いつかやるとは思っていたが、360度カメラ Insta360 ONE X2を落としてしまった。
レンズに大きな傷が入ってしまったので、メーカーに修理を依頼することに…
突然のクラッシュ
360度カメラ Insta360 ONE X2を吊ってステディカムモードで車載動画を撮影していたところ、突然マウントが折れてカメラが落下、アスファルトの地面に叩きつけられた。
走行中の振動にマウントが耐えられなかったのだろう。カメラを固定する三脚ネジの部分が根本からポッキリ折れていた。
幸い上り区間だったのでスピードが遅く、すぐに停車できた。
カメラを拾い上げて状態を確認すると、正常に動作したものの、路面に直撃したレンズには深い傷が入ってしまっていた。
本体から出っ張ったレンズは、360度カメラ最大の弱点。
レンズを保護するガードも販売されているが、逆光で画質が悪化したり、曇りやすいというレビューを見て取り付けていなかった。
これだけ深い傷だと、撮影した映像に傷が映り込んでしまう。
アルミ製 GoPro-三脚ネジ変換マウントの疲労破壊
落としたものは仕方ない…ので、クラッシュの原因になったカメラマウントを見てみる。
固定ネジまでアルミ製のマウント
普段は強度に定評あるレックマウントのGP-CN-Aを使っているのだが、カメラを取り付けていない状態ではネジが遊んでカチャカチャとうるさいので、この日は別のマウントでカメラを固定していた。
今回使用していたのはアルミ製のGoPro台座-三脚ネジ変換マウント。以下のようにネジ部までアルミの製品で、改めて見ると少々不安な造りだ…
疲労破壊
金属は、1度で壊れない力であっても、何度も繰り返し負荷されることでダメージが蓄積し、ついには壊れる。これを疲労破壊という。
このマウントは、本来は手持ち撮影など、強い衝撃や振動が加わらない用途が想定されていたのだろう。
アルミ製のネジは十分な強度がなく、自転車の振動に長時間晒された結果、ついに疲労破壊に至ったと予想できる。
同じような形のマウントでも、ネジが鉄製のものなら大丈夫だったかもしれない。
(もっとも、鉄であっても強度が十分でなければ壊れるが)
↑折れたマウントに似ているが、よく見るとネジが別パーツの鉄製になっている
今回、カメラ自体が結構振動していて「なんか嫌な予感がするなぁ…」と思っていた矢先の破損だった。
この時点で、既に小さな亀裂が入っていたのかもしれない。
疲労破壊の知識もあったのに、横着してカメラまで壊して悲しい。反省…
やはり、自転車の車載動画に使うなら(ちょっと高いけど)レックマウントが一番安心できるかなぁ。
同社の製品は、手持ち撮影向けの強度が低いものはハッキリ注意書きがされているので、車載用途が想定されていないものを使って壊れる…という事態はある程度回避できる。
メーカーへの修理依頼
壊したものは仕方ないので、カメラを修理に出すことにした。
Insta360は日本にサポート拠点が無いため、中国の本社と直接取り引きする必要がある。
先進的な機能を備えるInsta360の製品は魅力的だが、修理にあたってのやりとりに加えて海外への発送と、サポートという点ではやや面倒だ。
まず、service@insta360.comにメールを送信し、修理依頼に必要なRMAコードを取得する。
その後、Insta360 カスタマーサービスより修理を依頼する手続きとなる。
とりあえずメールを投げたので返答待ち。ネット情報では修理期間は2週間くらい、費用は15000円程度らしいが、どうなることやら。