1/7 関西シクロクロス第7戦 希望が丘 E1 7位

年明け最初のレースは関西シクロクロス第7戦 希望が丘。 たつーみ、伸元に加えて時、光、航太と、そうそうたるメンバーがエントリーする中、ゼッケン1番でコールアップ。
スタート直後は国内トップレーサーに続き、トップレーサーのスピードを一瞬体験した後ちぎれる。その後、単騎で追いついてきた村田さんと6位パックで展開。結果はともかく、1週間後に控えた全日本選手権に向けて手応えある走りができた。

1/7 関西シクロクロス第7戦 希望が丘 E1

天候:晴れ 11度

コースコンディション:土、砂、ほぼドライ

リザルト:7位/78名(9周回 +5:42 順位9% フルラップ完走11名)

機材

Ridley X-Night Disc 1号車

  • 前輪: Yoeleo SAT C45 DB PRO / Panaracer ALBIT + Insert / 1.6bar
  • 後輪: Yoeleo SAT C45 DB PRO / Panaracer CGCX + Insert / 1.7bar

※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準

動画

すくみずログ YouTubeチャンネルでレース動画を公開中

年明け最初のレース。全日本前最後のレース。

年明け最初のレースは関西シクロクロス第7戦。希望が丘文化公園に設営されたコースは、地形の起伏と高低差を利用した、アップダウンのあるダイナミックなレイアウトが特徴だ。

レイアウトは例年通り。スタート直後にグラベルのヒルクライム区間があり、ピークからシングルトラックで下る。
ピット前を通過したらコーナーがいくつかあり、少し落ち着いたところで2本目のヒルクライム区間。
ここから先はテクニカルなキャンバー区間が続く。
広場側に出て、シケインを越え、復路ピットを過ぎたら再び森の中へ。遊歩道を駆け抜け、根っこの張ったシングルトラックを通って最終コーナーへ向かう。

関西シクロクロス

また、来週末の1/13-14には全日本(第29回 全日本自転車競技選手権大会 シクロクロス)の開催が控えている。

そのため、正月明けにも関わらず国内トップレーサーたちが揃ってエントリー。
U23のたつーみ、伸元はもちろん、全日本タイトルを持つブリッツェンの2人、トッキーと小坂光さん。昨年末でプロ引退したものの、相変わらず速い横山航太の名前もあった。

試走とセッティング

コース幅が狭いうえにテクニカルな希望が丘。参加者数も多いため当日試走は大渋滞する。ラインを試行錯誤したり、レーススピードでトライしたいなら前日試走はマストだ。

なお今期(2023-24)、関西シクロクロスで前日試走が必須と言えるコースをピックアップすると、次の4会場だ。

  • 美山
  • 信太山
  • 希望が丘
  • くろんど池

これに加えて、初開催の二色の浜も抑えておきたい。
まぁ、私は全部行くけど。

さて、コースレイアウトは昨年とほぼ同じ。
路面状態は良くグリップも安定しているが、Xコース(エリートコース)に指定されたVキャンバーが異様に難しく、何度も練習しておく。
昨年はそんなに苦労した覚えがないのだが、根っこが露出して難易度が上がっているように思う。

当日の昼試走ではコースコンディションの最終チェック。
土曜の夜に雨が降り、路面の悪化を心配したが杞憂に終わった。

Photo Y.KATO

タイヤセットはフロントがAlbit 1.6bar、リヤはCGCX 1.7bar。
前後CGCXでも走れるけど、フロントは路面にしっかり刺さってほしかったのでこの選択。
リム打ちパンク対策でリヤの空気圧を僅かに高くしている。

F Albit/R CGCX Photo マルコマルオ

気温は11度。日差しが暖かいが風が冷たく、日が陰ると寒い。
ウエアはメッシュインナー+ドライメッシュTシャツにCXワンピース。グローブは薄手の防風のものをチョイスした。

駐車場が会場から離れているので、早めにアップを済ませ、いつもより余裕を持って招集へ。

レースレポート

前述のように、全日本選手権を1週間後に控えて、日本一を狙うメンバーが揃った。
たつーみ、伸元、ブリッツェンのトッキーと小坂光さん。そして横山航太。トップ5の席は埋まっている状態だ。

しかし、レースに出まくっているせいで、私のAJOCCランキングは2位(1位は織田聖)。ゼッケン番号はAJOCCランキング順なので、このメンバーを差し置いて、ゼッケン1番でスタートグリッドに並ぶ。
最初にコールアップされた時、ちょっとおどけてみたりしたが、内心では結構恐縮していた。

Photo Y.KATO

定刻13:30にスタート。予想通り先頭で飛び出した5名に続き、6番手で最初の登り区間へ。根性でピークまで食らいついた。
下りとコーナーではどんどん差が開き、ピット前くらいまでしか持たなかったものの、国内トップレーサーとの「先頭パック」は実に気持ち良かった。

Photo マルコマルオ

もちろん、玉砕覚悟でプッシュしたわけじゃない。全日本レベルのペースに引っ張ってもらったお陰で7位以降に差をつけることに成功した。
レース序盤は単独6番手をキープし、数秒後方には第3パックが見える。

Photo りっつ

このまま独走できればよかったが、そう上手くはいかない。3周目、村田さんが単騎で抜け出してきてキャンバーセクション後に合流し、6位パックを形成する。ここからは「いつものレース」だ。

Photo マルコマルオ

希望が丘のレース運びを考えるうえで重要になるのは2つのヒルクライム区間。

1回目の長い…といっても1分ほどの登りは、フィジカルがタイムに直結する場所だ。
序盤の勾配がきつい区間でキッチリ踏み、緩くなる後半ではスピードに乗せられるかどうか、これだけで数秒は変わる。

Photo マルコマルオ

2回目の登りは、位置取りが重要だ。ここをパックの先頭で抜けられれば、続くキャンバー区間を自分のペースとラインで走れる。
テクニックに自信があるなら差をつけられるし、逆に自信が無いなら、後ろを抑え込める。

Photo やまーだ

パックの先頭でペースを作り、村田さんの脚を削りつつ周回を重ねる。

9周回のレースも終盤戦に差し掛かる、6周目後半あたりから村田さんがガンガンプッシュしてくる。
既に第3パックとの差はどんどん広がり(当然5位以上もはるか彼方だが…)、6位争いの一騎打ちだ。

パックの先頭を奪い合いながら、最終周回へ。

Photo マルコマルオ

1コーナー後の登り区間でアタック。今までの展開で脚を削り切っていれば抜け出せるはず。
しかし振り切れず、パック体制のままピット前を通過。

2回目の登り区間もパック先頭で抜け、キャンバー区間は落ち着いてクリアできた。
その後、追い抜きポイントとなるシケインや直線区間では抑えきったが、
復路ピット前の短い直線で仕掛けてきた。ここで来るとは思わず、前に出られる。あーあ…

少し開いた差を埋め、最終コーナーではテールトゥノーズで入ったが、このコースのホームストレートは短い。
ポジションを覆すまでには至らず、7位フィニッシュ。

Photo やまーだ

レースを振り返って

村田さんとの一騎打ちに敗北。
改めてレースを振り返ると、2箇所の登り区間以外ではプッシュが足りなかったように思う。
6位決定戦ということで、気が緩んでいたのかもしれない。

とはいえ、ロクに自転車に乗らなかった年末年始を挟んで、身体のコンディションが悪くなかった点は一安心だ。

次戦はいよいよ全日本選手権。宇都宮まで行ってきます。
過去最高順位は2019-20シーズン(内子)の14位。これを上回る結果を目指します。

応援・撮影・サポートありがとうございました。

Photo マルコマルオ