4年ぶりのモデルチェンジ バッテリーライフ・精度・パワーメーター連携が強化されたGarmin Edge 540/840発売

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ガーミンのGPSサイクルコンピューター Edgeシリーズのメインストリームである500/800シリーズが4年ぶりにモデルチェンジした。
2023年4月に発売されるEdge 540/Edge 840はバッテリー駆動時間が伸び、ソーラー充電にも対応。GPSの精度も向上(GNSSマルチバンド)。何よりついに充電端子がUSB Type-C規格になった。
ソフトウェア面も充実し、パワーメーターを接続することで「リアルタイムスタミナ」「パワーガイド」といった、より効率的に走るための機能を利用できる。

新機種を先行提供された人たちに羨望の目を向けつつ、公開された製品ページと説明書を参考に旧モデルからの変更点をまとめる。

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目次

合計4種のラインナップ

今回発売されるのは、タッチパネル対応のEdge 840と、タッチなしのEdge 540。前モデルのEdge 530/830は2019年7月発売なので、およそ4年ぶりのモデルチェンジとなる。

Garmin

Edge 840はタッチパネル搭載

Edge 840の機能は、基本的に2022年6月に発売されたEdge 1040シリーズを踏襲している。

最近のガーミン製品はサイクルコンピュータ、スマートウォッチともに、上位機種を中心にタッチパネルを搭載している。濡れた手でも誤作動が少ないようチューニングされているが、そこはアウトドア用製品で実績あるガーミン。汗や雨がかかる環境、あるいは水中での利用を前提に、タッチパネルを無効化しても物理ボタンですべての操作を行えるような設計になっている。

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Edge 840のタッチパネルは本体左上の電源ボタンでオンオフ切り替え可能。誤作動させたくない時にはボタンによる操作も行える

Edge 840のボタン配置 Garmin

タッチスクリーンをロックする

タッチスクリーンをロックして、誤操作を防ぎます。

  •  <電源ボタン>を長押しして、[画面のロック]を選択します。ロックを解除するには、 <電源ボタン>を押します。
  • アクティビティ実行中の場合は、 <電源ボタン>を押してタッチスクリーンロック / ロック解除を切り替えます。
Edge 840 マニュアル

Edge 540は840の廉価版

Edge 540はタッチパネルを省略したほか、内蔵メモリも32GBから16GBに削減されている。

Edge 540/840それぞれに、ソーラー充電機能を備えたSolarモデルと非搭載のモデルがあり、合計4機種ラインナップされる。
ボディサイズはすべて共通だが、ソーラー充電とタッチパネルで重量が増すため、Edge 540が80.3gであるのに対して、Edge 840 Solarは88.9gとなっている。

ハードウェアは概ね正常進化

Edgeシリーズのスペック比較表

 Edge 540Edge 540 SolarEdge 840Edge 840 SolarEdge 1040Edge 1040 SolarEdge 530Edge 830
ソーラー –
本体サイズ57.8 x 85.1 x 19.6 mm59.3 x 117.6 x 20.0 mm50 x 82 x 20 mm(公称)
51.8 x 85.8 x 20.2(実測)
画面サイズ2.6インチ
246 x 322
3.5インチ
282 x 470
2.6インチ
246 x 322
重量80.3g84.9g84.8g88.9g126g133g75.8g79.1g
稼働時間26時間32時間26時間32時間36時間46時間20時間20時間
バッテリーセーブモード42時間60時間42時間60時間70時間100時間データなしデータなし
メモリ16GB32GB32GB64GBデータなしデータなし
価格(本体のみ)¥54,800¥69,800¥74,800¥109,800¥52,800
価格(セット)¥69,800¥74,800¥99,800¥64,780¥74,800
Edgeシリーズ スペック比較表

ボディが僅かに大型化

先代のEdge 530/830と比較すると、本体は幅が3mmほど広くなり、重量は5gほど重くなった
重量130g前後のEdge 1040シリーズはマウントが金属化されていたが、Edge 540/840はその必要はないと判断されたのか、プラスチック製のようだ。

本体サイズは大きくなったが、ディスプレイは大きさ、解像度ともに変更なく、2.6インチ 246×322ピクセルの液晶が採用されている。
昨今、スマートフォンもノートPCもベゼルレス(狭額縁)化が進んでおり、「同じ本体サイズで大画面化」というのがひとつのトレンドになっているが、Edge 540/840は逆に画面サイズそのままでベゼルが太った事になる。

高精度GPSに対応

複数の衛星情報を利用するGNSSマルチバンドモードに対応し、山間部やビルの影といった場所でも高い位置精度を得られる。

一部のデバイスでは2周波数帯の信号を受信できるマルチGNSS*マルチバンド機能が搭載され、位置情報の精度をこれまで以上に向上させることができます。

GNSS* :Global Navigation Satellite System(全地球衛星測位システム)

GNSSマルチバンド機能があるデバイスを他のモデルと比べてどのようなメリットがありますか?:

  • 2周波数帯を受信できるマルチバンド機能で、より安全で連続的な軌跡を記録できます。干渉が多い環境(例えばビルが乱立する都市部など)でデバイスを使用する際に、位置情報の精度が向上します。
  • 2周波数帯を受信することにより障害物に反射した信号を検出(および除去)するので、1周波数帯受信機種よりも位置情報の精度が向上します。(※下図参照)
  • 大気の影響(電離層エラーなど)によって生じる誤差を考慮し、修正します。
  • 理想的な条件でデバイスを使用した場合、他の機種の位置情報の精度は約±3m以内ですが、2周波数帯を受信できる本機能を活用することで、約±2m以内の精度を実現します。
Garmin

ただし、バッテリー消費が増大するため、設定画面からGPSモードを選択できるようになっている。

ロングバッテリーライフ

バッテリー駆動時間は従来モデルより大幅に伸びた。Edge 530の駆動時間は通常のGPSモードで20時間だったが、
Edge 540/840は、高精度だが消費電力の多いGNSSマルチバンドモードで26時間使用可能。さらに、ソーラー充電を加えると最大32時間のバッテリーライフとなる。

※75000ルクス(晴天)下において

スペック表には情報がないが、GNSSマルチバンドをオフにして、従来のGPSモードで使えばさらに長時間使用できそうだ。
参考までに、腕時計型ガーミンのForerunner 955の場合、GNSSマルチバンドモードから、シンプルなGPSモードにするとバッテリー駆動時間が結構伸びる

スマートウォッチモード15日間+5日間*
GPSモード42時間+7時間**
マルチGNSSマルチバンドモード(高精度)20時間+2時間**
UltraTracモード80時間+30時間**
Forerunner 955のバッテリー駆動時間(製品ページより抜粋)
*ソーラー充電、50,000ルクスの条件で1日3時間の屋外での終日着用を想定
**ソーラー充電、50,000ルクスの条件での使用を想定

さらに、一定時間操作のないディスプレイを消灯し、ログ記録間隔を伸ばすことで消費電力を削減するバッテリーセーブモードを利用すれば、42時間(ソーラー併用で60時間)もの駆動時間が得られる。

USB Type-C端子を採用

ついに、充電端子がUSB Type-C規格になった。一部メーカーがLightningとかいう独自コネクタを使っているのを除けば、スマートフォンもPCもタブレットも、今やフロントライトまでも全部Type-Cだ。
荷物を減らしたい遠征時、ケーブルを何種類も持つストレスからようやく解放される。

パワーメーターと連携した新機能

最近のガーミンデバイスには、ホビーサイクリストの間でも一般的になってきたパワーメータと連携し、より効率的に走るための機能が搭載されている。
Edge 540/840はソフトウェア面も充実し、fenix 7シリーズやForerunner 965/955、そしてEdge1040に搭載されている以下の機能が利用できるようになった。

リアルタイムスタミナ

パワーメーターと心拍計をペアリングすることで、現在の残りスタミナをリアルタイムに表示できる機能。無酸素運動で減少し、レストで回復する。
これが0にならず、かつスムーズに減少するよう走行ペースを調整することで、無駄な体力を使わずライドできるというわけ。

無酸素運動エネルギー貯蓄量 FRCに近いイメージだろうか。

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パワーガイド

こちらは、ガーミンコネクトで作成したコースに対して、最適な走行パワーを表示してくれる機能。
コースの高低差や走行タイム、FTPをもとに目標となる区間パワーが計算され、走行中はガーミンに指示されるまま踏むだけで効率的なコース攻略が可能。

発売日と価格

Edge 540/840は2023年4月13日に予約開始、4月20日に発売される。
本体単品の販売と、スピードセンサー、ケイデンスセンサー、心拍センサー(HRM-Dual)が同梱されたセット販売があるが

  • ベースとなるEdge 540が54,800円
  • センサーセットは+15,000円
  • ソーラー搭載で+15,000円
  • タッチパネル搭載で+5,000円

という価格設定だ。

Garmin

注意点として

  • ソーラーモデルは単品販売のみ
  • Edge 840(ソーラー無し)はセット販売のみ
    となっている。
 Edge 540Edge 540 SolarEdge 840Edge 840 Solar
税込価格(本体のみ)¥54,800¥69,800¥74,800
税込価格(セット)¥69,800¥74,800
Edge 540/840シリーズ 価格表

Edge 530からEdge 540で、価格が殆ど変わっていない(+2,000円)点は評価したい。

※ただし、Edge 530は2022年6月に大幅値上げされている(41,580円→52,800円)

買い替えるなら…

現在使用しているEdge 530は購入から3年経つので、新モデル発売にあわせて買い替えるつもりだった。(Edge 130 Plusは続投)

3年使ったEdge 530

センサー類は持っているので、530からの買い替えなら一番安いEdge 540単品(54,800円)で十分なんだけど、
最近、タッチ対応のガーミンウォッチを使うようになって、地図表示時のスクロール操作や、夜間、バックライトを点灯させたいときなど、タッチパネルがあると便利に感じる場面が多い。

タッチ操作でズーム・スクロール可能

使いづらかったらタッチ無効化も可能なので、タッチパネルつきのEdge 840シリーズ。
しかしEdge 840 ノンソーラーの単品販売は無いので、結果的に全部盛りのEdge 840 Solarが第一候補となるか…

fenix 7S Sapphire Dual PowerForerunner 955 Dual PowerForerunner 965と、最近ガーミン製品を買いまくっているのだが、Edge 840 Solar購入により、自腹アンバサダーとしてより確固たる地位を築けそうだ。

ところで、今回の初回購入特典(致命的なソフトウェアバグ)はどんなものだろうか。今から楽しみだ。

→Edge 840 Solarを購入しました

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