11/29 第26回 全日本選手権シクロクロス 飯山

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今シーズンの大きな目標にしていた全日本に参戦。
開催地は5年ぶりの長野県飯山市。前日の雨で荒れたコースはレース当日の好天で、粘りつくようなマッドコンディションに。
泥が深い場所は乗車不能で、苦手なラン区間が長い。盤石のサポートと完璧なピット体制のもとで実力を出し切ったけど、結果は出せず、20位に沈んだ。

11/29 第26回 全日本選手権シクロクロス 飯山

コースコンディション:晴れ ヘビーマッド

リザルトPDF) 20位/67名(7周回 -3Laps 順位29% フルラップ完走10名)

機材

Ridley X-Night Disc 1号車

  • 前輪: NEXTSTAGE CARBON TU / FMB GRIPPO SPEED GREEN / 1.8bar
  • 後輪: NEXTSTAGE CARBON TU / FMB GRIPPO SPEED GREEN / 1.8bar

Ridley X-Night Disc 2号車

  • 前輪: CORIMA CARBON TU / FMB SUPER MUD / 1.8bar
  • 後輪: CORIMA CARBON TU / FMB SUPER MUD / 1.8bar

サポート

ネクストステージ(メカニックサポート、ホイールセット貸与)
株式会社クレストヨンド(フレーム・パーツ類へのコーティング)
株式会社チャンピオンシステムジャパン(オーダーウエア)
オルタナティブバイシクルズウルフトゥースチェーンリング
36隊 松井夫妻ほか、知人友人の皆様(ピットサポート)

シクロクロスという競技のサポートについて

2020-21シクロクロスシーズンのサポート体制について

目次

試走と準備

サポートして頂いているネクストステージに同乗して、金曜日朝に会場入り。ブースエリアにテントを設営し、全日本選手権開催期間中のベースキャンプにする。
椅子や机も設置して、しばらく住めそうなくらいに快適な居住空間を整備。

金曜日は試走できるんじゃないかと思っていたが、あいにくコース内の走行はNGとの発表。仕方がないので、コースウォークで全体の雰囲気や地形を確認した。

翌日の11/28(土)。全日本選手権1日目は、夜中から降り続ける冷たい雨のなか開幕。

コッシーや湯浅さんのピットに入り、サポートを行いながらレースの様子を見るが、キャンバー区間や急斜面の上り下りでは乗車が難しく、かなりラン区間が長いコースのようだ。体力はもちろん、的確な降車の判断が重要そう。

この日は試走時間が朝と午後に設けられているが、コースコンディションは今後変わるだろうし、体と機材の調子を崩さないよう、走らないことを選択。
ただ、自転車に乗らない日が続くとそれはそれで調子が悪くなりそうだったので、ローラーでZWIFTワークアウトを行って心拍数を上げておいた。

ワークアウトの最後の方は背中から湯気が出てた
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そして11/29(日)。レース当日は天候が回復。しかし路面コンディションはマッドで、時間が経つにつれて水分が抜け、粘り気のある泥になっていく。
2周も試走したら、泥がフレームに詰まってチェーンが落ちたり、ホイールが回らなくなる。

ディスクブレーキ車でホイールが回らなくなるコンディションは初めて

ほぼランニング大会となった菅生の全日本を思い出した。

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泥の路面でバイクを押すとすぐに詰まってしまうので、林間区間はずっと担ぎ。ランは苦手なので、厳しいレースになりそう。

昼試走からレースの準備、ウォーミングアップを経て、スタート招集の時間が迫る。天気は良いのでインナー無しでも大丈夫だとは思ったが、レースは14時過ぎからなので冷えてくることが予想される。レース中に体が冷えないよう、念の為ミレーのメッシュインナーを着ておいた。

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レースレポート

ゼッケンは31番、14時10分、4列目からスタート。
飯山のコースは、スタート後の舗装路を登った後、泥区間に突入する所でコース幅が絞られ、頻繁にクラッシュが発生する。
幸い、スタートで前の方に上がれたので、接触せず難所をしのいだ。

その後の舗装路はスリップが怖い。接触面積の少ないマッドタイヤなので尚更。ここは踏まずにリカバリー。
息を整えてピットを抜け、キャンバーの上り下りで追い込んでいく。

キャンバーの下りは轍が何本も出来ているが、みんな通る一番左のラインはボコボコしていて走りにくい。
前に選手がいて下の方に進路を変えたらものすごくスムーズな轍に入れた。どうやら、竹之内悠の轍だったらしい…
労せず、3つくらい番手を上げる。

直後の土手直登とキャンバーのランはめちゃくちゃしんどい。足場の悪い路面で、バイクを担いで我慢のラン。
少し乗車して、泥地獄と化した林間区間へ。

林間は、小山の頂上からつづら折れに下って、もう一度頂上まで直登するレイアウトだが、下り区間の半分以上は乗車不可。
バイクを押すと泥が詰まってしまうので、ランのときは担がなければならない。大量の泥がついたバイクは肩に食い込む。
最後に頂上までの長い上りをよじ登って、まっすぐ下ったら復路ピット。

ピットでは毎周回バイクを交換。直後のシケインでは、クリーンなバイクの軽さに感動する。
そこからは基本的に乗車できる芝区間と舗装路を交互に走りつつコントロールラインへ。

順位は15~20位くらいに落ち着いた。周囲には岩田さんや小坂父。担ぎ区間で遅れ、乗車区間で前に出るような感じ。
ずっと上げっぱなしで走るとペースを保てなくなるので、休む場所、頑張る場所を意識する。

路面は昼試走よりグリップするようになり、乗車できる範囲が少し増えた。バイクの調子もいい。
でも、担ぎの遅さが脚を引っ張る。

4周目。小山の頂上に登る長い階段の担ぎで小坂父や岩田さんから少し遅れる。
乗車できる区間で追いつけそうだったので、無理に追い込まなかったが、この数秒差が仇となった。

圧倒的なタイムで走る先頭との差は既に80%ルールのボーダーラインに差し掛かっていた。
ギリギリ次の周回に入れず、僕を先頭に-3周の足切り。今年の全日本は20位でレースが終わった。

優勝は、織田聖とのマッチレースを制した沢田時。トッキー、4年ぶりのタイトルおめでとう。

レースを振り返って

今の実力は発揮できたし、サポート体制・ピット体制には文句の付け所がなかった。しかし、今回のレースコンディションでは満足行く結果を出せなかった。
乗車できない担ぎ区間が長かったことで、春から重点的に鍛えてきたパワーや、バイクコントロールを活かせる場所が少なく、逆に、ランの遅さが足を引っ張った。20位というのは、今の実力なりのリザルトなんだと思う。

ワークスチーム以上の、最高の環境でレースに送り出してくれた

ネクストステージの島本さん、みなみちゃん、サポートのために来てくれた松井夫妻、ほか、36隊やご一緒した皆様、サポート・応援・撮影ありがとうございました。

今年の全日本は雨が降ったり、寒さが厳しかったりしたけど、快適なテントのおかげで、ベストなコンディションでレースに望めた。
レース中も、万全なピット体制で毎周回バイクを交換し、洗車したてのバイクでタイムロスを最小限に抑えられた。
僕が走るレースは、自分だけのレースじゃなくて、サポートしてくれるみんなのレースだと思っている。
これだけ手厚いサポートがありながら、結果を出せなかった実力不足が悔しい。

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今季最大の目標としていた全日本は終わってしまったけれど、CXシーズンはまだ前半戦。
来年の全日本に向けて何をするべきか、そういうことも考えながら残りのシーズンを走っていきます。
次戦は関西CX第5戦 ビワコマイアミランドに参戦します。

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