2024-25 関西シクロクロスシリーズは、御坊市 日高川河川敷で開幕。今年もまたレース漬けの日々が始まる。
10月下旬とは思えない暑さで行われたレースは横山航太とのスプリント勝負を制して2位フィニッシュ。
幸先の良いシーズンインとなった。
10/27 関西シクロクロス第1戦 日高川 E1
天候:晴れ 27度
コースコンディション:ドライ、砂、草地
リザルト:2位/58名(13周回 +1:58 順位3% フルラップ完走12名)
機材
TREK Boone 1号車
- 前輪: Nepest MAUI 45 / Panaracer CGCX + Insert / 1.6bar
- 後輪: Nepest MAUI 45 / Panaracer CGCX + Insert / 1.6bar
※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準
2024-25の参戦体制
ついにシクロクロスシーズンがやってきた。10月下旬から2月中旬まで、ほぼ毎週レースが続くことになる。
チーム体制は変わらず、今年もチーム36隊で走る。
バイクの方はフレームを更新。4シーズン使ったRidley X-NIGHTから、TREK Booneに乗り換えた。
Booneはフレーム売りが無く、完成車はパーツがイマイチなので、全バラしてコンポーネントを移植。
11sのGRX Di2でフロントシングル運用。ブレーキローターは前160、後140。
タイヤは昨年と変わらず、パナレーサーのチューブレスタイヤをメインで運用する。
サポートで貰えるから…という理由で使い始めたが、関西CXを走る限りグリップに不満は感じないし、インサートを入れればコーナーでヨレたりエア漏れすることも無い。
スムーズな路面では転がりも軽いので、もうこれでいいや…となって今に至る。
今季はホイールもカーボンチューブレスを3セット用意。
一番出番が多くなりそうなのはNepest MAUI 45。程よい45mmハイト、カーボンスポークで前後1300g切り。こういう、ある種の飛び道具を使えるのもチューブレスのメリットかもしれない。
一応チューブラーホイールも1セット用意してるけど、3年くらいタイヤ張り替えてないのでもうダメかも…
コースとセッティング
今季の初戦が行われるのは、和歌山県の中ほど、御坊市の日高川河川敷。
レース前日は生憎の天気で、小雨が降ったり止んだり。あまり気乗りしないが試走に出る。
細長い河川敷会場特有の、長い直線区間と、中低速区間を織り交ぜたレイアウト。
中低速区間は180度ターンを直線で繋いであり、立ち上がりの加速ではインターバルが掛かる。
初開催の一昨年は草地の超スピードコース、昨年は増水の影響で砂が堆積し、パワーコースになっていたが、今年はその中間的な具合。
路面コンディションはセミウェット。バイクには泥が跳ねるがウエアは汚れない程度。
砂区間は水分で締まって走りやすく、一方草地のキャンバーはそこまで荒れていない。
また、コース図で野口橋より左側の区間は路面が凸凹していてバイクが暴れ、踏みにくかった。
シーズン初戦なので、いつもより入念に試走。新しいバイクのハンドリングにも慣れておく。
だんだん調子に乗ってきて、最終コーナーを無理めに突っ込んだところ、ブレーキングでスパーン!とスリップダウンしたので試走終了。
レース当日は晴れ。気温も上がり、午前中はウエットだった路面はどんどん乾いていく。
昼試走の時点でほぼドライコンディション。スピードレンジが上がるうえ、削れた路面から小石が顔を出し始めていたので、空気圧を1.5bar→1.6barに上げておいた。
ウエアはハーフフィンガーグローブにインナーなし。
レース中は絶対暑くなるので、ボトルケージを取り付けて水ボトルを装備した。
レースレポート
レース展開に大きく影響するうえ、アクシデントも起こりやすいスタート。
今回は久々のレースなので特に緊張するが、1列目で左にたつーみ、右に横山コータなので、まぁ大丈夫だろう。
自分がペダルを踏み外さないよう、気持ちを落ち着ける。
定刻13:30にスタート。幸いペダルも一発でハマり、トラブルなく飛び出す。
たつーみ、コータ、村田さんに続いて4番手で1コーナーへ。
序盤から飛び出すたつーみと、その後ろにつくコータ。このパックに乗ってリードを稼ぎたかったが、村田さんは追う気が無かったようで、早々に3位パックを形成。
シケイン後のボコボコ区間で村田さんの前に出たものの、2位コータとのギャップは数秒。脚を使い、後続を引き連れてブリッジするのは微妙だ。
シーズン初戦で自分の調子が把握できてないし、今日は気温が高くオーバーヒートのリスクもある。何より、速度が乗るコースでパックの前を引かされるのは癪なので、ペースを落として走る。
3周目、隊列を組んでクルージングしていると、追い上げてきたあたるちゃんに抜かれる。
さすがにこれは見送れないので、仕方なくペダルを踏む。
1周が短いため、E1のレースは13周回。まだまだ先は長い。
時折パックの先頭を替わりつつ、4分50~55秒ほどの安定したペースを刻み、周回数を消化していく。
気温は10月下旬にもかかわらず27度。ホームストレートではボトルの水を飲みつつ、終盤に備える。
そうこうしているうち、2位のコータとのタイムギャップが詰まり始める。そして10周目、ついに背中を捉えた。
今日はハナっから3位狙いだったので意外な展開だが、これはチャンスだ。
レース終盤戦は、コータ、私、あたる、村田の4名パックで2位を争う状況に。
この中で一番元気そうなのはあたるちゃん。パワー勝負になったら正直勝ち目は薄い。
コータは今日はあまり踏めてない感じで、パックの前に出てもペースが上がらない。ただ、昨年引退したとはいえシマノレーシングで走っていた元プロレーサー。こういう駆け引きには熟練しているはずで、脚を貯めている可能性も。
村田さんは一度も前に出ていないが、パックについていくのがやっとなのか、それとも虎視眈々とチャンスを狙っているのか。いずれにせよ不気味だ。
そして迎えた最終周回。
予想通り、パックの位置取り合戦が激しくなり、何度も順位が入れ替わる。
残り半周で、パックはあたるちゃん、コータ、私、村田さんの順。これは不味いと、復路ピット前を通過時にコータを抜いてパック2番手に。
この顔ぶれでスプリント勝負になったら分が悪いな…と思っていたところ、短い階段を越えて、堤防沿いの土手を上る場所であたるちゃんがスリップダウン。
土が削れ、顔を出していた小石を踏んで後輪がすっぽ抜けたようだ。
なんか嫌な予感がしてラインを変えていた事が幸いし、うまく回避。
イージーだが、気を抜くとミスりそうなキャンバー区間をこなし、最終コーナーを先頭で回り込む。
ここからの長いホームストレートでコータとの一騎打ちだ。
コーナー出口で並ばれたが、ここから全力でスプリント。
心臓が口から飛び出すかと思ったが、なんとかリードを守り、2位争いのスプリント勝負を制した。
なお1位のたつーみは1分58秒前に単独優勝している。本人曰くレース内容が不満だったようだが、それでも別格に速い…
レースを振り返って
自分のコンディションも、周囲の選手の仕上がり具合も未知数なシーズン初戦は毎年緊張するが、CX選手として格上のコータを下し、予想以上の結果を残せた。
また、レース中の走りも安定していた。ミスが無いのはもちろん、ペースをうまくコントロールできていた。
周回数 | タイム |
1周目 | 4分45秒 |
2周目 | 5分01秒 |
3周目 | 4分59秒 |
4周目 | 4分52秒 |
5周目 | 4分54秒 |
6周目 | 4分56秒 |
7周目 | 4分54秒 |
8周目 | 4分52秒 |
9周目 | 4分48秒 |
10周目 | 4分42秒 |
11周目 | 4分57秒 |
12周目 | 4分48秒 |
13周目 | 4分38秒 |
ニューバイクの具合も良いし、今年は幸先の良いシーズンインになった。
このまま好調を維持して、12月の全日本選手権を目指していきたい。
次戦は関西CX第2戦 富田林に出場予定です。
応援・撮影・サポートありがとうございました。