Zwiftの楽しみ方は人それぞれだけど、レースは人気のコンテンツ。自宅にいながらにして、脚の合った選手といつでも対戦できる。特に2020年はコロナ禍でレース・イベント中止が相次いだので、Zwiftレースに明け暮れていた人は多かったと思う。
そんなバーチャルレース人気を受けて、国内外を問わず、プロレーサーが参加するレースも催された。
ただ、Zwiftレースは参加方法がいまいちわかりにくいし、「不慣れで迷惑をかけたら」「フルボッコにされたら」といったオンライン対戦特有の不安もあると思う。そこで、未経験者向けにレース参戦の流れを解説する。サイクリングやワークアウトばっかりの人もやってみるとイイヨ!
エントリー
さて、Zwiftレースにエントリーする方法は3つある。手軽でオススメなのは方法1のZwiftコンパニオン。
- 方法1:Zwiftコンパニオンからエントリー
- 方法2:ウェブサイトからエントリー
- 方法3:Zwiftソフトウェア・アプリからエントリー
エントリー方法は、グループイベント参加方法の解説を参照のこと。
スタート
イベント開始時間近くになると、ゲーム内やZwiftコンパニオンにポップアップが出る。これを選択することでマップが読み込まれ、イベントのスタート地点に招集される。開始時間5分前になっても招集のポップアップが出ない場合は、以下の方法で対処できる。
- Zwiftアプリを一度終了し、再起動する
- Zwiftコンパニオン等で、イベントに再エントリーする(一度不参加にした後、再び参加)
直前になったらカウントダウンが始まり、レーススタート。スタート直後は動きが活発なので、遅れないように。
レース中
序盤と終盤を除くレースの大半は、ちょっと強度の高いサイクリングだが、突然のアタックや勝負どころを見逃さないために、画面表示に目を光らせておく必要がある。
レース中の画面はこんな感じ。
以下の項目は常にチェックしておきたい
- 残り距離…レースの残り距離
- 後続との距離…背後の選手との距離を表示
- 近くのライダーリスト
- タイム差…自分とのタイム差を表示。
- パワーウェイトレシオ…パワーを体重で割った値[W/kg]を表示。値に応じて灰色→白→赤と変化する。赤色はアタックのサイン。
- パワーメーター(PM)…稲妻アイコンがあればパワーメーターを使用している。なければスピードから推測したZpower(※)
前走者から6m以上遅れると、ドラフティングが効かなくなって千切れてしまう。なんとしても食らいつこう。逆に、強烈なドラフティング効果が働くため、平地アタックを決めるのはかなり難しい。
Power savings in a single file line of riders is quite consistent in terms of a percentage, even when the front rider’s wattage varying from 225-400W in the tests. Savings for the 2nd rider ranged from 23-24%, 3rd rider 30-32%, and 4th rider 33-36%.
1列に並んだプレイヤーそれぞれのパワーセーブ率は、2番手が23~24%、3番手が30~32%、そして4番手は33~36%である。これは先頭のワット数が225~400Wに変化する場合でもほぼ一定である。
https://zwiftinsider.com/speed-tests-ttt/
※Zpowerについて:スマートローラーやパワーメーターを持っていない人は、指定のローラー台を指定の負荷に調整して、後輪に取り付けたスピードセンサーの速度から推測したパワー:Zpower を表示する。このとき、ローラーの負荷を軽くすることでチートができる。そういうプレイヤーはしばしばいるが、気にしないようにしよう。
ゴール
画面に表示されている残り距離が短くなると、いよいよゴール目前。先頭争いをしていても、2番手、3番手集団でも、あるいは一人ぼっちでも、最後の力を振り絞ってスプリントしよう。
レースが終了したら、画面上にリザルトが表示される。Zwiftコンパニオンで後からリザルトを見ることもできるが、スクリーンショット(F10キーか、Zwiftコンパニオンの目玉アイコン)を撮っておくと振り返りに良い。
レースの立ち回りが上手いプレイヤーは、パワー[W]やパワーウェイトレシオ[W/kg]が低いのに上位入賞していたりする。逆に、パワーで圧倒しているのに勝てなかったら無駄踏みしすぎ。
レースが終わったらしばらくコース上でクールダウンするもよし、さっさと退出するもよし。レースを振り返ってまた次回に活かそう。
まとめ
エントリーからレース参戦の流れをざっくり解説した。これでレースの雰囲気は掴めると思うが、勝ちたいのであればちょっとしたテクニックが必要になる。そんなレースTIPSについては別の機会に解説する予定。
レースは日々のワークアウトの成果を試す機会だし、周囲の状況や自分の脚と相談しながらペダルを踏む実戦的なトレーニングでもある。何より、直接表情が読めなくてもやはり対人戦は燃えるので、どんどんレースに挑戦してもらえればと思う。