1/19 関西シクロクロス第9戦 堺浜 E1 5位

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関西CXシリーズもいよいよ終盤戦。
ハイスピードコースの堺浜は、パックから千切れて単独で追う苦しい展開になったが、
終盤ではリスクを取りつつも積極的に仕掛けて、狙い通りのレース運びができた。

1/19 関西シクロクロス第9戦 堺浜 E1

天候:晴れ 15度

コースコンディション:草地 ドライ

リザルト:5位/87名(9周回 +1:39 順位5% フルラップ完走62名)

機材

TREK Boone 1号車

  • 前輪: Nepest MAUI 45 / Panaracer CGCX + Insert / 1.6bar
  • 後輪: Nepest MAUI 45 / Panaracer CGCX + Insert / 1.6bar

※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準

目次

コースとセッティング

「堺市海とのふれあい広場」で開催される関西CX 堺浜は、4年前に「復活」して以来、毎年のシリーズ戦に組み込まれている。
かつては全日本選手権も開催された由緒正しい会場だ。

広大な埋立地に設営されたコースは基本的に平坦な草地だが、ちょうど中央部分に小高い丘がある。
標高差はせいぜい5m程度だが、コントロールラインを頂点としたこの丘をしつこく登り降りするレイアウトとなっているせいで、体感的には結構なアップダウンが感じられる。

また、シケインに加えて、降車を強いる低いステップが配置されていることも特徴だ。

関西シクロクロス

平均時速が速い堺浜だが。高低差を利用したコーナーも多く、見た目以上にテクニックが効いてくる。
スピードコースゆえ、コーナリングのミスでパックから千切れたら最後、二度と追いつけない…という展開がしばしば起こる。

ステップ区間は3箇所。丘の周囲に配置された2箇所は素直に降車したほうが確実かつ速そう。
海沿いの区間、堤防を登る階段手前に2枚だけ配置されたステップは、乗車したままクリアできればアドバンテージが大きい。
ここは何度か試行錯誤した結果、リスクよりもリターンを取ってバニーホップで行くことにした。

タイヤはCGCX。空気圧は1.6barにセットした。

レースレポート

副島達海、横山航太、ゴセと、今週も強豪揃い。
スタート後は7番手につけ、丘の上り区間で4番手に上がる。

1周目後半、草地のS字コーナーで2番手のゴセがスリップダウン。これに航太が絡んで前転。
先頭を走るたつーみ、オープン参加の松山海司が先行し、これに続く2位パックを率いる形になってしまう。

ずっとパック先頭にいたが、2周目に入った頃にゴセと航太が合流。航太が前に出てわずかにペースアップした。
だが、全体的にハイスピードなレイアウトで、パワーセクションが少ない堺浜では差がつきにくいため、2位パックは6~8名ほどの大所帯のままだ。

3周目のコントロールラインを通過後、丘を上り下りする連続コーナーでわずかに遅れた。
まずい…と思った頃には手遅れで、2~3秒ほどの差が開いてしまう。
往路ピット手前の直線区間で、京産大の末吉くんと寺崎選手(タケロウニキ)に抜かれ、8位に。
この時は良い感じにブリッジをかけてもらったが、再び車間が開く。

先頭はたつーみが独走、2~5位パックにゴセ、横山航太、堀川滉太、村田。
数秒開いて我々6~8位パック、という状況。

ここは追い上げて2位パック合流を目指すところだが、序盤飛ばしすぎたせいか、逆に6位パックからもこぼれ落ちてしまった。
平均時速が速く、パックでの展開が有利な堺浜で単独8位。
フィジカル的に、あとメンタル的にもだいぶキツい。

5周目、2位パックは航太を先頭にゴセ、堀川滉太、松山海司、村田、末吉。
ここから8秒遅れて私が単騎で追う。
タケロウニキはメカトラでいなくなってしまった。

レースが後半戦に入るこの場面。前のパックに合流したいが、8秒差を埋めるのは難しい。
ただ、ハイペースに耐えきれずに選手が落ちてくると確信していたので、諦めずにペダルを踏み続ける。

7周目、末吉くんがパックから千切れた。
平坦区間でペースを挙げて、往路ピット前でキャッチ。6位浮上。

前のパックを見ると、村田さんはパック最後尾に食らいつくのがやっと、という様子。
仮に村田さんが5位だった場合、私が6位なら総合ポイントは同点。ダメージを最小限に抑えられる。
とりあえず、最低限のノルマはクリアだ。

レース終盤。ここまで、2位パックは淡々とラップを重ねていたが、ついにゴセや航太が動きはじめ、パックが崩壊した。
村田さんが孤立してスピードが緩む。

残り2周で20秒ほどの差だが、これは捕まえられると踏んで追撃開始。
差を15秒、13秒と詰めて、復路ピット前で10秒差まで追い上げる。
そして8秒差でファイナルラップへ。

パックを追う立場なら8秒差を埋めるのは難しいが、単独同士なら、むしろ追うほうが有利だ。
往路ピット後のステップ、続くコーナーで背後についた。

2名パックでレースは最終盤へ。
スプリント勝負だと勝率は五分なので、最終コーナーまでに振り落とすべく、前に出る。

仕掛けるポイントは海沿いキャンバー区間の階段に決めた。
前日試走から何度も反復練習していたこの場所。

階段脇のステップをバニーホップで飛び越え、乗車クリア。
一方村田さんは降車してラン。登るだけなら速さはほぼ変わらない。しかし加速が違う。
この先の下りと登り返しで車間を切って、コースが開けたら全力で1分走。

途中振り返り、差が開いたことを確認したが、引き続き踏み続け、単独5位でフィニッシュした。

レースを振り返って

レース前半でパックから千切れた時にはどうなることかと思ったし、単独で踏み続けるのは本当に辛かった。
だが、終盤は村田さんをジワジワと追い詰め、狙った場所で勝負を仕掛けて成功。実に気持ちの良い勝利となった。

最終周回ではしっかりベストラップを叩き出している。

周回数タイム
0周目0分32秒
1周目7分26秒
2周目7分20秒
3周目7分13秒
4周目7分24秒
5周目7分28秒
6周目7分21秒
7周目7分13秒
8周目7分25秒
9周目7分12秒

最終戦 桂川を残して、関西CX総合ポイントランキングはこの通り。
航太とは30点差。実力的を考えると総合優勝は難しいが、何があるかわからないのがレース。諦めるのはまだ早い。
一方、村田さんとのポイント差は20点だが、桂川で同点になった場合は自乗点の差で逆転される。今シーズンの総合争いは接戦だ。

総合順位選手チーム集計点自乗点
1横山 航太ペダル1120181600
2川村 誠チーム36隊1090135700
3村田 憲治岩井商会レーシング1070138500
4副島 達海大阪産業大学960185600

次戦は東海CX一宮…と思っていたけどエントリーし忘れたので、1週休んで山口のJCXに遠征しようと思います。

応援・撮影・サポートありがとうございました。

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