関西のレースはお休みだが、東海CXのJCXレースに遠征。
会場はコース全域が砂に覆われたワイルドネイチャープラザ。
タイヤが埋まる完全ドライコンディションで、地脚とテクニックの違いが露骨に現れるレースとなった。
11/24 東海シクロクロス第2戦 ワイルドネイチャープラザ JCX E1 16位
天候:晴れ 17度
コースコンディション:砂 ドライ
リザルト:16位/79名(8周回 -1Lap 順位20% フルラップ完走14名)
機材
TREK Boone 1号車
- 前輪: Nepest MAUI 45 / Panaracer CGCX + Insert / 1.5bar
- 後輪: Nepest MAUI 45 / Panaracer CGCX + Insert / 1.5bar
※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準
コースとセッティング
今シーズン初の東海CX遠征。
会場は愛知県稲沢市のワイルドネイチャープラザ。祖父江砂丘という、全国的にも珍しい河畔砂丘を利用したコースは全域がサンドセクション。
マイアミやお台場など、砂コース自体は全国にいくつかあるが、高低差のある会場は国内で他にない。ワールドカップの名物コースになぞらえて「稲沢のコクサイデ」と呼ばれることもある。
コースは、ホームストレートを隔てて2つのブロックに分かれている。
ピットエリアのある前半区間はフラットで、平坦なストレートと、タイトコーナーが連続する林間セクションで構成される。一部掘れている場所はあるが、路面は比較的締まっていて走りやすい。
後半の砂丘エリアは路面が柔らかいうえ、アップダウンがあり、脚の差、腕の差がタイムに現れやすい。
全体的に、タイヤが沈む砂地を突き進むパワーと、轍をトレースするテクニックが要求される。
特に今年は快晴で砂質はサラサラ。難しいコンディションだ。
今回は日帰り遠征なので、昼の試走時間前に会場入り。
試行錯誤する時間は無いので空気圧は決め打ちで1.5barにセット、2周走ってコースのリズムをチェックした。
砂レースの場合、路面状況は周回を重ねるごとに時々刻々と変わる。
序盤はフカフカだった場所に、レース中盤走りやすい轍が出来たかと思えば、レース終盤は深くなりすぎて逆に走りにくくなる、なんてこともザラだ。
レース本番では、走りながらアジャストしていく必要がある。
レースレポート
スタートは4列目から。
砂レースで渋滞に埋もれると大幅なタイムロスを食らうので、一刻も早く前に上がりたい。
1コーナーを曲がり、最初のサンドセクションで上手く轍に乗って加速、15番手くらいまで一気にジャンプアップ…しようとしたら、目の前で転倒があってストップ。よく転ぶ選手の後ろにいた自分が悪い。
25番手くらいに沈んで再スタート。JCXレースの中層は悲惨だ。まっすぐ走れずに突然寄ってきたり、深い砂に刺さって止まったり。
お盆の高速道路のような地獄絵図の中、神経をすり減らす。
周りの選手の動きが気になったり、焦ってラインが乱れたりでタイムロスを繰り返す。
後でタイムをチェックすると、他の周回に比べて20秒も遅かった。
2周目に入ると選手がまばらになり、ようやく自分のリズム、自分のラインで走れるようになった。
ラインの選択肢が少なく追い抜きがストレスだが、ひとりずつかわして16位まで上がる。
レース中盤の4周目には、砂丘の下りでサイチンと折橋選手に並び、一時14位まで浮上した。
直後のホームストレートで抜き返されるものの、やっと調子に乗ってきた。
再びサイチンを捉えるべく攻め始める。
砂コースを速く走るコツは、速く走ることだ。スピードが乗っていればバイクが沈まず、失速しない。
ペダルを回し続けるが、ハードプッシュに伴って挙動が乱れ始める。
そろそろ大きなミスをしそうだ…と思っていた矢先の5周目終わり、アウトいっぱいに膨らんで最終コーナーを立ち上がった際、ハンドルを杭に引っ掛けて前転。
怪我は無かったがタイムロスでポジションを落とす。
持ち直して6周目、転倒時に抜いていった野中選手、折橋選手をキャッチして16-18位パックを形成。やがて野中選手との2人で抜け出す。
先週の琵琶湖グランプリでは敗北を喫した野中選手、今週こそは…と意気込むが、ジワジワ遅れ始める。
平坦区間では離されるが、砂丘エリアではこちらに分がある。ファイナルラップで勝負をかけよう。
…そう思っていたが、ラスト1周を目前にして足切りゲートが開いた。
80%ルールが適用され、-1周でレースを降ろされた。
レースを振り返って
先週と同じ16位という結果だが、今日のコースだともう少し上を狙えたはずだし、せめてフルラップ完走したかった。序盤の混乱に巻き込まれたことが悔やまれる。
調子としては、不調というほどではないがイマイチ踏み切れていなかった感じ。日帰り遠征でレースってのはやはり不利だ。
一方、テクニック面に関しては思ったより上手く走れた印象。特にレース中盤以降は、サンドセクションでタイムを詰めていけた。
再来週に開催される関西CXの砂コース、ビワコマイアミランドも期待できそうだ。
また、今回新しいチェーンルブをテストした。
OEMの油脂類で高いシェアを誇る中国CHEPARK(チェパーク)社のワックス系ルブ BIC-60P。
砂コースではドライ系やワックス系のチェーンルブが好ましい。
レース中、砂を噛む異音はしなかったし、後でチェーンを確認したところ、砂埃が乗っているものの砂粒は一切付着していなかった。
このワックスの特徴は、耐水性はあるが、水と石鹸で洗い流せることらしい。
汚れがこびりついたチェーンを洗うのは面倒なので、毎週の洗車がラクになりそうだ。
来週は関西CXマキノ高原。スキー場のゲレンデを上り下りするパワーコースだ。
自宅から2時間半くらいかかるので、今度は前泊して万全の体制で臨む。
毎週レースが続くが、全日本に向けてコンディションを整えていきたい。
応援・撮影・サポートありがとうございました。