左肩を擦りむいているようだ。あとは両手の平も皮がめくれている。

とりあえず骨は無事っぽいし、バイクはレバーが曲がっている程度に見えるので、そのまま自走して帰宅した。

自宅に入るとまぁまぁ血まみれであることに気づく。鏡を見ると割と派手にやられていた。

異常な耐久性を誇るモンベルTシャツもさすがに殉職

左肘から下腕部、左肩、左脛、両手の平に擦過傷。
右手の平と左肩、左脛に軽い打撲・捻挫。
特に、左肘から下腕部にかけてはちょっと深めの擦過傷。意を決して傷を洗うと、BB弾くらいの石ころがコロンと出てきた。

最近K2を読んでグロい症例ばかり見てたので、思いの外冷静に処置できた。痛いものは痛いけど。

物損の被害甚大なり

悶絶しつつ風呂に入った後、玄関先に放置してたロードバイクをチェック。

左右のSTIレバーに擦り傷が入り、右レバーは取付角度がずれてしまっていた。
ホイールは大きな触れ無し…に見える。
ほか、Assiomaのペダルがちょっと削れていたが、使用上は問題なさそう。

バーテープの血痕は…ちょっと箔が付いてかっこいい気がするのでしばらくこのままにしておこうか。盗難防止にもなりそうだし。

一番痛かった(金銭的な意味で)のはスマホ。ズボンのポケットに入れていたが、カバーを外すと背面が見事にバッキバキ。
ディスプレイ側は無傷なので普通に使えるが、背面のガラス片がポロポロと落ちてくる。

また、転倒時に力がかかり、全体的に「くの字」に曲がってしまっている。力技で修正したけど。

しかしバキバキのバックパネルはどうにもならんな…と失意のままアリエクをチェックしたら怪しげな交換用パネルがあったので、とりあえずポチっておいた。

それまではダクトテープ仕上げしておこう。

なお、幸い頭は打たなかったようなので、ヘルメットは無傷だった。良かった。

滑らせてえぐる、恐怖の自然石樹脂舗装

最後に、落車の直接の原因を考える。

転ぶ瞬間、まるで凍結路面のように何の前触れもなくフロントタイヤが滑っていった
狂ったようにシクロクロスを走っているので前輪が多少滑ってもリカバリできるのだが(驕り)、全く反応できなかった。

その原因は路面にあった。

転倒した自歩道の路面は「自然石樹脂舗装」という舗装で覆われていた。
これは、天然の砂利を樹脂と練り合わせて塗り付けるというもので、デザイン性が良い上、透水性に優れ水たまりができにくいという特徴がある。

自然石樹脂舗装の一例

ところが、この舗装、古いものは樹脂の耐久性が低く、水分や紫外線で劣化する。また、冬季は染み込んだ水分が凍ることでひび割れ、最終的には舗装が剥がれ、砂利がバラバラになってしまう

落車現場の路面は適切なメンテナンスが行われていなかった結果、硬い路面の上の砂利がボールベアリングのように作用して一気に滑ったのだろう。
そのうえ、路面に残った舗装は荒い紙やすりとなって皮膚を削っていった…

滑らせてからえぐる、なんとも凶悪な路面だ…

劣化した舗装の一例

反省

幅寄せミニバンや危険な舗装に文句の一つも言いたくなるが、根本的には、暗くてよく見えない路面に、イライラに任せて不用意に突っ込んだ私の不注意だ。
擦過傷くらいで済んで良かった…と思うことにする。

傷は痛むし、イライラした自分自身にイライラするし、いろいろ壊して出費も苦しいが、反省したい。

ただ、この期に及んで負け惜しみを言うなら、CXタイヤグラベルタイヤ、せめて32cのアジリストTLRならきっと持ちこたえられた。でも、25cじゃ無理だったよ…

ワイドタイヤ履けるロードバイク欲しい…

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パナレーサー(Panaracer)

P.S. 全身いろんな場所を擦りむいたが、これを絶好の機会と捉え、湿潤療法の比較テストを行った。