【レビュー】ワークマン コンパクトウォッシュバッグ ~レース遠征やキャンプに便利な、少量の水で洗える洗濯袋~

  • URLをコピーしました!

WORKMAN TOB01 COMPACT WASH BAG

少量の水で揉み洗い洗濯ができる防水袋。内側には洗濯板が備えられている。容量は4Lでコンパクトに収納できる。

防水であることを活かし、ドライバッグとして使うこともできる。また、吊り下げてシャワーとしての使用も可能。

評価 ★★★☆☆

購入価格 1500円

長所 -Pros-

  • 野外や旅行先などで、少量の水で洗濯できる
  • 汚れた洗濯物を入れるドライバッグとしても便利

短所 -Cons-

  • ひどい汚れは落ちにくい
  • 大量の洗濯には向かない
目次

少量の水で手洗い洗濯

ウォッシュバッグとは、中に洗濯物と水、洗剤を入れて使用する防水の洗濯袋のこと。野外など、十分な水と清潔な洗い場を確保できない状況でも、少量の水で衣類を洗うことができる。

代表的な製品は「スクラバウォッシュバッグ」だろうか。ウォッシュバッグ自体がコンパクトなうえ、持ち運ぶ着替えを減らせるため、バックパッカーを中心に支持されている。

本家スクラバはなかなかに高価なため、Amazonで検索すると類似品が山のようにヒットする。
今回レビューするワークマンのコンパクトウォッシュバッグも、ぶっちゃけそういう類似品のひとつなわけだが、(出所不明の業者ではなく)ワークマンブランドから販売されていること、そして税込1500円という圧倒的低価格が注目ポイントだ。

カラーはブラック・オレンジ・グレーの3色。近所の実店舗でオレンジを購入したが、どこに置いているのか分かりにくかった。
私の買った店ではキャンプ用品コーナーではなく、衣類コーナーの端のほうに吊るされていた。店内を3周くらいしてようやく見つけたが、商品が小さく目立たないため、店員さんに聞いたほうが早いかもしれない。

「税込」1500円。しかもスタッフバッグ付属

ウォッシュバッグの大きさ

公称では容量4Lとされている本品。袋を広げると幅300×深さ400mmほど。上部には袋を閉じるためのバックルがある。数回折り返す必要があるため、使用時の有効深さは300mm程度だろうか。
下部には排水用のバルブが取り付けられている。

実測寸法は下の写真の通り。一度に洗えるのは、Tシャツと下着と靴下くらいだろうか。

洗濯板を内蔵

袋の内側(片側のみ)には、洗浄力を高めるための「洗濯板」が貼り付けられている。

本家スクラバにも備えられている、ウォッシュバッグのキモになる部分だ。

洗濯板はブツブツした軟質素材で、突起の部分は中空になっている。洗濯板自体は透明だが、バッグ本体のオレンジ色が透けてイクラのように見える…

ただ、洗濯板の面積が小さい上、中空の突起が柔らかすぎるため、あまり効果は無いように感じる。

コンパクトに収納

付属のスタッフバッグ(収納袋)に入れると500mlのサイクルボトルくらいの大きさになる。

袋のサイズは大きめで、きっちり畳めば小分けにした洗剤などを入れる余裕もある。
省スペース化が最優先なら、ウォッシュバッグ本体のみを持ち運んでも良い。

500mlボトルと比較

(おまけ)シャワーにもなる

排水バルブは6つ穴になっており、木などに吊り下げるとシャワーとしても使えるらしいのだが…

排水バルブ

水量が少なく、手を洗うのすらキツい感じ。まぁ、おまけ機能ってことで。

指先くらいなら洗えるかもしれない

使用方法

使用方法は製品のタグについている通り。

サイクルジャージを洗ってみた。

まず、排水バルブが閉まっていることを確認し、袋にジャージと水、洗剤を入れる。
水が多すぎるとうまく押し洗いできないので、洗濯物に対して、水の量を少なめにするのがミソ

次に、口を3~4回折り返し、バックルを留める。

そして、上下反転させ、排水バルブを緩めて袋の中の空気を抜く。

空気を抜く

再びバルブを閉めたら、袋の上から揉み洗いする。屋外で作業する場合は、鋭利な石などがない場所で行うこと。

この写真は水を入れすぎ。

気が済むまで揉み洗いしたら(本家スクラバの場合は30秒~3分らしい)、バルブを緩めて排水する。

次はすすぎ。今度は水だけを入れて、先程と同様の手順で作業する。
排水時は、衣類を抑えて水分を絞り出すようにする。

最後に脱水。バスタオルがあれば、衣類を巻くように包み、上から抑えてやると水気を吸わせることができる。
ここまでやっておけば、(速乾素材であれば)一晩で乾くはず。

まとめ:水を潤沢に使えない環境なら…

この製品が活きるのは、屋外キャンプ等の(洗濯に使用できる程度の)水が十分手に入らなかったり、清潔な洗い場が無いシチュエーション
また、ウォッシュバッグを持つことで着替えセットの数を減らせる。そのため、荷物を最小限にしたいバックパッキング、バイクパッキングには合っている。

一方、水と清潔な洗い場がある環境ではあまりメリットが感じられない。ホテルの手洗いシンクや浴槽で洗うのと手間に大差は無い。
ウォッシュバッグのサイズも小さすぎると感じた。4Lはほとんど下着用だ。ジャージ+レーパン+小物類を一度に洗うなら、もっと容量が必要だ。
ニセコグラベルで使おうと思って持っていったのだが、結局毎日コインランドリーを使った(複数人でまとめて洗うと、一人あたりの負担額も微々たるものだし…)。

ウォッシュバッグとしての機能については、排水バルブの造りや、頼りない「洗濯板」には安物っぽさを感じてしまった。実際安いからこの点を責めるべきではないけど。

ただ、汚れた服を密閉して持って帰るドライバッグとしては便利だった。排水バルブから空気を抜くとコンパクトに圧縮できるし、放置すると大変なことになる、汗や泥で汚れた服を下洗いすることもできる。

今後は「マルチに使えるドライバッグ」として遠征セットに入れておこうと思う。

  • URLをコピーしました!
目次