12/24 関西シクロクロス第6戦 マイアミ E1 6位

クリスマスもシクロクロス。12/24開催の関西CX第6戦の会場は滋賀県野洲市のビワコマイアミランド。
ここは湖岸沿いの砂浜区間が特徴的な「砂コース」。バイクが沈み込む砂セクションを押し切るパワーと、轍を正確にトレースするバランス感覚が要求される。
走りやすかったここ数年と比べると、今年の砂浜は難しいコンディション。ミスばかりで全然上手く走れなかったが、なんとかレースをまとめた。
関西CX総合ランキング首位をキープしたまま年を越せる。

12/24 関西シクロクロス第6戦 マイアミ E1

天候:晴れ 12度

コースコンディション:砂、ドライ

リザルト:6位/73名(8周回 +5:02 順位8% フルラップ完走18名)

機材

Ridley X-Night Disc 1号車

  • 前輪: Shimano WH-R8170-C36 / Panaracer CGCX + Insert / 1.5bar
  • 後輪: Yoeleo SAT C45 DB PRO / Panaracer CGCX + Insert / 1.5bar

※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準

動画

すくみずログ YouTubeチャンネルでレース動画を公開中

クリスマスはマイアミで

12/24 日曜日。世間はクリスマスムードらしいが、シクロクロッサーは今週もレース。

年内最後のシクロクロスは、滋賀県野洲市の「ビワコマイアミランド」が舞台。湖岸沿いの砂浜とヤシの木はフロリダ半島の温暖なリゾート地を連想させるが今は12月。めっちゃ寒い。

コースの特徴は「砂」だ。フカフカの深い砂は大きな抵抗となりバイクを急減速させる。パワーはもちろん、抵抗の少ない轍を精密にトレースするテクニックが重要だ。
それができなければ、バイクを降りて走るのみ。好成績を狙うなら、技術的、体力的に高いレベルを要求される。

Photo りっつ

砂区間は、下のコース図に①~④で示した4箇所。ここをスムーズに駆け抜けるか、潔く降車してランニングするか、あるいは、ミスしてタイムをロスするかで、1周10秒くらいは簡単に変わる
マイアミでは、後ろの選手を20秒リードしていても安心できない。逆に、追う側にとっては20秒差を覆すチャンスがある。
ここが砂コースの怖いところで、面白いところだ。

関西シクロクロス

ほとんど拷問のようなコースなのに何故か人気の会場で、マイアミ含め年間1~2レースしかない砂コースのために、ヤスリ目パターンのセミスリックタイヤを用意する選手がけっこういる。
都市部からのアクセスの良さも魅力で、今年はクリスマスにもかかわらず、今季最多、800人以上のエントリーがあった。

試走とセッティング

前日試走ではコース攻略。コースレイアウトを叩き込んだ後は、ライン取りの試行錯誤や砂区間の乗車チャレンジを繰り返す。

当日の昼試走ではコースの最終チェック。午前中のレースで変わった路面コンディションを確認しつつ、砂区間を乗っていけそうか、降りたほうがいいかを事前に決めておく。
レース中は、緊張・興奮・疲労のため冷静な判断はできないと考えて良い。もちろんレース中にも状況は変わるが「とりあえずどうするか」くらいは決めておくほうが上手くいく。

…そんな事を考えながら試走していたら、後輪パンク。砂に埋まっていた石か根っこを踏んだのか、リム打ちっぽい裂け方をしていた。幸先が悪いぞ。 

バイクセッティングに関して、タイヤは前後CGCX 1.5bar。細かい点だが、事前にチェーンをきれいに洗浄し、砂がつきにくいドライ系のオイルを使用している。

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スタート直前は異常に寒く、ウエア選択に悩んだが、空を見る限り晴れ間が見えそうなのと、砂区間は速度が低いうえ運動強度が高く、体に熱がこもりやすいことを考慮。
最終的に、メッシュインナー+半袖インナー+薄手のCXワンピースという、いつものレイヤリングになった。

念のためニーウォーマーだけは持って招集に向かったものの、スタート前には日差しが出てきて気温も上昇。レース中はやや汗ばむくらいだった。

レースレポート

ゼッケン1番、1列目スタート。

スタートダッシュは速度が伸びず6番手で1コーナーへ。舗装路のスタートには苦手意識がある。東海CXおおが城山マキノもイマイチだったし…
そのまま最初の砂区間(①)に突入したものの、周囲の選手との間合いを誤り、砂が深い場所に追いやられて失速。20番手前後まで順位を落とす大失態。

Photo マルコマルオ

砂区間が終わると体制を立て直し、再びポジションを上げていく。次の砂区間までにはリカバリーできないと不味い。
幸いにも、今年は湖岸道路沿いの区間が直線主体のレイアウトで、パワーで抜きやすいため順調にポジションアップ。往路ピットを8番手で通過した。

今回、強豪メンバーが揃って参加。レース序盤を独走で引っ張るのはたつーみ。続いて伸元、悠さんが追うという状況。
トップ3から遅れて、あたるちゃん、マコリンが続く。

2周目以降は滉太との6位パック。10秒ほど前にはマコリンの姿が見えるが、差はなかなか縮まらない。

Photo マルコマルオ

4周目、最後の砂区間(④)でマコリンとの距離が一気に詰まった。砂コースはこういうギャップの詰まり方をするから、追うほうも追われるほうも気が抜けない。
続く5周目の砂区間(①)で滉太をパスし、射程圏内のマコリンを追う。会場裏手、湖岸通り沿いのストレートでパス。

その後、往路ピット前の短い砂区間で抜き返され、マコリン5位、私が6番手に。そのまま背中についていったが、砂区間(④)で離されてしまった。

Photo マルコマルオ

8周回となったレースは残る3周、6周回目に入る。滉太は何かあったのかペースダウンし、単独6位という状況だ。

疲労によってパワーと集中力が削がれる終盤。単独となったことでラップタイムは10秒ほど落ちたが、それよりも怖いのはミス。
大きなタイムロスをしないように、安全確実な走りを意識する。

Photo マルコマルオ

…意識していたのだが、最終周回でやらかした。

砂区間(②)で前輪が突き刺さって前転。すぐにリカバリーしたが、

7番手にはシマノレーシングの中井唯晶が追い上げてきていたが、25秒ほど先行してフィニッシュ。6位でレースを終えた。

Photo マルコマルオ

レースを振り返って

序盤に大きなミスを犯し、その後の走りもイマイチだったものの、フィジカルでゴリ押してなんとかまとめたレースだった。

砂セクションでは精彩を欠いており、轍を外してばかり。相当なタイムロスだし、相当に無駄足を使ったはず。
今年の砂は少し難しかったが、それにしてもひどい。もうちょっとマトモに走れていれば、トップ3は別格としても、4位、5位は十分狙える位置だった。

ラップタイムは以下の通り。単独になった6周目から、気の緩みと疲労でタイムがガクンと落ちている。
しかし、ミスで中盤まで下がった1周目が一番速いとは…

LAPタイム
00:14
17:45
27:59
37:55
47:51
57:54
68:06
78:05
88:15

さて、内容は不甲斐ないレースだったが、6位リザルトで関西CX総合ランキングはトップを維持。2位とのポイント差も広がった。
ランキングポイントを皮算用するにはまだ早いが、ひとまずは安心して年を越せそうだ。

Photo やまーだ

しかし、今回は機材をよく壊した。

試走でタイヤをパンクさせた他に、ウォーミングアップ直前、4iiiiのパワーメーターが反応しなくなっていることに気づく。
電池切れかと思って新品のCR2032に交換したがやはり電源が入らず。昨日までは元気だったのに…

これだけにとどまらず、最終周回の転倒時にGRX Di2のシフトレバーを破損。こんなところをピンポイントで折るなんて…
この部品だけでのスモールパーツ供給は無く、右レバーまるごと購入で3万円コースか?と戦慄が走ったが、ジャンクパーツボックスの中から出てきた同型レバーから摘出して事なきを得た。

他に、シューズのBOAダイヤルに砂が詰まって動作不良を起こしたけど、バラして掃除したら完治したので、これはノーカウントで良かろう…

年明けは1/7 関西CX第6戦 希望が丘に参戦します。
応援・撮影・サポートありがとうございました。良いお年を!