OGK FM-X
アーバン・トレイル向けの安価なヘルメット。可動式のバイザー(つば)を持ち、トレイルライドにつきものの木漏れ日を遮ったり、雨天時には顔が濡れるのを防ぐことができる。
コストダウンのためかワンサイズだが、日本人の頭に合わせた設計で、調整機構も充実しているためフィット感は高い。
評価 ★★★★☆
購入価格 6800円
長所 -Pros-
- 極めて安価な、信頼できるメーカー製のヘルメット
- トレイルライドにも、雨天時にも便利なバイザー
短所 -Cons-
- バイザーが少し短い
- マット塗装が弱く傷つきやすい
先代モデルより値下げされたアーバン・トレイル向けヘルメット
FM-Xは、通勤通学や街乗りといった日常使い、またはトレイルライドのためのヘルメット。
競技用モデルのような軽さや通気性は無いが、その分タフで、価格も7920円(税込)とお手頃。
なお先代モデルのFM-8は9900円(税込)だったので、実はモデルチェンジに伴って2割も値下げされている。
カラーはつや消しのアースカラー中心に6色の展開。サイズはM/L(57-59cm)のワンサイズとなっている。
充実した調整機構
OGKカブトの競技用ヘルメットは3サイズほどラインナップされているが、コストダウンのためかFM-XはM/L(57-59cm)のワンサイズのみ。したがって、極端に頭が大きい・小さい人にとってはフィットしないかもしれない。
安価なヘルメットだが、調整機構は充実している。ダイヤル式アジャスターを備え、アジャスターの高さも4段階に調整できるようになっている。
後頭部をサポートする部分が適度にしなって頭に沿うため、フィット感は悪くない。
私は普段S/Mサイズを被っているが、調整機構をウリにしたVolzzaと比べても、不満は感じなかった。
可動式バイザー
バイザー(つば)は取り外しできないが可動式で、カチカチというクリック感で5段階に位置調整できる。DH用ゴーグルをおでこに収納しやすいように可動式にしたという。
MTBのトレイルライドでは、路面の起伏や根っこの形を見てラインを瞬時に判断しなければならないが、晴れた日は木漏れ日の明暗が顔にあたり、路面が見えにくくなることがある。こんなとき、バイザーがあれば目に直射日光が当たるのを防げ、路面が見やすくなる。
また、バイザーには草や枝が直接顔に当たるのを防ぐ効果もある。
舗装路では、特にロードバイクなどの前傾の強いポジションではバイザーが視界を遮ってしまうが、そんなときは上に跳ね上げておけば良い。
雨の日にはバイザーを下げることで、目の周りに雨が当たりにくくなる。
ただ、バイザーはすこし短すぎるように感じた。跳ね上げ機構がついているのだから、もうすこし長いほうが木漏れ日や雨を防ぎやすくて良いと思う。
重量と通気性
穴が多いほど強度は下がるし、強度を稼ぐほど重くなる。したがって、ベンチレーションホールの多さと重量はコストに直結する。
4万円のヘルメットならともかく、7920円のFM-Xでは、重量と通気性はある程度妥協しなければならない。
そんなFM-Xの重量は280g。決して軽くはないが、バイザー付きの割には健闘している。それに、フィット感が良いのでそこまで重さは感じない。
ベンチレーションホールは、ヘルメット前面、上面、後面にバランスよく配置されている。穴の位置は、アイウェアを差し込みやすいようにデザインされているらしい。
通気性は期待してはいけないが、5月の気温ならそこまで熱が籠もるようには感じなかった。
帽体の造り
帽体の造りについて細かいポイントだが、安いヘルメットは発泡フォームが露出していることの多い、おでこ周辺の部分までプラスチックシェルが回り込んでいるのが好印象だった。
また頭頂部がフラットなので、GoProの台座をつけやすい。
※ヘルメットカメラを取り付けた状態で転倒すると、首の骨を痛めたり、最悪の場合頭蓋骨にGoProが突き刺さったりするリスクがあるのでお勧めはしない。
一方でマット塗装は摩擦に弱く、擦り傷がつきやすい。特にトレイルライドで使うとすぐに傷だらけになる。
まとめ:安くてタフなヘルメット
2万円、3万円のレース用ヘルメットを見慣れた人にとっては不安になる価格だが、そこはOGKカブト、しっかりとした造りで、価格以上のクオリティだった。
通勤ライドで本命ヘルメットを痛めたくない人、トレイルでヘルメットをよく割る人など、2個目のヘルメットとしてもおすすめしたい。
個人的には、バイザーがもう少し長ければ満点だったのだが…