11/26 関西シクロクロス 琵琶湖グランプリ UCI-C2 JCX JCF ME 17位

先週に続き烏丸半島で開催された「琵琶湖グランプリ」に参戦。全日本選手権の出場資格とスタート位置に影響する、国内シクロクロスレースでは格式の高いレースだ。
UCI-Class2レースでもあるため、UCIポイントを稼ぎに全国の強豪選手をはじめ、海外選手も参戦。ドライコンディションとなったコースは高速化し、レベルの高いレースとなった。

11/26 関西シクロクロス 琵琶湖グランプリ UCI-C2 / JCX 第6戦 / JCF 第6戦 ME

天候:晴れ 15度

コースコンディション:ドライ 土・草

リザルト:17位/74名(8周回 -1Lap 順位22% フルラップ完走16名)

機材

Ridley X-Night Disc 2号車

  • 前輪: Shimano WH-R8170-C36 / Panaracer CGCX + Insert / 1.7bar
  • 後輪: Shimano WH-R8170-C36 / Panaracer CGCX + Insert / 1.7bar

※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準

動画

すくみずログ YouTubeチャンネルでレース動画を公開中

全日本選手権に次ぐ超重要レース

先週、関西CX第3戦が行われた烏丸半島で2週続けてレース。
関西シクロクロス「琵琶湖グランプリ」は関西シリーズ戦ではなく、AJOCC JCXシリーズ第6戦、兼、JCF シクロクロスシリーズ第6戦として開催される。また、UCI-Class2のレースでもあり、上位入賞者にはUCIポイントが付与される。
今シーズンでは、全日本選手権に次ぐ超重要レースだ。

日本国内のレースで、最もタイトルに価値ある大会が全日本選手権(全日本自転車競技選手権大会 シクロクロス)
優勝すれば日本一となり、ナショナルチャンピオンジャージを着用できる。
このナショナルチャンピオンジャージは国際的なレースでは重要らしく、「○○国のチャンピオン」か「なんか海外から遠征してきたヤツ」くらいの意識の差があるとか。
世界選手権やCXワールドカップを目指すトップ選手にとっては絶対にほしいタイトルだ。
また、その他の選手にとっても「自分は日本で何番目に速いのか」を確かめる機会。各々が目標を持って臨むレースといえる。

では、全日本選手権で好成績を収めるにはどうすれば良いか?
高いフィジカル、バイクを扱うテクニック、機材のセッティングノウハウ、そしてピット体制。
こういったことは当然として、重要なのはスタート位置だ。

シクロクロスは、スタート直後の順位が最終的なリザルトに大きく影響する競技だ。

1列目スタートに対し、5列目、6列目からのスタートでは渋滞に巻き込まれ、1周目で1分差が開くことも珍しくない。
仮に全く同じ実力の選手が最前列と最後列からスタートしたとしたら、最後尾スタートの選手は絶対に追いつけない。

ということで、1列でも前からスタートすることが大事なのだが、全日本のスタート順は以下のように決められる。

スタートゾーンの並び順(男子エリート)

  1. UCIシクロクロスランキング
  2. JCFシクロクロスランキング

UCIシクロクロスランキングは、世界どこでも通用する。UCIポイント順にランク付けされ、上位にはマチューやワウトといったスター選手が並ぶ。
1ポイントでも持っていればランキングの末席に名前が載り、ちょっとした自慢になる。
UCIポイントは、各国の国内選手権、CXワールドカップ、その他UCIレースで上位入賞すると付与される。

続いて、JCFシクロクロスランキング。
こちらはJCF(日本自転車競技連盟)による国内ランキングで、JCFシクロクロスシリーズ戦でのリザルトに応じてポイントが付与され、ランク付けされる。
2023-24シーズンのJCFシクロクロスシリーズはAJOCC(アジョック:日本シクロクロス競技主催者協会)管轄のJCX(ジャパンシクロクロス)シリーズと兼ねられている。

全日本選手権の出場資格は、UCIポイント保持者、もしくはJCFシクロクロスランキング上位80名となっているため、UCIポイント持ちの上位陣(15名くらい?)以外は、JCFポイントを集めるため全国のJCX/JCFシリーズ戦を転戦することになる。
先日、東北CXわたりJCXに遠征した目的も、このJCFポイントだ。

前置きが長くなってしまったが、以上の点を踏まえると、今回の「琵琶湖グランプリ」がいかに重要かが見えてくる。

まず、JCF/JCXレースであるため、順位に応じて(30位まで)JCFシクロクロスポイントが付与される。
さらに、UCIレース(UCI-Class2)でもあるので、UCIポイントも獲得できる(10位まで)。20位以内の選手には賞金も出る。

全日本選手権の成績にこだわるならば、絶対に外せないレースというわけだ。
全国各地から強豪選手が集まり、海外選手(オランダ・オーストラリア)もはるばる参戦しにきた。

試走とセッティング

いつも通りに前日試走へ。
コースレイアウトは、土手を上り下りする追加セクション(コース図黄色部分)とシケインが追加されたほかは先週の関西CX第3戦 烏丸半島とほぼ同じ。
ただし、杭の位置が変わったことで、コースの路面やキャンバー区間の走行ラインは変化している。

土手を上り下りする追加セクション

先週と同じリズムで走れるコースだが、決して同じコースではない。セクション攻略はやり直しだ。

設営日に少し雨が降ったらしいが、1週間好天が続いたこともあってコースコンディションはほぼドライ。先週は脚を削られた泥区間は固まり、快走路になっていた。
路面のグリップレベルも高いため、より高速なレースになることが予想される。
走りやすいが、ミスでタイムを失うと取り返せないぞ…

タイヤは前後CGCX 1.7bar。先週のコンディションではグリップ不足と結論づけたタイヤだが、今日はコレで十分いける。
気温は15度と暖かく、風も弱い。ウエアはミレーのメッシュインナーに長袖ワンピース、グローブは薄手ロングフィンガー。流石にボトルは無しで良いだろう。

いつもより早めにアップしたら時間を持て余してしまい、落ち着きのない感じで招集へ。

レースレポート

ゼッケン23番でスタートは3列目。前2列はUCIポイント保持者なので、実力相応の位置だ。わたりJCXで獲得したポイントが効いている

スタートダッシュは無理をせず、20番手ほどで1コーナーに進入。最初のキャンバー出口は前の詰まり具合を見て、焦らず降車。
スタート直後のキャンバーはたいてい地獄絵図になるが、今日は路面状況が良く選手のレベルも高いため、大きな混乱なく進む。平坦区間では抜いたり抜かれたりしつつ、20番手で往路ピットを通過。

Photo nb

連続キャンバーで前のパックと車間が詰まった。土手の直登を乗車でクリアし、一気に3人抜き。
登り始めの位置に溝があり、せめてフロントだけでも浮かさないと引っかかって大失速するこのセクション。確実に登れるよう、試走で反復練習しておいて良かった。
その後、少し先行していたGIANTのサイチン(斎藤朋寛選手)を射程に捉え、1秒ほどの差で2周目に入る。順位は17位。

GIANTの(めちゃくちゃ速い)中の人 サイチン

間近で走りを見ると、キャンバーのバイクコントロールは一枚上手。ちょっとした地形ひとつの処理で差が開く。
一方、フィジカルでは十分勝負できそうな手応え。パワーも重要な烏丸半島のコース、大きなミスをしなければ勝算はあるぞ。

Photo nb

2周目往路ピット前、少し速度が鈍ったサイチンをオーバーテイク。数秒前の前田公平を追う。
ピットがある台地エリアを大きく回り込む高速区間を踏み抜き、車間がジワジワと詰まる。しかし、もう少しでドッキングできそう…というタイミングで連続キャンバー区間へ。

テクニックは第一級の公平をキャンバーで追うのは無理。もたついている間に差を広げられる。
平坦区間に戻っても速い。公平、数年前に引退したのでは?

一方、サイチンに対してはジワジワとリードを築き始めた。

レース中盤は単独16番手で展開。10~15秒ほどの差で15番手に見えるのは、なんとブリッツェンの小坂光選手。今日は不調なのだろうか。
追いつけるか…?と思い10秒差まで迫ったが、流石に甘くはなかった。こちらの脚が終わり始め、再び開くタイム差。

Photo nb

6周目、疲労に加えてキャンバーでのミスもあって、ラップタイムにして6秒ほどのペースダウン。
この間、マコリン(島田真琴選手)が猛烈な勢いで追い上げてきた。30秒ほどあったリードがみるみる失われ、7周目に追いつかれた。
復路ピット手前でかわされたが、後ろにつく間もなく引き離される。

マコリン

最後の土手を上り切って、タイムギャップは5秒。しかし、この5秒が明暗を分けた。

ファイナルラップに向け、マコリンが最終コーナーを立ち上がった直後、目の前にコーステープが張られる。

最終周回を目前にして80%ルールの適用。コース外に誘導され、-1Lap 17位でレース終了。

フルラップ完走は叶わなかった。

80%ルール

UCI競技規則では、レース後方の選手が上位選手のポジション争いを邪魔することの無いよう「80%ルール」というものが設けられています。80%ルールの適用有無については、大会ごとに主催者と審判長とで協議をして決定されます。通例では、グランプリ大会の男子エリート・女子エリートのみに適用されます。

先頭を走る選手の1周目のラップタイムに80%をかけたものが、カット時間となります。そしてフィニッシュライン手前に設置された80%ゾーンを先頭選手が通過してから、おおよそのカット時間を過ぎて80%ゾーンに来た後方選手は、審判の指示に従い次の周回に入ることなく退出しなければなりません。走行した周回数と退出した順番は記録され、最終順位に反映されます。

退出するときは、安全のため減速してください。カットされるにもかかわらず無理に80%ゾーンに差し込み、姑息に順位を上げようとするような行為は危険です。厳に慎んでください。もしカットされる前に先頭選手に追いつかれたときは、上位選手のポジション争いを邪魔することの無いよう、充分に配慮してください。なお、上位選手に紛れて80%ゾーンをスルーした場合は、レース除外となることがあります。

最終周回を走行している選手は、カットされることはありません。

関西シクロクロス

レースを振り返って

今回のレース、大小合わせて4つの目標を持って臨んだが、達成できたのは半分だった。

琵琶湖グランプリの目標と達成状況

  1. UCIポイント獲得(10位以内)→×
  2. 賞金獲得(20位以内)→○(3600円)
  3. JCFポイント獲得(30位以内)→○(3ポイント)
  4. フルラップ完走→×

UCIポイント獲得は、正直なところ現実的ではないと考えていた。
逆立ちしても勝てない選手が10人以上出場していたし、トップ10に割り込める展望はなかった。

なお、過去には2019-20シーズンのマキノUCIでは10位フィニッシュし、UCIポイントを獲得している。

20位までに与えられる賞金は無事に獲得。私の競技レベル的には、このあたりが現実的な目標だった。
17位ということで賞金額は3600円。15位以上なら額が増えたのだが…

JCFポイントも3ポイント獲得。東北CXわたりJCXの30ポイントと合わせて、持ち点は33ポイントとなった。
これで、JCFシクロクロスランキングは18位となった。

ただひとつ残念だったのは、フルラップ完走できなかったことだ。
途中でレースを降ろされ、フルラップできなくてもポイントや賞金といった面で実害はない。
しかし、リザルトにタイム差が出るのと、「-1Lap」と表記されるのは意味合いが違うし、競技者としては、規定の周回数走って完走できなかったのはやっぱり悔しい。

レース中はキッチリと追い込んだし、大きなミスもしなかった。それで完走できなかったとうことは、ひとえに実力不足なんだろう。

次戦は関西CX第4戦 マキノに出場します。
今回2位になったゴセ(オランダ)も参戦するそうなので、今度こそ周回遅れにならないよう、気合を入れて臨みます。

応援・撮影・サポートありがとうございました。