オフロードを走るシクロクロスレース。レース当日が晴れていても、朝露などで路面が水を含んでいることもあり、たいていのレースで泥はねは避けられない。仮に雨のレースで転倒なんてしたら、全身泥だらけになる。
そんな泥レースの一日が終わると、帰宅後待っているのは機材、用具の洗浄とウエアの洗濯。レースのダメージで痛む身体を引きずって後片付けをしなければならない。
今回は、毎週末かなりの労力を費やされる、泥で汚れたウエアの洗濯方法について紹介する。
動画
動画でも洗濯方法を紹介。
洗濯は3ステップ
泥の具合にもよるが、ウエアの汚れが激しいときには
屋外での泥落とし→室内での下洗い→洗濯機での洗濯
という3ステップを踏む必要がある。これを怠ると綺麗に洗い上がらないだけではなく、排水管が詰まったり洗濯機が壊れたり、ロクな事にならない。
ポイントは高圧洗浄機と泥汚れ専用洗剤。これらがあるだけで作業効率がだいぶ違う。
泥落とし
まず最初に、泥を流しても大丈夫な屋外で、ウエアに付着した泥を可能な限り洗い流す。
バケツやタライに水を張って何度も水を変えながらすすぐ方法もあるが、埒が明かないので僕は高圧洗浄機を使っている。
もともとバイク洗車用に買ったケルヒャーのK3サイレントだが、ウエアの泥落としでも大活躍している。
静音性に優れていて、夜間に作業していても迷惑になりにくい点も良い。
ウエア以外に、ヘルメットやシューズの泥落としにも有効。レース会場でドロドロになったクルマの洗車や玄関の掃除にも使えるので、住宅事情が許すならば高圧洗浄機は持っておきたい。
さて、ウエアの泥落としだが、硬い地面の上にウエアを広げ、高圧の水で泥を押し流すように洗っていく。
繊維の奥やレーパンのパッドに染み込んだ泥も押し出されるので、かなり効率よく泥を除去できる。
ドロドロになる割に洗いにくい靴下も、高圧洗浄機なら一瞬。
生地の痛みがやや心配ではあるが、洗濯板でゴシゴシ洗うよりはマシだと思う。
オフロードレースではウエアが転倒で破れることもあるし、ある程度は消耗品と割り切っている。
高圧洗浄機だけで泥を完全に除去することはできないので、ある程度きれいになったら次の下洗い工程に進む。
下洗い
泥を落としたウエアを洗面台に放り込んで、下洗いをする。
この工程では洗濯機を壊さない程度まで泥汚れを落とすことと、頑固な泥染みを取り除くことが目的。
ウエアの泥汚れが軽微だった時は、下洗いから始めることもある。
水だけではきれいにならないので、泥汚れ用の洗剤を使って洗う。
以前はウタマロ石鹸を使っていたが、ウエア全体が汚れているときは、より洗浄性に優れた泥汚れ専用の洗剤を使う。
僕は、以前レースの賞品で貰った、亀の子束子の自転車 油汚れ専用洗剤を使っている。油汚れ用とのことだが、泥汚れにも対応しているらしい。
そろそろ残り少なくなってきたので、次は亀の子束子洗剤の製造元である泥スッキリ本舗の泥汚れ用洗剤を使おうかと思っている。
スライディング大好きな球児たち(の親御さん)から絶大な支持があるらしい。頼もしい。
下洗いでは、洗面台に栓をして、粉末状の洗剤をお湯に溶かして洗剤液を作っていく。お湯を使うことで泥が落ちやすくなるし、手も冷たくない。
次に洗剤液を含ませてウエアをもみ洗いしていく。泥汚れへの効果は衣料用洗剤とは一線を画しており、溶け出した泥で洗剤液がすぐに真っ黒になる。頑固な泥染みはこすり洗いしておく。
この状態で1時間ほど浸け置きすると洗浄効果が増すが、日曜日の夜にはあまり時間の余裕が無いので、浸け置きもほどほどにすすぐ。
洗剤の成分が残った状態のほうが汚れが落ちそうだけど、ウエアから泥水が出る状態では洗濯機を壊しそうなので、何度かすすいでいる。
洗濯機
下洗いが終わったらようやく洗濯機へ。衣料用洗剤で普通に洗濯。
汚れが目立つ白いウエアだが、泥汚れは綺麗に落ちた。
まぁ、次の週末にはまた泥だらけになるんだけど…