2025年1月29日、Garmin Edge 1050を起動したところ、ブートループに陥った。
トラブルシューティングを行い、対処法が判明したのでまとめておく。
症状
ライドしようと思いGarmin Edge 1050を起動(スリープ状態から復帰)したところ、GARMINロゴ表示中に画面が突然ブラックアウトする。一瞬ホーム画面が映ることもあるが、再起動を繰り返す(ブートループ)。
電源ボタンを10秒以上長押しして強制的に電源をオフにしても改善せず。
ソフトウェアバージョンは11.24。昨日までは正常に動作していたし、1050でこういう症状は初めてなので、内蔵ソフトウェアの不具合ではなさそう。
原因に見当はつかないし、すぐ復旧できなさそうだったので、とりあえずEdge 840 Solarで家を出た。

予備のガーミンを持っておくとこういう時に便利だ。他にEdge 530とEdge 130 Plusがあるし、腕にはForerunner 965がついている。
もっとも、この障害はGarminはEdgeシリーズの一部の他
- Venuシリーズ
- Descentシリーズ
- Forerunnerシリーズ
- Epixシリーズ
- Fenixシリーズ
- Instinctシリーズ
- Vivoactiveシリーズ
といったガーミンウォッチ各種でも起こっているらしい。
むしろユーザーが多い分、ネットで見かける不具合報告はウォッチデバイスに関するもの殆どだった。
ランやバイク等のアクティビティを開始しようとするとブートループに陥るらしい。
ブートループの原因
ブートループの原因は、GPS衛星のプリキャッシュファイルの不具合。
最近のガーミンデバイスは起動するとすぐに位置情報を取得できるが、あれは前もって、上空を飛んでいるGPS衛星の情報を取得しているかららしい。
今回、そのプリキャッシュファイルに不具合があったため、デバイスがGPSを掴もうとした際に想定外の処理が行われてソフトウェアがクラッシュするようだ。
自動で電源が再投入されても再びGPSにアクセスしようとするため、クラッシュを繰り返してブートループに陥る。
Edgeシリーズは起動したらすぐ、ウォッチデバイス系はアクティビティ画面に移った際にGPSにアクセスし、この症状が発生する。
ユーザーからは、起動画面のロゴが点いたり消えたりしているように見える。

対処法
Garminはこの不具合を既に認識しており、公式サポートページに対処法(英語版)が書かれている。
ブートループに陥り、Garmin Connectアプリとの同期が行えない場合、PCに接続して、不具合のあるプリキャッシュファイルを手動で削除する必要がある。
①デバイスをWindows PCに接続する
USB-Cケーブル(Edge 1050)や専用USBケーブル(Forerunner等)で、デバイスをPCに接続する。
ブートループ中はPCから認識されないが、LAPボタンを押し続けながら電源ボタンを長押しすることで強制的にマスストレージモードに移行させることができる。

②プリキャッシュファイルの削除
- PC上でデバイスが認識されたら、エクスプローラーからデバイスのストレージにアクセスし、GARMIN\RemoteSWフォルダを開く
- プリキャッシュファイル「GPE.bin」を削除する
- デバイスをPCから切断し、起動する
私のEdge 1050はこの操作で復旧した。

③ハードリセット
GarminをPCに接続できない場合、もしくは症状が改善されない場合はハードリセットを試みる。
- 電源ボタンを10秒以上押し続けてデバイスの電源を切る
- LAPボタンとStart/Stopボタンを押し続けながら、電源ボタンを押してデバイスを起動する
- 起動画面のGarminロゴが消えるまで、LAPボタンとStart/Stopボタンを押し続ける
雑感
ガーミンデバイスのブートループ問題はしばしば報告されているため、最初はソフトウェアアップデートの影響かと思ったが、原因は別の所にあった。
ブートループ発生後すぐに情報収集し世界中で同様の不具合が起こっていることを確認。安直にハードリセットしなかったため、最低限の作業で復旧できたと思う。

あと、やはり予備デバイスは重要だ。サブのEdge 840 Solarがあったので今日もログを取れた。
仮に5台のGarminが全滅してもWahoo ELEMNTがある。備えあれば憂いなし。
