長所 -Pros-
- 太さと色のバリエーションが豊富
- カラーが鮮やかで、塗装と違い剥げない
短所 -Cons-
- チューブ単体では滑って抜ける
熱収縮チューブとは
熱収縮チューブとは、塩化ビニルやシリコンゴムなどで成型された薄いチューブで、ヒートガンやライターで加熱すると収縮する。本来は、電気配線の絶縁や結束、保護に使用されるもので、ビニールテープのように糊が沸いてこないので自動車から電子機器まで幅広く使われている。
自転車ではDi2の配線をまとめるのに使っているが、今回は工具の整理のための使用法を紹介。
六角レンチのサイズ判別
自転車で頻繁に使用される六角穴付きボルトと、そいつを駆動する六角レンチ。よく使われているのは対角2.5~5mm、とりわけ4mmと5mmが多いか。
しかしこの4mmと5mm、アーレンキーも長さが近いし、ハンドル付きの工具だと柄の大きさが共通だったりして、大変間違えやすい。4mmがほしいのにパッと手にとったら5mmでウキー!ってなることが頻繁にある。
工具を手に取るたびにいちいちイライラしてたら作業効率が上がらない。市販のアーレンキーで色分けされたものがあるが、メーカーによって配色が違うし、そもそも色分けされていない工具もある。自分で目印をつけようにも、マジックで塗ったくらいだと摩擦や油分ですぐ落ちてしまう。
カラー熱収縮チューブを目印にする
なにかいい方法はないかしばらく悩んでいたところ、カラー熱収縮チューブが目に留まった。
熱収縮チューブはほとんどが黒色だが、配線の判別のためカラーになったものもある。色と太さのバリエーションが一通り揃ったものが売っていたので、試しに購入。
購入したものは、黒、赤、青、緑、黄の5色入り。1, 2, 3, 4, 6, 8, 10, 14mm径のチューブが数本ずつセットになっているが、色と径の組み合わせが無いものもあったので、
- 青…2mm, 4mm
- 赤…2.5mm, 5mm
- 黄…3mm, 6mm
という配色にした。
適当な太さのチューブを六角レンチにかぶせて、ライターで軽く炙ればスーッと縮んで密着する。焦がさないように注意。
しかし、チューブと工具表面の摩擦が低く、引っ張ると抜けてしまう。そこで、少量のゴム系接着剤を塗ってからチューブを被せ、熱収縮させるという手順で取り付けた。
作業性は驚くほど改善され、4mm,5mmが混在したハンドル・ステム周りの整備でも工具を取り違えることがなくなった。
適度なトルクで締め付けられるお気に入り工具、PBのクロスハンドル六角棒ドライバー。4mmと5mmでハンドルサイズも全長も同じでしょっちゅう間違えていたが、今後は一発で欲しいサイズを手に取れるぞ。