Vemico Insta360 ONE X2バッテリー 充電器セット
360度カメラ Insta360 one x2 用の互換バッテリー。2個のバッテリーを同時に充電できる充電器はMicroUSBとUSB-C両方の端子に対応する。
こちらのレビューはVemico様からの提供品です
長所 -Pros-
- バッテリー消費の激しいInsta360 ONE X2対応の安価な予備バッテリー
- ガタツキや引っ掛かりなくInsta360本体に取り付け
短所 -Cons-
- 容量は純正よりやや少ない
入手性の悪いInsta360 ONE X2用バッテリー
Insta360 ONE X2は2020年11月に発売された360度カメラ。全天球を撮影し、後で好きなカメラアングルに編集できる。
アクションカメラとしても使え、GoProに匹敵する手ブレ補正と、より広い画角での撮影が可能。
さて、こういったカメラで重要となるのが予備バッテリー。連続撮影時間は1~2時間程度なので、電源が取れない環境で長時間録画するなら、予備バッテリーの準備は必須である。
ところが、Insta360 ONE X2は発売当初から予備バッテリーの供給が滞っており、ネットショップを探してもたいてい在庫切れか取り寄せになっている。
Vemico Insta360 ONE X2バッテリー 充電器セット
本品は、Vemicoブランドから発売されたInsta360 ONE X2の互換バッテリーセット。
以前に同社のGoPro Hero9用バッテリーをレビューしている。
セット内容
セットの中身は
- Insta360 ONE X2用バッテリーパック 2個
- 充電台
- MicroUSBケーブル
バッテリーの外観
外装部分の仕上げ
Insta360 ONE X2は、バッテリーの一部が本体側面に露出する構造になっている。
そのため、本体側面のデザインに合わせて、バッテリー表面も同様の仕上げになっている。
Vemicoバッテリーの仕上げは純正と若干異なるが、本体に装着した時の違和感は無い。
また、バッテリーをロックするレバーの形状も異なるが、操作性は良好だった。
防水パッキン
Insta360 ONE X2はIPX8防水のため、バッテリーには防水パッキンが備えられている。
Vemicoバッテリーにもパッキンがついているが、接着されている純正バッテリーと異なり、Vemicoバッテリーは嵌っているだけ。
パッキンがずれると防水性が損なわれるため、バッテリー装着時にはよく確認する必要がある。
純正バッテリー Vemicoバッテリー
2種の端子に対応する充電器
バッテリーを2個同時に充電できる充電器が付属する。
固定は、上から差し込むだけだが、軽いクリック感がある。
なお、寸法が微妙に違うためか、純正バッテリーの挿抜は渋かった。
USB充電する仕様だが、端子はMicroUSBとUSB-Cが両方備えられている。
付属のMicroUSBケーブルで充電しても良いし、Insta360 ONE X2を充電するのに使うUSB-Cケーブルも使える。
なお、USB C-Cケーブルでの充電も可能だった。
バッテリー寿命の比較
純正バッテリーとVemicoバッテリーの寿命を比較するため、実験を行った。
実験条件
実験条件は以下の通り
- 360度撮影
- 撮影設定 5.7K 30fps(2880×2880ピクセル×カメラ2個)
- Insta360アプリで常時接続
撮影中はスマートフォンの画面を録画し、画面上に表示されるバッテリー残量を5分ごとにプロットした。
結果
純正バッテリーは2回、Vemicoバッテリーは2個のバッテリーを1回ずつ測定したが、撮影時間とバッテリー残量の関係は殆ど一致した。
撮影時間
100%充電した状態から撮影を始め、電池切れで本体がシャットダウンするまで、
- 純正バッテリーは95分
- Vemicoバッテリーは72分
の撮影が可能であった。
バッテリー残量の推移
各バッテリーの撮影時間とバッテリー残量を以下のグラフに示す。
純正バッテリーは撮影開始後しばらくは100%付近に粘る一方で、Vemicoバッテリーはすぐに残量が下がっていくという違いが出た。
まとめ:容量を個数でカバー
社外品の互換バッテリーには常に品質面での不安がつきまとうが、
本品はつくりも良く、Insta360 ONE X2への装着もスムーズにできた。
もう少し実容量がほしかったというのが正直な感想だが、個数でカバーする運用すれば十分対応できる。
価格も純正バッテリーの半額だし、純正バッテリーはそもそも入手が困難。
長時間録画する人はとりあえず1セット買っておけば困らないと思う。