??いよいよシクロクロスシーズンも最終戦。
締めくくりはメモリアルクロス。
3.11 の日に自転車乗りとして何かできないかと考え、2012年に関西シクロクロス参加者有志で「 3.11 を忘れない関西クロスの仲間たち」を立ち上げ、東北支援シクロクロスを、毎年 3.11 に一番近い日曜日に開催しています。
自転車競技者の自己表現として、お金を払ってレースに参加する。そんな行為が、東北支援になる場を提供したいと考えました。寄付先は「TOHOKU CX Project」です。自転車乗りなら、自転車を使って東北を支援したいと思い、今シーズン全日本シクロクロスを開催された TOHOKU CX Project さんを支援先とします。
(メモリアルクロス実施要項より)
という趣旨。
コースはウエット、天気は晴れ。最高のシクロクロス日和の中、存分に走ってきました。
3/8 メモリアルクロス 淡路島
2時間チーム耐久…1位/58組 (総合2位/79名・組)
スプリント決勝…2位/38名
リザルト
PAX PROJECT CX-DISC SUKUMIZU MACHINE WORKS
前輪: PAX 30mmアルミTL 9mmスルー軸 / IRC SERAC CX / 1.9bar
後輪: PAX 30mmアルミTL / IRC SERAC CX MUD / 1.9bar
難解な阪神高速を走り明石海峡大橋を渡り、朝8時に会場入り。
試走に行くと、昨日1日じゅう降った雨でコースは泥で、何箇所か水たまりも。グリップ重視のタイヤチョイスはバッチリだった模様。
今日のレースはカテゴリ関係なしの混走。
朝一番のスポーツ(30分)は観戦。
結果はC1でいつも競っている村田選手がぶっちぎり優勝。レース中ペダルシャフトが空中分解するトラブルがあったそうだけど、流石の走り。
3位に、いつも一緒に参戦してるヤブさんが入賞。最近乗れてる感じがする。もうシーズン終わりだけど。
・スプリント予選
観戦が終わったら自分のレースの準備。
まずはメモリアルクロスで昨年度から開催されているオリジナル競技のスプリント。周回数は1周。カテゴリごとに時差発走して順位を競う。
スプリントはコース1周のレースです。1組15名でカテゴリーに応じてハンディを付けて競います。各組上位5名
が決勝戦、6~10位が中位戦、11~15位下位戦の「決勝戦」に進みます。
C4選手が最初にスタートして、順次カテゴリ順に時差発走、号砲から75秒後にC1選手がスタートする。
タイムにハンディキャップを負った上位カテゴリ選手がスプリントで勝つためには、単純なラップタイムだけではなく、オーバーテイクのテクニックが重要。
道幅は狭いし、難しいセクションでは渋滞ができるので、これを最小限のタイムロスで抜けていかなければならない。
レースの召集にギリギリまで行かないせいで、クリテだろうがクロカンだろうがいつも最後尾スタートしてる僕向きの競技といえる。
今回は召集にギリギリ行ったからではなく、C1なので最後尾スタート。順次スタートしていくカテゴリをボケーっと見送り、75秒後にスタート。
スタート後は舗装路の登り。一気にギヤを掛け、15秒先にいるC2選手を何人かパス。
ここからは道幅が狭くなる。コーナーはベストラインが塞がれているので、インベタでコンパクトに旋回。
周りの選手の動きを見て、ラインと速さを予測して、ラインを変えて行くか次のセクションまで抑えるか、瞬時に判断する。
コーナーの途中でも自在にラインを変えて、イメージ通りに隙間を縫って上がっていく。
速度差があれば、敢えて重い泥をパワーで突っ切る選択もある。とにかく前へ前へ。
脚だけで上がってきた人の中には、遅い選手を怒鳴ってどかしたり、コーナーで抜いた後膨らんで他の選手をコース外に押し出すマナーの悪い選手がいるけれど、
C1の上位25%の殆どの人はこういう周りを見た走り方が出来ているし、そういう人たちと接近戦を楽しめて今期はほんとうに楽しかった。
…なんてことを考えていたら最終コーナー。舗装路の登りで最後の一人をかわしてトップでフィニッシュ。
無事決勝へ進めるが、その前に2時間耐久。
・2時間耐久
耐久は大学の先輩、ヤブさんと2人でエントリー。今回ばかりはサイクリング部チームが復活。
ライダー交代は、集中してハイペースを保てるコース3周ごとに。1周5分程度として、およそ15分ごとに回していく作戦で行く。
やっぱり召集時間ギリギリにスタート地点に行くと、すごい人。ソロで21人、チームで58組がエントリー。目前に広がる80人を見ながら、最後尾スタート。
オーバーテイクが得意な僕が序盤の混乱を抜けて、できるだけ良い位置でヤブさんに繋ぎたい。
2周終了時には総合トップ5に入ってる感じ。そのままペースを維持して交代。
第2走後、エスキーナブースにダッシュ、じゃがバターを補給。塩とバターが染みわたる。
食後間髪入れず交代。胃の中がすごくポテトサラダです。この辺りになると順位がわからなくなってくる。
総合1位はソロ参戦のクボシン選手。現在は総合で3~4位、チームでは2位くらい?
トラブルの原因になるリスキーな攻め方はしないものの、キッチリをタイムを出す走りをしていく。
結局、2人とも3周*4セットを走り、合計24周でフィニッシュ。結果は優勝。チーム耐久に強いKUCCチームを今年もアピールできた。
リザルトを見ると
ソロ1位:25周 2h1m8s
チーム1位:24周 2h0m56s
チーム2位:24周 2h1m17s
チーム3位:24周 2h1m35s
ソロ2位:24周 2h4m29s
ソロ3位:24周 2h5m23s
ソロ参戦にして、唯一25周を走ったクボシン選手は流石。C1でも今期は幾度も競り合ったライバルでした。
チーム1位となった我々だが、2位とのタイムギャップは21秒。2~3位は18秒差と、2時間走った事を考えると僅差での勝利だった。
1周1秒のタイム差で覆る差だし、ピットでの計測チップ(アンクルバンド)付け替えのタイムロスも響く。
ピットインでのタイムロスが10秒として、レース全体での交代回数が2回多ければ、プラス20秒で負けてたかも。
しかし、チーム耐久は楽しい。ピットから応援する気持ち、選手として走る気持ちの両方を味わえる。控え選手がいるピットからリアルタイムで順位がわかればもっと熱くなれるし、もっと盛り上がると思う。
・スプリント決勝
耐久が終わってもまだレースは残っている。スプリント決勝。
予選で上位5位以内をとった選手15名が優勝決定戦に出走。
最初にスタートするC3選手をハンディ45秒差で追う。
15秒先のC2選手に追いつく頃には、C3選手も吸収されて渋滞発生。少々手間取る。
焦ってたのかコーナーで前輪のグリップが抜けて、あわや転倒しかけるもとっさに足をついてリカバリー。
最終コーナーでは3位。最後の舗装路登りに出て2位に上がるも、1位の選手は20m近く彼方…2位でした。
昨年に比べてゲームバランスは良くなったと思う。
1位は先頭でスタートしたC3の選手でした。タイム差では勝てるけど、オーバーテイクに手間取ってタイムロスすると勝てない。
追い抜きに特化したレース、また来年も出たいですね。
そんなこんなで一日中楽しんだメモリアルクロス。自転車も今期最後の泥だらけ。
一時期骨折してたような気もしますが、今年も無事に?シクロクロスシーズンを終えることができました。
まったらいね~ん!
おまけ
参加賞は気仙沼のお菓子「さんまパイ」
震災を忘れない、四年目のメモリアルシクロクロスより