11/17 関西シクロクロス 琵琶湖グランプリ UCI-C2 JCX JCF ME 16位

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琵琶湖岸の烏丸半島にて、今シーズン国内唯一のUCI(Class-2)レース 琵琶湖グランプリが開催。
全日本選手権に臨む選手にとって重要となる一戦、全国から強豪選手が集まった。
天気予報が外れてドライコンディションとなったコースで、レベルの高いレースが繰り広げられた。

11/17 関西シクロクロス 琵琶湖グランプリ UCI-Class2 / AJOCC JCXシリーズ第5戦 / JCFシクロクロスシリーズ第5戦 ME

天候:晴れ 21度

コースコンディション:土 草 ドライ

リザルト:16位/70名(9周回 +6:44 順位22% フルラップ完走17名)

機材

TREK Boone 1号車

  • 前輪: Nepest MAUI 45 / Panaracer CGCX + Insert / 1.5bar
  • 後輪: Nepest MAUI 45 / Panaracer CGCX + Insert / 1.5bar

※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準

目次

コースとセッティング

関西シクロクロス「琵琶湖グランプリ」は関西CXシリーズ戦に含まれない単独レースとして開催される。
2024-25シーズンでは国内唯一のUCI-Class2レースでもあり、10位以内の上位入賞者にはUCIポイントが付与される。
またAJOCC JCXシリーズ第5戦、JCF シクロクロスシリーズ第5戦でもある。

全日本選手権でのスタート位置はUCIポイントやJCFポイント順で決まるため、好成績を狙う選手にとってはきわめて重要なレース。全国から強豪選手が集まってくる。

レースが行われるのは滋賀県草津市。琵琶湖に突き出た烏丸半島は、関西シクロクロスシリーズの中でも人気の会場だ。
スピードの乗る平坦区間と、高低差のある土手を利用したキャンバー区間が組み合わされた、シクロクロスの総合力を試されるレイアウト。
フィジカルだけでなく、バイクコントロールテクニックの差が露骨に出る。

関西シクロクロス

前日試走では、霧雨が降ったり止んだりという状況だったが、路面状況は良好。
適度な湿り気でグリップも良く、キャンバーもほぼ乗っていけるコンディションだった。

ただ、予報では夕方から雨。マッドコンディションの烏丸半島は過酷だ。
重たい泥は脚を削るし、ヌルヌルのキャンバーではランを強いられる。
さらに、泥は駆動系に絡みつき、メカトラブルを呼ぶ。

…そんな経験を思い出していたのだが、結局雨は降らず、レース当日はドライコンディション。
タイヤは前後CGCXで、空気圧は1.5barにセット。烏丸半島はコーナリングスピードは遅く大きな荷重はかからないが、粘りつくようなグリップが欲しい。キャンバーでのビード浮きが懸念だが、インサート入れてるし、丁寧に乗ればビードは浮かないはず。

昼には気温も20度を超えて、日が差すと暑いくらい。
11月も後半に入るというのに、今日もボトル装備でレースに臨むことになった。

レースレポート

関東ではすでに何レースもJCXが行われていたが、私は昨シーズン末の二色の浜JCXで獲得したポイントのみ。したがってゼッケン32番、グリッドは4列目だ。
後方スタートが久々だったこともあり、スタートでは出遅れる。
1コーナーでは横で落車。なんとか接触は回避したものの、危うく二次被害を出すところだった。
みんな必死なのか、それとも参加者のスキルに問題があるのか、JCXレースでは頻繁にスタート落車が発生する。

最初のキャンバー区間でコース幅が絞られ、ようやく隊列が整う。順位は25番手。できれば20位以内まで上がっておきたかったのだが…
1周目、2周目は混戦で、みんな脚がフレッシュなこともあって思うように順位が上がらない。
3周目に入ってやっと走りやすくなり、数名のパックに合流。9周回となったレース前半は15~20位あたりで展開する。

最高14位までポジションを上げたが、ややオーバーペース気味だったようで、6周目にスピードダウン。
パック内でひとつふたつ順位を落とし、後ろから追い上げてきたシマノレーシング寺田選手に抜かれて18位まで後退。10秒ほどの差をつけられてしまう。

序盤に無理な動きをしたせいで脚はいっぱいいっぱい。しかし、ここにきて走りが安定してきた。
キャンバー区間をロスなくこなしつつ、コースで数か所あるポイントでキッチリ踏めば追いつけるのではないか?
そんなことを考えながら1周かけてギャップを詰め、7周目のキャンバー直登で追いついた。

ここで息を整えたいところだが、聖がとんでもないラップタイムを刻むせいで80%ルールのタイムリミットが迫っている。
このパック内で先行すること、あわよくばもう1周、を目標にして脚に鞭を入れる。

メイン会場から第2駐車場への通路を横切る凸凹区間で前に出て、復路ピット周辺の平坦区間は全力。
コース脇からは「ラスト!」と聞こえてくるので多分この周回で終わり。出し切ろう。

だが相手はプロのロードマン。Xコースのみ設定されたキャンバーの手前で抜き返されてしまう。
パワー勝負を挑むのはやっぱり分が悪かったが、まだ行ける。
キャンバーの上りを乗ったままクリアして、スピードが落ちた寺田選手に並び、次の左ターンでインに飛び込む。

ここから先、足切りポイントまで抜きどころは無い。やりきった。

…誤算は、足切りゲートがまだ開いていなかったことだ。
コース脇から応援されつつ、無事に8周目に突入してしまった。

現在17位で、後ろには寺田選手。ここで守りに入ったら絶対やられるし、次の周回にも足切り関門はある。
前を見て、10秒ほど前にちらつくゼッケン47番 遠藤選手をターゲットにする。
後ろから見る限り、だいぶ消耗しているようで少しペースも落ちている。
キャンバー区間を抜け、復路ピット手前で射程に捉えた。
後ろにつかれないよう、速度差をつけて一気に抜いて16位。

足切りゲートも無事クリアして、ファイナルラップへ。
7秒前には野中選手が見えるのでもうひと頑張り。Xコースのキャンバー手前で4秒差まで追いついた。
キャンバーの侵入で1~2秒詰めて、乗車したまま上りきれば頂上の左ターンで差し込める間合い。

シマノ寺田選手を抜いた時と同じパターン。しかし今回は運に恵まれなかった。
上りの途中で、地面から浮いたツタがペダルに引っかかってストップ。15位は射程圏外に離れていった…

独走優勝の織田聖から6分44秒遅れ、16位でフィニッシュ。フルラップ完走者数は17名だった。

レースを振り返って

スタートミスに始まり、序盤はゴタゴタに巻き込まれてフラストレーションが溜まる展開だったが、レース後半は自分の走りができたし、細かいミスはあるものの転倒もしなかった。
最終周回で15位に届かなかったのは悔しいが、守りに入らず、最後まで前を追うレースができた点は評価したい。自画自賛。

UCIレースで20位以内に入ったので、賞金がもらえたのも結構嬉しい。

来週は東海CX ワイルドネイチャープラザでJCX連戦。河岸砂丘を利用した全域サンドセクションのコースは稲沢のコクサイデとも形容されるタフなレイアウトだが、相性は悪くない。
しっかりポイントを稼いで全日本に臨みたい。

応援・撮影・サポートありがとうございました。

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