ケイデンスとパワーを変えながらテンポ走を行うメニュー。ただし、5分ごとに15秒間のスプリントが挟まれる。
スプリント直後は、脚を休めず即座にペダルを踏む必要があり、通常のテンポ走に比べて退屈しないワークアウトとなっている。
2018 PRL46 Prep > Week 5 > Day 2 – 15min varied tempo #3
https://whatsonzwift.com/workouts/2018-prl46-prep/week-5-day-2-15min-varied-tempo-3
メニュー
- アップ
- 50% 3分
- 4セット×(181% 10秒+50% 50秒)
- 70% 3分
- 50% 2分
- 90% 4分
- 50% 3分
- メインセット
- スプリント 200% 15秒
- 89% 5分 (85rpm)
- スプリント 200% 15秒
- 77% 5分 (95rpm)
- スプリント 200% 15秒
- 89% 5分 (90rpm)
- レスト 50% 4分30秒
- スプリント 200% 15秒
- 77% 5分 (85rpm)
- スプリント 200% 15秒
- 82% 5分 (95rpm)
- スプリント 200% 15秒
- 89% 5分 (90rpm)
- クールダウン
- 75→50% 5分
ワークアウトについて
テンポ走でペダルを回しながら、パワーやケイデンスの上下に対応する事が目的のワークアウト。
メインセットは15秒のスプリント+5分間のテンポ走から構成され、
4分半のレストを挟み、前半3セット、後半3セットを行う。
15秒のスプリント(200%)は、腰を上げてダンシングで行う。直後に始まる5分間のテンポ走は指定パワーとケイデンスが以下のように変化する。
心拍数はパワーとケイデンスに応じて変化する。基本的に、パワーとケイデンスが高くなるほど心拍数は上がる傾向がある。
セット | パワー | ケイデンス |
1 | 89% | 85rpm |
2 | 77% | 95rpm |
3 | 89% | 90rpm |
レスト | (50%) | – |
4 | 77% | 85rpm |
5 | 82% | 95rpm |
6 | 89% | 90rpm |
15秒間のスプリントは勢いで押し切れる。むしろ、スプリントそのものより、直後に脚を休めずキッチリ踏めるように意識する事が大切。
スプリント+テンポ走という構成の類似ワークアウトにはHill Sprintsがあるが、Hill Sprintsはスプリントでの神経系パワー増強を目的にしているのに対して、
本メニューの15min varied tempoは、テンポ走の走り方に焦点を当てている。
ワークアウト実走
ちょっと強度が低いので、最初から負荷5%アップでスタート
このワークアウトはウォーミングアップが変則的で、3分間流した後に10秒のスプリントを4回、
続いて、L2で3分間、SST強度で4分間回してからメインセットに移る。
メインセット前半は15秒のスプリント+5分のテンポ走を3本。
15秒間のスプリント直後は心拍数がぐぐっと上がる。無酸素運動で脚も一気に重くなるが、
直後にはすぐ、テンポ走のセッションが始まる。脚を休めたいのをぐっとこらえてペダルを踏もう。
テンポ走の部分では力まず、脚の筋肉をまんべんなく使ってペダルを回し、筋疲労を一箇所に貯めないようにする。
心拍数はそこまで上がらないが5分間は長い、残り時間を気にするとしんどいので、フォームに集中し、ペダリングと向き合おう。
前半は
89% 85rpm → 77% 95rpm → 89% 90rpm
という構成で、1,3セット目が高めの強度。
2セット目は少し強度が低く、脚を回復できるものの指定ケイデンスが高め。
4分半のレストを挟んだ後半は、
77% 85rpm → 82% 95rpm → 89% 90rpm
と徐々に指定パワーが上がっていく。3セットを通した平均パワーは前半よりも低いが、脚が徐々に追い込まれていく。
後半は負荷をさらに2%上げて、107%で挑戦。ラスト1本は96%と、ほぼFTP走だったが問題なく完遂できた。
グラフを見ると、心拍数は概ねセッション中の指定パワーと相関がある。
ただ、同パワーの1,3セットを見ると、それまでのセットで疲労が溜まった状態で、かつ指定ケイデンスが高い3セット目のほうが平均心拍が高かった。
スプリントで刺激を入れつつ、SST付近のゾーンでベースを鍛えられる良いメニューだと思う。
でも、負荷100%ではちょっと易しすぎるかな。
関連情報
SARISサポートライダー活動について
2020年12月よりSARIS JAPANサポートライダーとなり、
インドアトレーニングやバーチャルライドを盛り上げる活動を行っています。
トレーニングにはSaris H3を使用しています。