例年良い結果を残せず、苦手意識しかないビワコマイアミランドの砂浜コース。
しかし今日はいい風が吹いたのか、全日本チャンプ沢田時選手の独走に続き、2位キープ。
レース後半は接戦になりポジションを落とす場面もあったものの、巻き返して2位フィニッシュ、今季2度目の関西CX C1表彰台を獲得した。
12/18 関西CX第6戦 マイアミ
2位/58名(9周回 +2:52 順位3% フルラップ完走15名)
リザルト
PAX PROJECT CX-DISC SUKUMIZU MACHINE WORKS 「プラ号」
前輪: FORMOSA 38mm / GRIFO TEAM / 1.8bar
後輪: PAX CT38W / CHICANE / 1.8bar
ちょっと練習しすぎたのか生活習慣が悪いのか、とにかく疲労が溜まっている感じで、前回2位をとった関西CX第3戦りんくう以降、どうにもリザルトがパッとしない。
気持ちだけ空回りしてそうなので、この1週間は比較的のんびり過ごす。
当日はいつも通り8時頃に会場入りし、支度して試走。
苦手意識の強いビワコマイアミランドの砂浜だが、工事で地形が変わった箇所もあって今年は乗車率が高く、うまく乗っていければ大きなタイム差を稼げるコースになっていた。
空気圧はいつもより-0.1bar。そこそこテクニカルなコーナーやスピードの乗る直線もあるので、砂浜特化でタイヤの空気圧を落としすぎるのも考えもの。
この判断とタイヤの選択が後々結構なアドバンテージになった。
ところで、試走時に大河内さんらが砂浜で交通整理をしてくれていて、降車して歩く選手をライン外に誘導してくれたお陰で、乗っていく練習がとてもやりやすかった。ありがとうございました。
人数が増えて試走も渋滞しがちなので、譲り合って安全でスムーズに走れるといいな。
逆に、ゆっくり走ってる人たちをちょっと無理に追い越すこともあるので僕も反省…
ゼッケンは4番で、レースは1列目から。コース幅が狭いので1列5名。ゼッケン順に、伊澤優大選手、沢田時選手、村田選手、私、伊澤広大選手が並ぶ。
細かいことだけど、レースレポートで他の選手をどう書くか悩んでいる。最近は「○○選手」に統一してるけどちょっと堅苦しいので、もうちょっとラフにいってみよう。
さてスタート。先週全日本選手権で優勝したトッキーが飛び出す。うまく位置取りでき、最初の左コーナーは村田さんに続き3番手で入る。
その後、村田さんをかわして2番手へ。「沢田時と先頭パック」というワードが浮かび、ちょっと追いかけてみたがやっぱり無理。
ところがペースが上がり抜け出す形になり、2周目に入る頃にふと後ろを確認すると数秒差が。2位独走状態に。
ガラパさんの実況によると、数秒の差で後続に3位パック、さらに後ろにもパック。
レース中盤には3位パックが崩壊し優大さんのみに。
Photo 田辺さん
今回は豪華なピットサポートつきで、おるかさんがスペアバイク持って待機、36隊の松井さんがタイム計測と、盤石の体制。
半周ごとにラップタイムや後続との差を教えてくれるので、落ち着いて自分のペースを確認しながら安定したラップを刻める。
3位の優大さんとの差は10秒前後。できればこのまま逃げ切りたいが、もし追い上げてきたら泥沼のドッグファイトが確実なので、脚を休められる場所では少しセーブしておく。
しかし、実況に耳を傾けると最後尾スタートのヨシ君が追い上げてきている様子。悲報である。
ついには優大さんと合流。10秒のタイムギャップが7秒、5秒と縮み、ついには松林で追いつかれる。しかも優大さんも連れてきちゃった。
松林を抜けた先の砂セクションは脚を使わないように早めに降りてランしていたが、これが仇になった。
ヨシ君と優大選手はそのままぐいぐい走ってきてかわされる。
すぐに後ろについたが、パックだと走りのリズムが崩れるし、砂セクションのラインも見えずミスが続き、数秒遅れてしまう。
Photo 高木さん
いつもならこのままズルズルと遅れていく状況だが、今日は逆に、差がついて視界が開けたことでリズムを取り戻す。
追いかけるのはしんどいけど、せっかく手が掛かった表彰台を逃すのはもっと嫌なので、知恵を絞る。しんどくないように追いつこう。
後ろから観察していると、ヨシ君が前で、優大さんはなんとかついていっているような様子。
パックになっていることで逆に走りにくそうに見える。
長い砂セクションの後半やタイトなコーナーでは差が詰まる。特にコーナーは結構セーブしている様子。
こちらのタイヤは空気圧も普段より少し低い程度なので、コーナーを不安なく攻めて行ける。
そうやって、脚を使わずじわじわと間合いを詰めていく。
ラスト2周くらい、松林の出口の砂浜でぐっと距離が縮んだ。
ちょっとだけ頑張ってドッキング、再び3名のパックに。しばらくは息を整えながら機を伺う。
コースを折り返し、会場の道路側を通って戻ってくるところ、連続コーナー後のシマノステップでまずは仕掛ける。
私とヨシ君はステップを乗車でクリアしていたが、優大さんはランで確実に越えていた。
ステップ区間自体では大きな差が生まれないが、直後の飛び乗りで差がつく。
優大選手をステップ手前でパスし、復路ピット前を通るときにはヨシ君、私、優大さんの順に。
ここからの舗装路ストレートで、牽制のつもりでヨシ君に並ぶ。意外にも踏み直してこなかったのでそのまま前へ。
ポジションを2番手に戻し、最終周回はペースアップ。僅かだが差をつけて先行。このまま最終コーナーを抜ければ勝てる。
ヨシ君はしぶとく食らいついてきたものの、ステップで前に出れていた時点で勝利を確信。
あとはミスなく丁寧にコーナーを処理して、最終コーナーの立ち上がりでスプリント。トップから3分近く差をつけられたものの、2位争いを制してフィニッシュ。
今季2度目の表彰台。順位だけ見るとりんくうの2位と同じだけど、
トッキーやヨシ君をはじめ、関西クロスの表彰台常連が出場する中での2位は確かな自信になった。
また、ここ1ヶ月ほどは不調やメカトラでパッとした結果が出せなかっただけに、調子が戻って一安心という思いもある。
今日のレースで関西CXランキングは3位に浮上。この調子で烏丸半島も上位を狙い、ポイントをコツコツ貯めていきたい。
Photo ゲンさん
サポート、応援、撮影していただいた皆様、ありがとうございました。
ピットに入っていただいたおるかさん、松井さんに加え、
コース脇からの応援のおかげで集中力とテンションを維持できました。
また、撮影していただいた写真も、いつもありがたく使わせていただいています。