関西CX第2戦は富田林市 石川河川敷。前日の大雨が嘘のような晴天で行われたレースは、コータの独走を許すものの2位パックで展開。
だが、フィジカル的にもバイクコントロールでも、終始しっくりこない感触に悩まされる。転倒やちょっとしたメカトラにも遭ったものの、それでもなんとかレースをまとめ、3位表彰台を獲得した。
11/3 関西シクロクロス第2戦 富田林 E1
天候:晴れ 25度
コースコンディション:草地 ドライ~一部マッド
リザルト:3位/58名(10周回 +1:35 順位5% フルラップ完走37名)
機材
TREK Boone 1号車
- 前輪: Shimano WH-R8170-C36 / Panaracer ALBIT + Insert / 1.7bar
- 後輪: Nepest MAUI 45 / Panaracer CGCX + Insert / 1.7bar
※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準
コースとセッティング
関西CX第2戦は大阪府富田林市で開催。ここ数年おなじみの会場だ。
石川河川敷に設営されたコースは基本的に平坦だが、盛土を利用したキャンバーセクションも設けられる。
レース前日の土曜日は、11月というのに発生した台風21号の影響で大雨。
ここ数年、関西CXの前日試走には欠かさず行っているが、流石に今回は天候が悪すぎる。レース当日は晴れ予報だし、コースコンディションも全く参考にならないだろう。
…ただ、試走動画を撮らねばならぬという使命感で、バケツを引っくり返したような土砂降りのなか会場へ。
雨が小ぶりになる夕方ギリギリのタイミングを狙って試走した。
レインウェアをフル装備して、レイアウトの確認程度にコースを3周。
3周目、キャンバーセクションを走っていると、突然「パシュン!」と音がして前輪がぺったんこに。確認すると、昨夜嵌めたばかりのタイヤをバッサリとサイドカットしていた…
結局、試走自体で得たものはあんまり無くて、洗車、洗濯に加えてタイヤ交換の手間が増えただけだった。試走動画を喜んでもらえたからいいか…
さて当日は、前日とうって変わって晴天。気温も25度ほどになるらしく、先週の日高川同様、暑さ対策が重要になりそうだ。
昼試走の段階でコースは7~8割がドライ。水はけの悪い一部区間は水分を含んでいるものの、マッドコンディションとまでは言えないレベル。
富田林のコースはタイトなコーナーが多く、フロントのグリップが欲しいので、タイヤ選択はフロントにAlbit、リヤにCGCXという組み合わせ。
今週もボトルを装備して招集へ。
レースレポート
招集はAJOCCポイント順なので、今回はゼッケンナンバー3番。村田さん、コッシーに続いてスターティンググリッドへ。
定刻にスタート。昨日は水が張っていたホームストレートはほぼドライで、スピードに乗る。
コッシー、横山コータ、村田さんに続いて4番手で1コーナーへ。
しかし、今日は何か調子が悪い。ガツンとパワーを掛けづらいし、バイクコントロールも安定しない。
仮設トイレ前からブースエリア裏に至るまでのテクニカルセクションでは細かいミスが重なり、先頭パックから遅れてしまう。
まだレース序盤の2周目、先頭はコータが独走体制を築き、コッシーと村田さんが2位パックを形成。
そこから5~6秒遅れて、私と上中兄弟、京産大の末吉くんが4位パックという展開。
このまま決定的な差が開く前に捕まえたいところだが、自力で追いつくのはちょっとキツい。
と、末吉くんが飛び出したので、すかさず追う。
そのまま若者に引っ張ってもらう形でギャップを詰め、2位パックに追いついた。
10周回となったレースの中盤は、コッシー、村田さん、末吉くん、私の4名パックで展開。
富田林のコースはパワーで引き離すのが難しいので大きな動きはなく、周回数を消化していく。
しかし6周目、復路ピットを通過した後の180度ターンにて、路面のくぼみに前輪を取られて転倒。
怪我は全く無かったものの、これでパックから脱落してしまう。
ロスは数秒。すぐさま追走するが、なんか左のブレーキレバーブラケットが動く。
転倒でハンドルを折ったか?などと嫌な想像をするが、ふと思い当たる。
…あぁ、昨日整備した時、仮締めのままだった。
バイク交換も考えたが、この高速コースでさらに差を広げたくないし、ブレーキ操作に問題は無いのでこのまま行く。
まるまる1周使って、2位パックに復帰。再び4名で隊列を組む。
そしてレースは終盤、9周目。
最終コーナーをコッシーに続いて立ち上がったタイミングで、ハスりそうになって失速する。
そこで仕掛けたのが末吉くん。完璧なタイミングだった。
22-23シーズンの終わりにE1に上がった彼、今までシングルリザルトを記録することは無かったはずだが、今日は速い。
ファイナルラップに入りペースは一気に上がる。村田さんが末吉くんをかわしてパック先頭へ。
その後ろに位置取りするが、テクニカルセクションでペースアップ。ここで1秒か2秒の差が開いてしまう。
そこから差は埋まるどころか広がり、2位の可能性が潰えた。
とはいえ、これ以上順位を落とすわけにはいかない。末吉くんとのスプリント勝負に備えて集中する。
最終コーナーで先行して抜け、フルガス。3位表彰台に滑り込んだ。
レースを振り返って
なんとなくパワーが出ておらず、走行ラインも安定しない。
精彩を欠く…とまでは言わないが、しっくり来ないレースだった。
あと、STIレバーの締め忘れは大ポカがすぎる。
関西CX第1戦、第2戦と平坦な河川敷コースが続いたが、来週の第3戦はアップダウンの激しい美山。パワーもテクニックも要求するタフなコースだ。
銀、銅に続いて、金のワッペンを獲得して全色揃えたいので、しっかり調子を整えてレースに臨みたい。
応援・撮影・サポートありがとうございました。