2/18 関西シクロクロス くろんどクロス E1 3位

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関西CXシリーズ戦は終わったが、「シリーズ外」のレースとして開催されたくろんどクロスに参戦。
池を周囲する遊歩道と山中のハイキングコースを組み合わせたコースは、MTB的なテクニックが要求される。
寒いイメージのあるくろんど池だが、この日は天候に恵まれ、暖かい中でのレースとなった。

2/18 関西シクロクロス くろんどクロス E1

天候:晴れ 18度

コースコンディション:土、ほぼドライ

リザルト:3位/38名(10周回 +2:57 順位7% フルラップ完走14名)

機材

Ridley X-Night Disc 1号車

  • 前輪: Yoeleo SAT C45 DB PRO / Panaracer ALBIT + Insert / 1.7bar
  • 後輪: Yoeleo SAT C45 DB PRO / Panaracer CGCX + Insert / 1.7bar

※空気圧はPanaracer デュアルヘッド デジタルゲージ基準

目次

動画

すくみずログ YouTubeチャンネルでレース動画を公開中

シリーズ外のくろんどクロス

先週の二色の浜で2023-24関西CXシリーズ戦は終わったが、シクロクロスシーズンはまだもう少し続く。関西シクロクロス くろんどクロスに参戦した。

会場は奈良県生駒市と大阪府交野市の境にある「くろんど池」。紅葉の名所として知られる行楽地だ。
池を周囲する遊歩道と山中のハイキングコースを組み合わせたコースレイアウトで、周回路はハイスピードになる一方、山側のエリアはテクニカル。
段差上りや階段、立体的なコーナーなど縦の動きが多く、スムーズな走行ラインの選択や体重移動など、MTB的なテクニックが要求される。
また、根っこが多く、パンクやチェーン落ちといったメカトラにも十分注意する必要がある。

関西シクロクロス

駐車場のキャパシティの都合で、関西CXシリーズ外として開催されているくろんどクロスだが、アクセスの良さ、コースの面白さから人気が高く、カテゴリによっては数分で埋まってしまう。
テクニカルなコースの攻略よりむしろエントリーのほうが難しいと言っても過言ではない。

試走とセッティング

今回も前日試走へ。

シクロクロスでは、コースに慣熟するため試走が重要だが、参加者の多い関西CXの当日試走は非常に混雑する。
難しいセクションは渋滞してマトモに走れないので、ラインの試行錯誤やレーススピードでのトライをしたいなら前日試走は必須だ。

…とはいえ最近、前日も結構賑わっているが。

さて、コースレイアウトは例年通りだが、くろんど名物の長い階段に小変更があり、脇に乗車できるラインができていた。
とはいえ終盤は勾配がキツく、勢いをつけて登り始め、しっかり踏み続けないと乗車でのクリアは難しい。

階段脇のほか、段差上りや急勾配の下りでは、できるだけスムーズかつローリスクに走れるラインを模索したり、ミスった時のリカバリーを考えておいたり。
くろんど池はテクニカルな場所が多く、試走が大変だ。ある程度見切りをつけないと時間が足りない。

試走途中、右に90度曲がる1コーナーでリム打ちパンク。
ここはスタートから速度が乗った状態で入り、出口も直線。できるだけ速度を乗せていきたい場所だ。
アウト側にはバームも出来ているので難なく曲がれるのだが、入り口にある溝蓋の段差が曲者。
抜重のタイミングが合わないとガツンとやってしまう。

帰宅後タイヤを交換したが、インサートのせいで相当に難儀した。
なんとかタイヤを外すと、三角断面のインサートは内部で捻れてて、バルブと干渉する箇所には損傷が。取付時の揉み出しが不十分だったのか、使用中に捻れたのかは不明。一度ねじれて癖がつくと元通りにはならないっぽい。

タイヤの取り付けもだいぶしんどかったがビード上げが2秒で終わったのが救い。コンプレッサーを買って本当に良かった。

IRCのタイヤインサートは初期はしなやかにタイヤが潰れるし、パンクしたときも走りやすい。専用設計だけあってシクロクロスでの使用感は一番なんだけど、いかんせん脱着が大変なのと価格がツラい…

当日試走は路面コンディションチェック。
週の中頃に雨が降ったが、路面は若干水分を含んでいる程度で、タイヤ選択には悩んだ。
泥づまりしやすいCGCXを前輪に履くのはちょっと不安だったので、フロントにAlbit、リヤにCGCXというチョイスをした。

気温は18度とかなり暖かい。ワンピースの下はメッシュインナーのみ、薄手ロングフィンガーグローブという、ほぼ夏の装備でスタートラインに並んだ。

レースレポート

道幅が狭いため、スターティンググリッドは1列5名。
スタートはとりあえず成功。たつーみ、村田さんに続き3番手でホームストレートを駆ける。

Photo けーなか

くろんど池のコーナーはテクニカルで、前に詰まると、先行するパックにどんどん離されてしまう。また、全体的にコース幅が狭く、オーバーテイクが難しい。
表彰台を狙う場合、通常のコースなら序盤7~8番手に居れば安全圏。しかし、ここではトップ3~5名くらいに入っておきたい。

池の周回を終えて山の中へ。長い階段の手前で村田さんをパスした。
1周目の階段脇は全乗車。たつーみのすぐ後ろで下りに入る。

Photo やまーだ

背後にべったり…とはいかないが、十分に届くくらいの間合いで2周目へ。

Photo マルコマルオ

たつーみは明らかにペースコントロールしている様子。しょっちゅう後ろを振り向いてきてちょっと鬱陶しい笑
こっちはほぼ全開なんだけど…

イン側に巻き込むようにコースアウト

山のエリアに入ってすぐ、不意にタイヤを取られてバランスを崩し、コースアウト。
富田林の時の轍は踏まないように引っかかったコーステープを落ち着いて外して復帰したが、村田さんに先行されてしまう。

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ここからは単独3位で展開。村田さんとの差は15秒ほど。
全力で追走していたところ、4周目に入ってすぐ、池の周囲を直角に曲がる1コーナーでフロントをガツンとリム打ち。
昨夜交換したタイヤから、エアが吹き出す音がする。

幸いシーラントで塞がり、エア漏れは止まったようだが、空気圧がどこまで下がったのかわからないし、徐々に漏れている可能性もあるので、しばらくはペースを落とさざるを得なくなる。

感覚的には、前輪の空気圧はマイナス0.2気圧程度で、問題なく走れる。スローパンクもしていないようだ。
ピットでバイク交換するか悩んだが、このまま行くことにした。

このカドにやられた

10周回となったレース、5周目以降は6分20秒前後、ほぼ完璧にイーブンペースで走行。
3位単独で、前の村田さん、後ろの藤川さんとのタイムギャップは、それぞれ16~18秒くらい。

Photo マルコマルオ

藤川さんは今期表彰台こそないが、関西ではコンスタントにトップ10あたりに入ってくる。
走りに安定感があってミスが少ないし、後半までペースが崩れない。しかもMTB XC選手なので、美山やくろんど池のようなコースは得意だ。
私がもう一度ミスをしたら確実に追いつかれる。
一方、村田さんとの差も変わらない。全力で追走しているつもりなのだが。

展開は硬直状態。フラストレーションが溜まるが、入賞者に副賞として授与される、1粒500円のイチゴの事を考えながらペダルを踏む。

レースが進んで8周目、依然として村田さんとの差は縮まらないが、毎周回同じ場所ですれ違っていた藤川さんとのギャップは開いて一安心できた。

3位はほぼ確定。残り2周回は転倒やメカトラを起こさないように安全に。
最終周回の後半で村田さんとの距離が一気に詰まったが、背中を捉えるには至らず、5秒差で3位フィニッシュ。

レースを振り返って

コースアウトやパンクといったミスで3位になってしまったが、それを除けば、このテクニカルコースで(決して上手くはないが)良い立ち回りができたと思う。

長い階段脇は、周回によって乗車と降車を切り替えていた。
登り切る直前失速して脚を使うくらいなら、さっさと降りたほうが楽だしダメージも少ない。
脚に余裕があればフル乗車、失速しそうなら途中で降車する判断を下していた。

段差上りについても、ミスを前提として、最小限のロスでリカバーできるような走りができた。

ただ、最終周回の走り方は何が正解だったのかわからない。
村田さんとタイム差が変わらずラスト2周回に入った時点でレースをまとめにいったが、
仮に最終周回、本気でアタックしていればゴール前で絡めたかもしれない。
もっともその場合、ミスによって4位に陥落する可能性もあっただろうが。

…まぁ、2位も3位も貰えるイチゴは同じなので、正しい判断だった、ということにしておこう。

ところでレース後、「一緒にクールダウンをしよう」と後輩の笛木くんを誘い、足漕ぎボートをレンタル。池の上からE2の応援をした。
ただ、常に抵抗が掛かるうえにクランク長もポジションも窮屈すぎて、むしろ脚がパンパンになった。これは失敗だ。

FTP合計 約600Wの足漕ぎボート爆誕

応援・撮影・サポートありがとうございました。

来週は東海シクロクロス 豊田に参戦予定。
年明けから8週連続のレースで体力的には結構厳しいのだが、残り少ないレースシーズンを楽しみたい。

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