先日、車載動画撮影中にマウントが破損、360度カメラが地面に落下した。
レンズに傷が入って、映像がぼやけるようになってしまったので修理することにした。
Insta360 ONE X2の、メーカー修理依頼の具体的な手続きと、掛かった期間、費用について紹介する。
Insta360 ONE X2の修理手続き
Insta360の公式ウェブサイトでは大変わかりにくいのだが、修理の手続きは大まかに
- メール連絡しRMAコードを取得
- WEBフォームから修理依頼
- 破損したカメラの発送
- 見積もりの確認と発注、支払い
- 修理品の受け取り
という手順になる。
10/10 メーカーへの修理依頼
まずは、service@insta360.comにメールを送信し、修理依頼に必要なRMAコードを発行してもらう必要がある。
いまどきメール連絡って…と思いつつ、以下のようなメールを送信した。
自動翻訳で読まれる可能性も考慮して、なるべく単純な文章で送った。なおシリアルナンバーはInsta360 ONE X2の設定画面から確認できる。
お世話になっております。
Insta360 ONE X2を落としてしまい、レンズが傷ついてしまいました。
修理を依頼したいです。シリアルナンバー
XXXXXXXXXXXXXXXXです。
以上、よろしくお願いします。
翌日、返信があった。
お世話になっております。
下記の情報を弊社の修理システムへ情報を登録していただきますようお願い申し上げます。
シリアルナンバー: XXXXXXXXXXXXXXXX
RMAコード: 000000上記の情報を修理サービスシステムに登録するには、下記のサイトにご訪問下さい。
https://www.insta360.com/support/workorder?locale=ja-jp修理依頼が正常に登録された後、ご案内メールが自動的に送信されますので、
メールの内容に従い、製品を修理センターまでご返送くださいませ。修理の状況を確認するには、下記のサイトまでご確認くださいませ。
https://www.insta360.com/support/workorder/query何かご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせくださいませ。
よろしくお願いいたします。
Technical Support Team
Office Hours: Monday to Sunday 9:00-18:00 (GMT+8)
ここから先はウェブサイトのフォームで手続きする。
Insta360 カスタマーサービスから「修理を依頼する」を選択。
あとはダイアログに沿って進めていく。メールに記載されたRMAコードと、本体のシリアルナンバーを入力。
今回修理に出すInsta360 ONE X2はネット通販で購入したので、購入証明は、購入履歴の明細をPDF出力して添付した。
10/12 カメラの発送
RMAコードが送られてきた日に、別のメールで返送手続きについて案内があった。
ネットで下調べしたところ中国まで国際小包で発送するという情報があったが、実際は東京都の住所だった。
現在は国内にサポート拠点を持っているようだ。
発送時は確実な梱包に加えて、SDカードとバッテリーを取り外すよう指示されていた。
※修理依頼番号: 0000-00000
配送方法について
カメラを正しく梱包し(カメラに保護カバーが付いている場合、保護カバーに入れてください)、カメラのみをご発送ください。SDカード等、その他付属品は修理に関係のない場合、同梱しないようご注意ください。
カメラのバッテリー関しまして、(修理に関係のない場合)修理対象製品にバッテリーが付属されており取り出し可能であればバッテリーを取り外し、発送せずお客様の方で保管してください。
修理依頼番号、お客様情報が記載されている用紙を同封してください。
配送先情報:住所: 東京都〇〇 Insta360 Customer Services
ご配送対応いただいた後、公式サイト にて追跡番号を入力いただけますと、修理の状況や進捗状況を確認することができます。
バッテリーとSDカードを抜き、付属ソフトケースにカメラを入れた上で、プチプチで梱包してレターパックプラスで発送した。
修理依頼番号は付箋に書いて、カメラと一緒に梱包しておいた。
10/19 受取通知
土日を挟んで5日ほど経ってから、受取通知のメールが来た。
修理費用の見積もりには、さらに5営業日ほどかかるという。
10/23 修理見積もり
メールに書いてあった通り、5日後に修理見積もりが来た。
ウェブページから確認したところ修理内容と費用は以下のようになっていた。
上から、
- 本体フレーム 39ドル
- フロントレンズモジュール 99ドル
- 防水検査費用 9ドル
- 送料 11ドル
傷ついた外装ボディの交換費用も見積もりに含まれているが、チェックボックスをオフにすることで修理を省略できる。
外装含めて交換すると158ドル、フレーム交換を省いても119ドルと、そこそこ高額。レンズプロテクターをつけていなかったことが悔やまれる。
今回は、フレーム交換は省いた119ドルコースで修理することにした。
10/23 修理費用の確定と支払い
フレーム交換のチェックボックスをオフにして確定させると、ページ上に支払い用ボタンが出現する。
費用はPayPalで支払う。
119USドル、2021/10/23現在のPayPalレートで14156円を支払った。
Insta360 ONE X2 修理費用の総額は、レターパックプラスの発送に520円+14156円で、14676円になった。
前情報で15000円くらいと聞いていたが、ほぼぴったりの金額だった。
11/10 修理完了と発送
支払い後しばらく連絡がなく、修理状況を見ても「修理中」のままになっていてやきもきしていたが、2週間ちょっと経った11/10、メールで修理品配送の連絡があった。
お客様
平素より、Insta360製品をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
Sagawaよりお客様へ修理品を配送手配しましたので、下記追跡ナンバーをご確認ください。ナンバー:000000000000
修理製品が届きましたら、お手数お掛けしますが、修理問い合わせサイトにログインしていただき、受取確認のご対応をお願いいたします。こちらお忘れなきようご留意くださいませ。
内容につきまして、ご不明点・確認事項等ございましたらservice.jp@insta360.com.までご連絡ください。お客様のご協力に感謝いたします。
何卒、よろしくお願い申し上げます。Insta360 修理センターチーム
私の場合、佐川での発送だった。
11/11 修理品の受け取り
修理申し込みからおよそ1ヶ月で手元に戻ってきた。
フラストレーション・フリー・パッケージっぷりに笑った。
本体を出してみると、レンズはもちろん綺麗で、落下時についたボディの傷もなくなっている。
MicroSDカードとバッテリーを入れ、電源を入れると当然ながら正常に動作した。
シリアルナンバーが変わっていたので、分解修理ではなく、新品(または修理品)と交換されたようだ。
Apple製品ではお馴染みだし、修理にかかる人件費や品質の保証を考えると丸ごと交換するほうが合理的なんだろうけど、個人的にはなんとなく抵抗感がある…
カメラくらいならともかく、修理に出したAIBOが別物になって帰ってきたらなんか戸惑わない…?
さて、正常に動作することを確認したら、修理問い合わせサイトで受取連絡ボタンを押す。
これで修理手続きは完了となる。
Insta360の修理期間と掛かった費用
以上のように、Insta360 ONE X2 レンズ破損時の修理期間はおよそ1ヶ月、
費用は$119(2021年10月 PayPalで¥14,156)だった。
今回の修理では、機能に影響しない外装の交換費用(One X2 Middle Frame $39)をケチったんだけど、本体交換となったため結果的に丸ごと綺麗になって戻ってきた。
場合によってはレンズユニットのみ修理されるのかもしれないけど、同様のケースで39ドル払った人は納得いかないんじゃないかな…
なお、Insta360にはInsta360 careという有料の補償制度があり、購入後すぐに加入しておくと、加入後1年間、1度に限り本体の無償修理・交換が行える。
機種により価格は違うが、One X2の場合5500円。まぁ、保証期間と費用を考えるとやや微妙な気もする…