2022-23シーズン シクロクロス全日本選手権出場について

C1に昇格した2010-11シーズン以降、毎年エリートカテゴリに出場してきたシクロクロスの全日本選手権だが、エントリー後、出場資格を満たさないとJCFより通達された
したがって、今年は男子エリートには出場せず、エキシビジョンのシングルスピードのみ走る

男子エリートの出場資格

出場資格についてはこちらにまとめている。

端的に言うと、2022-23シーズンでは、男子エリートの出場資格は次のようになっている。

男子エリート
2000年以前生まれの、下記条件に該当する男子JCF競技登録者
12/20時点におけるCXUCIポイント保持者
11/29時点におけるJCFシクロクロスランキング上位60名

つまりエリートで出場するためには、以下いずれかを満たす必要がある。

  • UCIレースで上位(10位以内)入賞し、UCIポイントを獲得する
  • JCF公認レースに出場し、JCFシクロクロスランキングポイントを獲得、ランキング上位60位以内に入る

参戦計画

今回、茨城CXは出場資格発表前に開催(手遅れタイミングでアナウンスするのはいつものことだ)。
JCFシクロクロスシリーズ全3戦すべてが関西シクロクロスシリーズ戦と被っていた。

私は関西CXを最優先にしているので、エリート出場のためには、UCI琵琶湖グランプリで10位以内に入る他ない。
(野辺山や宇都宮でもUCIレースがあったけど、参戦メンバー的に10位以内は難しいので出場せず)

で、琵琶湖グランプリでUCIポイントを獲得できず、諦めてマスターカテゴリ(年代別35-39)に出場しようと思っていたのだが…

マスターズのルール変更

琵琶湖グランプリマスターの参加資格が変更された。

■マスター  1988年以前に生まれた男子及び女子JCF競技登録者
ただし下記のいずれかに該当する選手はマスターカテゴリーへのエントリー不可とする。
2022-2023シーズンのUCIおよびJCFシクロクロス公認大会のエリートカテゴリーに出場した者
● 他種目(トラック・ロードなど)の2023年度全日本選手権のエリートカテゴリーに出場する予定の者

琵琶湖グランプリ開催時点では記載されていなかった「2022-2023 UCIエリートカテゴリーに出場したものはエントリー不可」という文章が追加。

後出しで言われるとキツいが、ともかく私はマスター出場の資格を失ったようだ。
今年はエリートもマスターもどちらも出場できないのか…とガッカリ

男子エリート エントリーと取り消しの経緯

12/14にJCFシクロクロスランキング公開とともにエントリー受付開始。

誤ったランキング表を公開して、すぐに取り下げられたり、といった事もあったが…後日、ちゃんとポイントを数え直したJCFシクロクロスランキング(PDF)が公開された。

ここを見ると、77名の選手が載っているが、出場資格を判定する際にはU23選手(16名)と外国籍選手(2名)を除外するため、ランキングには59名の選手がいることになる。

ということは、0ポイントの私は60位。出場資格があるのか?という点が気になったが、全日本選手権の要項や他の告知をすべて調べて、
出場資格に「JCFシクロクロスランキング対象大会に出場し、1ポイント以上有すること」といった条件が無いことを確認したため、エントリー手続きを行った。

エントリー期間終了後の12/23、「第28回 シクロクロス全日本選手権-エントリーリスト_最終版1223」を見ると名前が載っており、エントリー手続きが正式に受理されたことを確認して一安心。参戦準備を進めていた…のだが、

ある日、JCFからメールが届いた。

CXUCIポイントおよびJCFシクロクロスランキングを確認させていただきました所
どちらも上記の基準に満たしていなかった為、残念ながらエントリーをお断りさせていただきます。

年末年始を挟んで何度かメールでやり取りし、一度受理した「最終版」エントリーリストを覆した根拠について問い合わせたのだが、

JCFシクロクロスランキングは1ポイント以上を有する選手のみにランキングを付与し、獲得ポイントが0の選手はランキング外としています。

とのこと、そんな事、書いていなかったぞ…?

根拠としては、2022年版日本自転車競技連盟規則集(PDFの、以下の記載によるらしい。

日本自転車競技連盟ランキング制度
1.目的
公益財団法人日本自転車競技連盟(以下「本連盟」),本連盟加盟団体が主催する公認大会,競技別委員会が認める競技大会および UCI 国際競技日程の競技大会のうち,対象大会,指定種目に参加した競技者にポイントを付与する.このポイントの累計によりランキングを与え,明確な種目別,階層別の評価基準とし,登録競技者の競技力と競争心の向上に寄与する.この日本自転車競技連盟登録競技者を対象としたランキングは本連盟固有の財産である
 
7.シクロクロス
UCI シクロクロス・ランキングに準じる.
(1) 対象競技大会および大会別のポイント
UCI シクロクロス・ランキング表による.
(2) 順位によるポイント
UCI シクロクロス・ランキング表による.
(3) ポイントの集計とランキングの公表
世界選手権大会終了後に公表する.

このように、JCFのランキング制度において、対象大会やポイント集計は「UCIシクロクロスランキング」に準じるらしい。

そしてUCIの個人ランキングでは0ポイントの選手がランク外とされているため、JCFシクロクロスランキングにおいても同様、0ポイントの選手は除外、すなわち全日本出場資格を有さない、という理屈。

ただし、国内ランキングであるJCFシクロクロスランキングは、対象大会もポイントテーブルもUCIのルールとは全く異なる。そもそも、UCIレースが対象大会になっていない。
また、2022年版日本自転車競技連盟規則集ではJCFシクロクロスランキングについて一言も言及されていない。そのため、

  • 全く内容が異なる以下のランキング制度を同一とみなすのは無理がある。
    • 2022年版日本自転車競技連盟規則集 ランキング制度 7.シクロクロス
    • JCFシクロクロスランキング(2022-2023シーズン)
  • これを根拠に自ら「最終版」として発表したエントリーリストを覆すのは不当だ。

…と突っ込んだら返事が来なくなった

というわけで、シングルスピードだけ、走ります。

希望が丘で痛めた肩の回復次第だけど…

会場は愛知県、ワイルドネイチャープラザの砂地獄。さぁ、どんなレースになるかな。

第28回全日本選手権自転車競技大会 シクロクロス

    

1. 主催 公益財団法人 日本自転車競技連盟(JCF)

2. 主管 東海シクロクロス実行委員会

3. 後援 稲沢市、サリオパーク祖父江イベント実行委員会 公益財団法人 JKA、公益財団法人全国競輪施行者協議会、一般社団法人日本競輪選手会

4. 協賛 株式会社 SUBARU、イオン株式会社、株式会社パールイズミ、株式会社オージーケーカブト、井上ゴム工業株式会社

5. 協力 岐阜県自転車競技連盟、愛知県自転車競技連盟

6. 期日 2023 年 1 月 13 日~15 日

7. 会場 愛知県稲沢市祖父江町・国営木曽三川公園「ワイルドネイチャープラザ」

おまけ

大会参加、まだ受付中です。

いろいろ言われる組織だけど、メールの応対自体は丁寧だった。最後無視したのは社会人としてありえないけど。


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