グレイルのハンドルはステム一体型でアクセサリを取り付けにくいため、Garmin Edge 530とCATEYE VOLTを固定できるマウントを自作した。
2階建てハンドル「ホバーバー」の欠点
つい先日、バイクラックに加わったグラベルロード CANYON GRAIL CF SL。
グレイル最大の特徴が、特異な形状のハンドルバー。
ホバーバーと名付けられたステム一体型ハンドルは、ステムがブラケット付近に伸びており、そこから上ハンと下ハンが伸びる構造になっている。
こういった形状にすることで、特に上ハンドルを握った際にハンドルが大きくしなり、高い衝撃吸収性を実現している。
そんなホバーバーの欠点のひとつが、アクセサリを取り付けにくいこと。
ステム一体型ハンドル共通の問題ではあるが、ハンドルに丸断面が存在せず、GPSサイコンやライトを取り付ける場所がない。
一応、ゴムバンドで取り付けるアクセサリ類やCATEYEのフレックスタイトブラケットは使えるが、どうにもゴチャゴチャするのは否めない。
CANYON純正マウント
CANYON純正でガーミンマウントが販売されているが、これが3900円と結構いい値段がする上、入手に時間がかかる。
ライトもぶら下げたいのでこれは却下。
サードパーティーからはGarminとGoProを取付可能なマウントが出ているが、輪をかけて高い…
ハンドル下側に台座あり
さて、先程のCANYON純正マウントを取り付けるための台座はハンドル下側にある。
ステム一体型ハンドルの種類によって穴間隔は異なるようだが、グレイルのホバーバー(CP01)の場合、M4雌ねじが約40mm間隔で埋め込まれている。
このネジ穴を利用してマウントを自作しようと思う。
GARMIN付属マウントとアルミ板で自作
適当に穴を開けた板の先にガーミンマウントを取り付ければ良さそうなので、早速作業にとりかかる。
マウント
マウント部分は、余り物のガーミン純正アウトフロントマウントから部品取りする。
この部品の固定ネジはM3規格で、穴間隔は20mm。
ステー
一方ステー部分には、全長140mm弱×幅16mm×厚み5mmのアルミ板を使用。
Edge530を取り付けた状態で支障なくボタン操作ができる長さ(ハンドル先端からマウント中心まで55mm)に設計した。
板厚5mmとやや分厚いが、Edge530に加えてライトも吊るすので、薄すぎるよりは余裕があったほうが良かろう。
ハンドルやガーミンマウントの寸法にあわせて適当に穴を開けて、両端を丸くヤスリがけする。
ハンドル側の穴を長穴にして、突き出し量を調整できるとベターだが、面倒なので今回はパス。
文章で書くと一瞬だが、これが面倒くさい。
組み立て
マウントとステーをネジ止めすると完成。
手作り感はあるが、まぁいいや。
グレイルに取り付け
採寸の上作ったので当然だが、M4ネジ2本であっさりとグレイルの2階建てハンドルに取り付け。
ステー中程にはGoPro台座をネジ止めしてある。
ここにカメラをぶら下げて動画撮影することもできるが、普段はGPブラケットでCATEYE VOLT300を吊るしておく。
なお、GoPro台座をガーミンマウントと共締めしなかったのは、ステーへの負担を少しでも減らすため。
重量のあるライトやアクションカメラをなるべくハンドル寄りに取り付けることで、激しいグラベル走行にも耐えられるよう工夫している。
自作マウントの使用感
ホバーバーはステム位置が低いため、通常のアウトフロントマウントに比べると少し画面が遠いが、なかなか見やすい。
(写真ではまだゴムバンド台座が残っているが)ハンドル周りから後付感のあるブラケットを一掃でき、見た目も良くなった。
アルミ地がチラッと見えるのが気になるので、そのうち黒く塗装しよう。
ただし、ハンドルバーバッグを付ける場合、このマウントは使えないかな。そこはライドスタイル次第。
河川敷のちょっと荒れたグラベルに突っ込んでみたが、マウントは頑強そのものでビクともしない。
バイクが届いてまだ1週間だが、少しずつ乗りやすくなっていく過程が楽しい。