CHROME x Panaracer Footware DIMA 3.0
メッセンジャーバッグブランドCHROMEと国産タイヤメーカーPanaracerがコラボレーションした、自転車向けのシューズ。
パナレーサーがタイヤ開発で培ったハイグリップかつ耐摩耗性の高いソールを採用するとともに、適度なソール剛性でペダリングやすくなっている。
SPDペダル対応モデルもラインナップされるので、街乗りSPDシューズの新たな選択肢のひとつにもなる。
本稿で扱う製品は、パナレーサー PRパートナー活動の一環としてCHROME JAPAN様より提供していただきました。
レビュー記事には製品PR内容を含みます。
長所 -Pros-
- グリップと耐摩耗性を両立した高性能ソール
- ペダルを踏みやすい硬めの靴底
- 街乗りで違和感のないデザイン
短所 -Cons-
- 付属インソールが少々柔らかすぎる
- 防水性は期待できない
CHROME x Panaracer 世界最高峰のバルカナイズドシューズ
クロームがパナレーサーとのコラボレーションで新発売するシューズは「 世界最高峰のバルカナイズドシューズ 」を標榜している。
メッセンジャーバッグブランド CHROME
メッセンジャーバッグブランドのCHROME(クローム)は、1995年にアメリカ・コロラドで創業したバッグブランド。
頑丈なバッグは本職のメッセンジャーに評価され、拠点をサンフランシスコに移してビジネスを拡大。
2017年以降は「自転車の街」オレゴン州ポートランドに本社機能を持つ。
以前、メッセンジャーバッグのレビューもさせてもらったが、力のかかる場所は頑丈に縫製されており、品質の高さを実感した。
現在はバッグ以外にアパレルやシューズもラインナップしている。
本稿で紹介する製品は、パナレーサーとのコラボでラインナップに加わる新製品となる。
Panaracerソール
パナレーサーは日本を代表する自転車用タイヤメーカー。自転車の、それもスポーツサイクル用のタイヤには、高いグリップ、耐摩耗性、転がり抵抗、振動吸収性、耐パンク性、そして軽量であることなどが求められる。
今回のコラボシューズでは、ソールラバーにパナレーサーの技術が活かされている。
グリップ力と耐摩耗性を高いレベルで両立し、開発時のテストでは既に市販されているサイクリング向けシューズよりも優れた数値だったという。
歩行時や通常のサイクリングはもちろんMTBやBMXなどで行うアクションライドも想定されており、ハイグリップなソールはペダルにしっかりと食いつく。
ペダリングしやすいソール剛性
フラットペダル使用時のソール剛性はレース用のビンディングシューズ以上にシビア。
靴底の柔らかいドライビングシューズで自転車に乗ったりすると、ほんの数kmで足裏が痛くなってくることがある。
Chromeのシューズはペダリング時の安定感を優先して固めのソールで、長時間のサイクリングでも疲れにくい。
とはいえ「街乗り向け」なので、歩行時の快適性もちゃんと考えられている。コンビニやカフェ内をよちよち歩きしなくてもよい。
SPD対応モデルも用意されるラインナップ
新発売のシューズは6モデルで展開。大きく4種類のスタイルで、そのうち2モデルにはSPDペダル対応シューズが用意される。
スタイル | フラットソール | SPD対応 |
スニーカー | KURSK AW | KURSK AW PRO |
スリッポン | DIMA 3.0 | |
ミッドライズ | SOUTHSIDE 3.0 | SOUTHSIDE 3.0 PRO |
ローカット | SOUTHSIDE 3.0 LOW |
KURSK AW
CHROMEオリジナルデザインのスニーカー。
SPD対応モデルも用意される。
DIMA 3.0
トークリップを使用しやすいようなシルエットになっている。
スリッポンなので脱ぎ履きもしやすい。上履き言うな。
SOUTHSIDE 3.0
足首を保護するミッドカットになったMTB向けモデル。
トレイルを走ったり、ゲレンデを下るならこれが一番だろうか。
SPD対応モデルあり。
SOUTHSIDE 3.0
SOUTHSIDE 3.0 PRO
SOUTHSIDE 3.0 LOW
上のモデルをローカットにしたもの。
スリッポンシューズ DIMA 3.0
さて、サンプルとして頂いたのはDIMA 3.0。
普段自転車に乗るときはレース向けのSPDシューズを履いているので、
自転車なしで外出する時や、ブロンプトンで近所をふらふら乗るときなどに普段履きしやすそうなものを選んだ。
カモフラ柄のアッパー
カラーはブラック・ウッドランドカモにしたが、だいぶ緑が強く、配色だけで言えば熱帯雨林向けのマルチカムトロピックっぽく見える。
日本の植生に合っているので、森の中でうっかり置き忘れたりしたら大変なことになる。
なおカモ柄のみ、他の単色カラーと違ってリップストップ生地になっている。
アッパー素材は疎水性ナイロンアッパーとなっているが、水しぶき程度ならともかく、防水性は無いと思って良い。
ここ数年、普段履きのシューズはゴアテックスばかり履いていたので(ビンディングシューズを履かない日≒雨の日なので)、ちょっと気を使う部分ではある。
ペダルを捉えやすいフラットなソール
新製品の目玉であるソールは、従来のChromeシューズ同様のパターン。
トレッキングシューズやトレイルランニングシューズはソールがゴツゴツしていてフラットペダルをうまく踏めないことがあるが、
Chromeは凹凸が少ないフラットな形状で、ペダルを捉えやすい。
ソール中央にはCHROME Panaracerのロゴが。
厚いインソール
外観は落ち着いたデザインだが、インソールは遊び心がある。
このインソールは分厚くクッション性に優れている。
ただ、硬いシューズを履きなれた人にとっては柔らかすぎると感じるかもしれない。
歩きメインのシューズとして使うつもりだけど、それでも柔らかすぎると感じるようならインソールを変えてみようかな。
ショックドクターのトレーナーは安価だけど、ヒールとアーチが立体的で足の位置が安定する。
最近のレース用ビンディングシューズはフィット感が良いので付属インソールのままだが、普段履きのシューズにはコレを入れている。
ペダリングと歩行性を両立する構造
インソールを外すと、ペダリングしやすい剛性を確保するためのインソールボードが見える。
また、かかと部分には赤い衝撃吸収材が入っており、歩行時にかかとに伝わる衝撃を緩和するようになっている。
サイクリング用シューズはペダリング効率のみを考えて作られることが多いが、本品は自転車を降りて歩く時の快適性も考慮されている。
まとめ:日常の街乗りに
スポーツサイクルに乗るときはビンディングシューズだし、BMXでアクションライドができるわけでもないのでシューズのグリップを活かせる場面はあまりないのだけれど、
自転車への乗り降りが多い日常の街乗りや、ブロンプトンを輪行して出かけてぶらぶら走り回るような使い方にはぴったりだと感じた。
雨続きで使い込めていないが、ペダルの凹凸が伝わってこないくらいのソール剛性はあるし、歩行時も違和感なく歩ける。
また、モデル名末尾にPROがつく製品はMTB用ビンディングペダル対応。
普段着にも合うデザインなので、派手なレースシューズで街乗りするのに抵抗ある人にとっては貴重な街乗りSPDシューズのひとつになると思う。
新生CHROME FOOTWEARは2021年8月18日発売。
キャンペーン情報
現在、クロームとパナレーサー共同で発売記念キャンペーンを実施中。
メールアドレスを入力して応募するだけで、タイヤやTシャツ等、各種プレゼントが当たる。
【A賞】Panaracer Gravel KING CHROME Special Edition(非売品)/10名様
【B賞】Panaracer x CHROME ASS SAVER(非売品)/20名様
【C賞】パナレーサーバックポケット付きTシャツ(未発売)/ 3名様
表裏
【D賞】CHROME Face Mask/100名様
応募締め切り:9月30日(木)午後11時59分まで