ZWIFTワークアウト TOM PIDCOCK: CX CHAMPION(55min 71TSS)

  • URLをコピーしました!

2022年シクロクロス世界選手権で優勝したトム・ピドコックの名を冠したワークアウト。
シクロクロスレースを想定した高強度インターバルセッションで、短い全力スプリントとFTP付近での持続走を組み合わせ、レース中の激しいペース変化に対応できる身体をつくることを目的としている。

目次

Daily Fit > Tom Pidcock: CX Champion

https://whatsonzwift.com/workouts/daily-fit/tom-pidcock-cx-champion

メニュー

  • アップ
    • 65→75% 8分
    • 90% 4分
    • 65% 3分
  • メインセット
    • 5セット×
      • 140% 20秒90% 2分20秒140% 20秒
      • 70% 3分
    • 5セット×(140% 30秒65% 30秒
  • クールダウン
    • 75→65% 5分

ワークアウトについて

このワークアウトの目的は、「短い全力スプリントとFTP付近での持続走を繰り返し行う能力」を養うことにある。

トム・ピドコックが得意とするクロスカントリーMTBやシクロクロスでは、路面変化やコーナーの連続により一定ペースを維持することが難しい。急な上り坂やコーナー後の再加速では強く踏み込む必要があるため、レース中はFTP前後の強度と短いスプリントを繰り返す展開が続く。
このような状況では、酸素の供給が追いつかない状態でも高い出力を維持し、短いリカバリーで再び踏み直せる能力が必要になる。

今回のワークアウトは、そんなシチュエーションに対応するためのメニューが組み立てられている。
メインセットでは、20秒間のスプリントでSSTをサンドイッチした3分間のセットを5回繰り返す。

140% 20秒90% 2分20秒140% 20秒

有酸素能力と無酸素能力どちらも酷使する内容だが、セット間には3分のレストがあり、次のエフォートに備えることができる。

あわせて読みたい
パワートレーニングの基礎 筋肉へのエネルギー供給 ~有酸素運動と無酸素運動~ ZWIFTのワークアウトの強度は、FTPを基準としたパワーゾーンで管理されている。ここでは、パワーゾーンとも深く関係している、運動強度に応じた筋肉へのエネルギー供給...

短い全力区間と持続的な負荷を交互に重ねることで、心肺機能と筋持久力を同時に刺激し、酸素負債を抱えた状態でも安定した出力を発揮できるようになる。

さらに、最後には30秒+30秒の高強度インターバルが控えており、無酸素能力と乳酸耐性を限界まで引き上げる構成となっている。

5セット×(140% 30秒65% 30秒

トレーニングを継続することで、疲労下においても高強度を繰り返し発揮する能力が養われ、集団内でのアタックや、コーナー出口での踏み直し、泥区間や急坂の突破など、瞬時の判断と出力の切り替えが求められる場面で有利にレースを進めることができるようになる。

ワークアウト実走

負荷を+5%してチャレンジ。
シクロクロスをやっているだけあって、これくらいのパワー域は得意。
前半の140% 20秒90% 2分20秒140% 20秒は5%アップでも余裕を持ってこなせる。
ポジションを崩すこと無く、心拍数も多少余裕を持ってクリア。

だが、本当にきついのはラスト5分、5セット×(140% 30秒65% 30秒だ。
シクロクロスに「効く」30s-30sインターバル。ダッシュが高負荷なうえ、短いレストもそれなりの強度でリカバリーが間に合わない。
4本目に差し掛かる頃には脚が千切れそうになる。
フィジカルの限界に踏み込む5本目。30秒のダッシュ中には脳裏にライバルの背中がチラついた。
気合と根性で完遂。

関連情報

ZWIFTとパワートレーニング

ZWIFTとパワートレーニングに関するコンテンツは、
以下のリンク先にまとめています

ZWIFTとパワートレーニング

  • URLをコピーしました!
目次